18年ぶりに返り咲いた(?)日本一低い山「日和山」に登ってみた
軽装でも登れる方の日本一。
宮城県仙台市宮城野区蒲生にある日和山(ひよりやま)が、18年ぶりに「日本一低い山」の座に返り咲いたかもしれない。
そんなニュースが飛び込んできたのは今年の4月初め。何がどうしてどうなったんだい? と記事を読んでみると、なんと国内2番目に低いとされていた「日和山」(標高6.05メートル)は、東日本大震災の津波で削られ消滅していたとみられていたが、国土地理院が改めて地形を測量し、3メートルの山と認めたとの事(他の記事では正確な高さは未確定とも)。日本一低い山とされている大阪「天保山」の標高(4.53メートル)を下回ったのだ。
日和山(ひよりやま)とは?
仙台市北東端の太平洋・仙台湾に面した場所にあり、七北田川河口の北側、蒲生干潟の西に位置する築山。
かつては標高6.05メートル、山塊が南北約40メートル、東西約20メートルあり、数本のマツが植えられていたが海側への眺めが良く、初日の出の名所ともなっていた。登山道は山塊の南西部に1つ整備されており、14段の階段が設置されていた。昭和期に日和山の北麓に川口神社(1374年創建)が遷宮してきた。
一時、国土地理院の地形図に載っている山としては日本一低い山に認定されたが、天保山(大阪市)が再掲載されたためその地位を譲った。そのため、山頂にある「日本一低い山」と書かれていた案内看板には“元祖”の文字が書き加えられていた。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)によって地盤沈下に見舞われ、さらに津波の直撃を受けて蒲生干潟とともに消滅したと報道された。同時に川口神社も津波で流失した。
2014年(平成26年)4月9日、国土地理院による調査により、標高3メートルの山として認定されたと報道された。これにより、18年ぶりに天保山を下回り、「日本一低い山」に返り咲いた。
Wikipediaより引用
これは……これは絶対に登らなければっ! そして日本一低い山でご来光を拝むんじゃ!
ということで登ってきました、18年ぶりに返り咲いた(と思われる)日本一低い山「日和山(ひよりやま)」を。仕事を終え、東京駅から車でいざ宮城県仙台市宮城野区蒲生にある日和山へ!
東京駅から日和山登山口までは、車で約4時間35分。距離にして381キロメートル。東北自動車道をひたすら北上し、仙台都市圏環状自動車専用道路(ぐるっ都・仙台)に入り、仙台港ICを降りて、約13分で着きます。
日和山登山口駐車場に着いたのは午前2時48分。日の出時刻は、午前4時43分予定。日の出まで駐車場でしばらく仮眠をしていると、東から赤い太陽が……!
暗闇の中、急いで日和山頂上を目指します。山頂まであと6歩!
登頂成功! あっという間に着いた! 日和山の道標とご来光を記念撮影!
ご来光を見られたということで、早々に下山。完全に明るくなったところで車窓から外を見てみると日和山の全貌(ぜんぼう)が……なるほど、あれが日和山か……。
むむむっ……2回目挑戦してみますかっ! なぜならそこに山があるからね! ということで、太陽の光に照らされ、キラキラとした美しい海を見下ろしながら、再度頂上を目指します。
ものの数秒で頂上に無事着きました! 多くの登山者が積み重ねっていった石の山に、東日本大震災により被災され命を失った方々のご冥福を祈るとともに、一日も早い復興を願って石を積み重ねます。
これ、車でも登れんじゃね? ということで車でもアタックしてみました。
日和山山頂からは、太平洋を望む事ができます。海では、サーフィンを楽しんでいる人、バードウォッチングをしている人や、潮干狩りをしている人がいました。
潮干狩りをしている人の中で、明らかにガチなご年配の方々がいました。装備がガチすぎるので、興味津々で何が捕れるのかを聞いたところ、「アサリだよ! うちらは本気のやつだからさ。一緒に捕るかい? 潮干狩りはほんと楽しいど」とのこと。残念ながら海に入る装備をしてこなかったためお断りをしましたが、映画「RED(レッド)」の仙台版かと思うほどの屈強なおじさまおばさま方は、その後意気揚々と海へ入って行きました。
さて、ご来光とともに記念撮影した道標。日が昇ってからよく見てみると、何やら寄せ書きのようなものが。
地元の方々や、ここに訪れた方々が書かれたようです。日和山がとても愛されている事が分かりますね。歩きで2回、車で1回、計3回、日和山登山を楽しんで今回の山行は終了とあいなりました。
いかがでしたでしょうか。日本一低い山「日和山」。行楽シーズンの季節、温かい日和山にぜひ登ってみてはいかがでしょうか。
書いた人が所属する「YAMAAN!(ヤマーン!)」とは?
山にまつわる楽しい話題を提供するべく、のんびり更新が続けられているゆるめの山岳ポータルサイト。 登山はもちろん、アイスクライミングからラフティング、バンジージャンプまでこなす。最近は関連用品の輸入販売を行うべく、慣れない英語でメールしたり現地に飛んだりしている。とあるIT関連会社の経営者曰く「どうやってマネタイズしているのか分からないサイト」。
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