編集部一ネコに愛されているのは誰か選手権、開幕です!負けられない戦い(2/5 ページ)

» 2012年04月01日 00時00分 公開
[ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

動かざること山の如し ネコを探すのではない、ネコから寄って来い(戦略:トラップ)

実はネコアレルギーなんです

 ある日の編集会議で、「みんな会社を飛び出して、ネコを探しに行こう」と誰かが言いだした。そして「どれだけ多くのネコ写真を撮れたか競い合ったら面白いんじゃない?」とも提案が。編集部員は「面白そう」「それいいですね」とノリノリだ。だがそんななか、1人の記者の顔色が曇っていた。

 その記者というのは、わたし笹山。なんというか、つまり、ネコアレルギーなのだ。見てる分には大いに結構なのだが、ネコに近づいたり触ったりすると、くしゃみが止まらなくなり、次第に発疹が出てきてかゆくなってしまう。だが面白そうな企画だし、ゆるく楽しい取材記事ができそうだ。私1人のために、この企画をつぶす訳にはいかない。

 さてどうしたものか。ネコに近づかずにネコを撮る方法はないだろうか……。 そうだ! 「おとり作戦」はどうだろう。餌を離れた場所に置いておき、あとは動かざること山のごとし、ネコがやってくるのを待つだけ。そうすればネコに近づかずに写真を撮れる。これは名案だ。そうとなると陣取る場所と禁止されたエサやり行為をどうごまかすか……! なるほど、“許可があれば”いいわけだ。許可、取りに行こうじゃないか。

動かざること山のごとし。おとり作戦の結果はいかに

 撮影当日がやってきた。ほかの記者はまたたびを持参したり、事前にネコが多く生息する地域を調べたりとやる気満々(しかも足元はスニーカー)。とりあえず歩き回ってネコを探す作戦らしく、みんな町へと飛び出て行く。一方記者はその見送りを終えると、作戦を実行するため、1人許可をいただいた駅近くのお寺へ。一応辺りをちょっとだけ探してみたが、ネコは見つけられなかった。まあ、そのうちエサにつられて出てくることだろう。


画像 みんなで駅の地図を見、行き先を検討しているのだが、私はその必要などないわけで
画像 先輩記者らを見送る


画像 かなり遠慮気味に置いた

 一般の方の邪魔にならないよう、お寺の隅にあるベンチを陣取り、準備を始める。ネコがあまり多くやってきてしまうとアレルギーが出てしまうので、用意したにぼしやネコのエサを遠慮がちに地面に置いた。あとは待つだけなのだが、撮影時間は60分と待っているだけだとちと長い。ううむ、暇だ。

 だがこんなこともあろうかと、“念のため”漫画や本を10冊くらい用意しておいたのだ(別にサボろうなんて思ってないからな!)。1冊目、2冊目……おっと、おとりの存在を忘れていた。確認してみるも、ネコはまだ現れていなかった。「まあ朝ごはんでも食べるか」とコンビニで買ったおにぎりを食べる。そしてまたおとりを確認。ネコが現れる気配はまったくと言っていいほどない。

 もしかしたら1匹も撮影できないのでは……? だんだん焦ってきた。ううむ、エサを用意したのにネコが出てこないなんて予想外だ。ネコの気持ちが分かっていないからかと、ちょっとにぼしをかじってみる。ぐへっ、人間がそのまま食べるものではなさそうだ。とりあえず落ち着こう。焦ってもしょうがない。そういえば記者がいるお寺は、撮影後の集合場所にもなっている。つまり時間ギリギリまで作戦を実行できるわけだ。冷静に考えてみればそこまで焦る必要はない。気を取り直してネコを待とう。


画像 ね、念のため、漫画や本を10冊と朝ご飯を持参した
画像 にぼし、うまいかな……

画像 陣取っていた場所が悪かったようだ

 すると、ついにおとり周辺に何者かの気配が! ネコか!? 読んでいた本から目を離し、顔を上げてみると、先輩記者だった。ガッカリ……。ここでタイムアップとなり、ほかの記者も続々と集まってきた。みんな撮影したネコの写真を見せ合っているが、記者はその輪に入れない。気を使って「どうだった?」と聞いてくれたが、苦笑いすることしかできなかった。「すいません、1匹も撮れませんでした……」。

 振り返ってみれば、撮影時間はネコがあまり活動しない午前中。しかも記者がおとりを設置していた場所が日陰で、暖かい日なたが好きなネコが寄ってこないと指摘される。加えて周りには植木や壁に囲まれていたので、死角になっていたと考えられる。そりゃ撮れなくて当然か。とほほ……。


画像 ネコは見つけられませんでしたが、一応犬は見つけました
画像 一応キツネ(置物)も見つけました
画像 その間編集長に遭遇しました。この人、なに撮影してんだろネコいないのに……


※お寺の許可をもらって撮影しています。また、野良猫に餌をあげるのは禁止されています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」