飛べる、私でも飛べるぞ! 人力ヘリコプターに乗ってきたCEATEC JAPAN 2011

魂を重力に引かれて飛ぶことができないあなたでも、CEATECで展示されている人力ヘリコプターに乗ればちょっと飛ぶことができる。

» 2011年10月04日 22時30分 公開
[ITmedia]
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 10月4日に開幕した「CEATEC JAPAN 2011」のタイコエレクトロニクスジャパンブースで、人力で飛ぶヘリコプター「TE Copter」が展示されていた。実際に乗ることもできる。

 ヘルメットをかぶって乗り込むと、操縦席が体重で沈み込む。このとき体重を検知して、ヘリコプターが飛ぶために最適なバランスを保つ仕組みになっている。タラップが外されれば、飛行準備完了だ。

 操縦席の前には臼の取っ手のようなハンドルがあり、これを回すと頭上の羽根が回転する。しばらくすると機体が浮き上がって、すーっと上昇していく。あまり上昇している感じが体感できないが、外を見るとイベント会場を見下ろす高さまで上がっていた。ヘリは機体の後方が固定されており、一定の高さで止まるようになっている。体験者の頑張りにもよるが30秒ほどで下降が始まり、ふわっと着地する。ハンドルを回すことで発電も始まり、ヘリコプターのライトが点灯するようになっている。

 タイコのスタッフによると、東日本大震災を受けて「人の力で羽ばたこう」というコンセプトを打ち出し、学研の協力を得て製作したという。体重を検知するセンサーやワイヤーなど、ヘリの部品には、同社が小惑星探査機「はやぶさ」に供給したのと同じものも使われている。同社が開発している部品をどう応用できるかを分かりやすく見せることも展示の目的という。

 実際に体験できるのは抽選で当たった来場者だけとなっており、抽選会は1日6回。毎回5人の当選者が決まる。ハンドルの回転による発電量を計測していて、最大まで発電することができるとプレゼントがもらえる(負荷は3段階で設定できるので腕力に自信がない人でも大丈夫)。体験する機会に恵まれた際は、プレゼントがもらえるよう、ぜひ頑張ってもらいたい。


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