ボカロ占いに3択クイズも りぼんの付録「ボカロ完全攻略ハンドブック♪」その中身
中年ボカロPが30年ぶりにりぼんを買ってみたよ。
3月2日の発売以降、ボカロ界隈では「子どものために」を装った購入者が相次いでいるという「りぼん4月号」。目的は、付録の「りぼん×初音ミク ボカロ完全攻略ハンドブック♪」をゲットするためだ。筆者(編注:ボカロPもこなす中年男子)はその実体を探るべく、りぼん最新号を購入してみた。ねとらぼのM本編集者からの依頼なので仕方ないことなのだ。
書店で「仕事なんで」オーラを振りまきながら購入。家に帰ってさっそく開けてみる。とじこみなので、まずは本誌から切り離さないといけない。その隣のページに目が行ってしまうが、目が大きい。筆者がりぼんを購読していた30年前と比べると1.5倍くらいになっているのではないか。ちなみに当時は池野恋「ときめきトゥナイト」とか小椋冬美「Mickey」が旬だった頃だ。私もまだ若かった……。
昔話はそのくらいにして、攻略ハンドブックの中身を見ていこう。目玉はりぼんで執筆するマンガ家によるボカロキャライラストとその解説。初音ミクは酒井まゆ、鏡音リン・レンは槇ようこ、KAITOは篠原ゆか、MEIKOはかるき春、巡音ルカは春田なな。そうか、りぼん的にはこういう絵柄になるのか。
キャラ紹介は初音ミクが2ページ、鏡音リン、鏡音レン、KAITO、MEIKO、巡音ルカという順で、それぞれ1ページずつ。キャラごとに代表曲、プロフィール、う・わ・さが3つずつ記載されている(ルカだけは2つ)。ちょっとだけ気になるのは、VOCALOID 3のKAITO V3ではなく、初代KAITOのパッケージが紹介されているところ。
そのほかには「殿堂入りソング紹介」「ボカロ3択クイズに挑戦」「ボカロQ&A」が。りぼんというか、少女マンガ誌らしいのが、「ボカロキャラ占い」だ。自分の性格がどのキャラに似ているかが分かるらしい。全12ページ。
ところで、なぜ「りぼん×初音ミク」なのか。「子どもライフスタイル調査 2013冬」(PDFファイル)が教えてくれる。この調査では、ボカロ曲について、男子小学生4〜6年生の15%が、女子小学生の4〜6年生ではその2倍近い28%が「よく聴く」か「たまに聴く」と回答している。
また、「日本レコード協会 2012年度音楽メディアユーザー実態調査報告書−公表版−」(PDFファイル)でも、女子中学生が購入するCDのジャンルとして、ボカロが26.6%を占めていることが判明している。アイドルミュージックより2ポイント少ないだけだ。東京工芸大学による「ボーカロイドに関する調査」でも、10代女性のボカロ支持が40%と高い結果が出ている。
りぼんの読者である女子小中学生とボカロリスナーのボリュームゾーンが重なっていることが、ここからも分かる。だからクリプトン・フューチャー・メディアとりぼん編集部が手を組んだのだな、と想像がつく。
そして、付録末尾には「りぼん5月号からボカロのれんさいコーナーがスタートするよ!」という告知が! 楽曲紹介か、ボカロP肉薄レポか、ボカロキャラマンガか、それともDTM講座か――。「ボカロのれんさい」とその反応を見るために、来月号以降もりぼんを買うボカロPは多いのではないだろうか。
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