編集部一ネコに愛されているのは誰か選手権、開幕です!負けられない戦い(1/5 ページ)

我こそはネコに愛されている記者である。日ごろネコを愛してやまない記者たちが、街にくり出しネコを追う。ネコはいずこや、いずこやネコは。

» 2012年04月01日 00時00分 公開
[ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 吾輩はネコ好きである――。日ごろネコのことだけを考え記事にしてきた編集部で、誰がもっともネコに愛されているのかを決める戦いがネコの街・台東区谷中でひっそりと行われた。

画像 ネコを捜せ

 みゃーにゃーにゃーの日(勝手に命名)、3月22日は少し曇りがちだったが天気にも恵まれ、日が差すとネコも昼寝が気持ちよさそうな初春の暖かさだった。編集部の記者は各々の戦略とネコへの愛情を胸に決戦の地への最寄り駅・日暮里駅へと降り立った。誰もがネコに愛されているのは自分であるとの自信と誇りを持って……。

 ――それはある日の部会でのことだった。記者たちが何気なく自分のネコ愛を語っていると、誰からかネコに一番愛されているのは誰なのかという話題になった。そこで引くのはネコに対して失礼と、場は一気にヒートアップ。ついには誰がもっとも愛されているのを決めようじゃないかという流れになった。そこで考えられたのが古来より伝わる対決方法、「ネコ好きはネコによく出会う」をそのまま実践することにした。

 ルールは簡単。制限時間60分以内に特定のエリア内でネコに会う回数を競うというもの。敷地内などの許可のない侵入は認めず、写真に撮影しないとカウントしないものとした(公道からの望遠での撮影は有効)。戦略は自由。またたびやねこじゃらしといったアイテムの制限も設けなかったが、野良ネコ対策などの観点から許可なき場所でのエサやりなどは禁止とした。そして、もっともネコたちが活動を控える昼前の時間帯を選んだ。

 場所は台東区谷中。谷中は下谷地域に属し、東はJR山手線、北は道灌山通り、西は不忍通り、南は上野公園に囲まれている地域を差す。谷中霊園や夕やけだんだんなどが有名で、根津や千駄木とともに“谷根千”と称して人気の高いエリアでもある。谷中はネコの街としても有名で、ネコをコンセプトにした店舗も多い。また、夏目漱石の「吾輩は猫である」を執筆した旧家跡の「猫の家」にも近い。

画像 決戦の地は谷中

 ネコに愛される人間は自ずとネコから寄ってくる、いやネコに出会ってしまうもの。こうして記者たちのネコが顔を洗う対決の火ぶたが切って落とされた。

ネコは獲物、撮るか獲られるの真剣勝負(戦略:ハンター)

人力車のお兄さんと一石二鳥作戦 だがしかし!

 記者・宮本は人生2度目の谷中。土地勘はなく、どこでネコが撮影できるのかさっぱり分からない。自力では無理だと早々に諦め、地元の人の助けを借りる作戦で挑むことにした。前日に下調べした際、谷中の街には人力車が走っているという情報をゲット。人力車で街を散策しつつ、ネコを探せば、一石二鳥ではないかと1人で盛り上がる。それに車夫のお兄さん(きっと必ず多分イケメン)と仲良くなれるかもだし。

画像 きたぜ! 谷中!

 早速、普段人力車が止まっているという場所へ。あれ……いない。平日の午前中だからかガラーンとしていて観光客もまばらだ。アタシの車夫はどこ? ねえどこなの! 仕方ないので直接電話で問い合わせる。「あのー、人力車は走ってないんでしょうか」「すみません、今日は谷中にいないんですよ。申し訳ないっす」――オオマイガッ。一石二鳥プランがいきなり頓挫した。

 仕方ないのであてもなく谷中をさまようことに。すると初っ端からネコを1匹発見! 幸先が良いのか悪いのかよく分からない。もしや車夫とのロマンスが叶わなかった記者を慰めにやってきたのかい? かわいいやつめっ。ネコは目を閉じて完全にお休みモードだ。「ちーっす。視線こちらにお願いしまーす」(記者)「ああん?」(ネコ)「すみません……」(記者)

画像 1匹目!寝てる?

 ネコの機嫌を損ねる前にそそくさと退散。谷中銀座から脇の道へ逸れ、偶然たどり着いた谷中コミュニティセンターで観光マップをゲットした。なるほど徳川慶喜の墓が近くあるのか。そういえば慶喜タンって涼し気な目元で結構イケメンだよな〜などとどうでも良いことを考えながら、歴女気分で霊園を散策。慶喜の墓前で今回の戦いの勝利を誓う。

画像 慶喜の墓へ寄り

画像 谷中霊園を横切る。スカイツリーも見えていた!

 再び公道へ戻り、10分ほど歩いたところ、ベンチに座るおじいさんに遭遇した。一緒にひなたぼっこしている飼い犬が記者の足元にじゃれついてくる。すっかり忘れていたが、ここは地元の人の助けを借りる作戦を発動する時じゃなかろうか。「ねえねえ、おじいさん。この辺にネコはいるかなあ?」「さっきそこを右に曲がったところにいたよ」「マっマジっすか」。

画像 じいさんの犬とたわむれてたら、有力情報ゲット

 有力情報を引っさげ、現場へ急行。ほんとにいたー! 茶トラのおデブちゃんが寝そべっていた。超モフモフ。眠たいのか目が半開きだ。半径30センチに近づいても逃げるそぶりなし。頭をなでることもできた。この後、偶然遭遇した着ぐるみネコ男とともに谷中をさまよううち、さらに2匹と出くわした。結局合計4匹でフィニッシュ。もっとたくさん撮れるかと思ったが、意外にネコはいなかった。

画像 いたー!

画像 ひなたぼっこしてる

画像 公園の遊具で浮かれる記者。ひゃっほーい

画像 着ぐるみ男と遭遇し……

画像 白ネコ

画像 墓地の向こうにも1匹発見! うーん、公道からだから遠い

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」