今年もいくよー! 「このマンガがすごい!」にランクインしなかったけどすごい! 2015:虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第37回(1/3 ページ)
昨年に続き、2014年を振り返る特別企画として、虚構新聞社主・UKによるお気に入りマンガベスト10を発表します!
ねとらぼ読者のみなさん、あけましておめでとうございます。虚構新聞の社主UKです。
年を新たにして、マンガ人生としての昨年を振り返ってみると、本連載を通じて素敵な作品を紹介できたばかりか、夏にはデビュー以来18年間ずっと大ファンだったマンガ家・金田一蓮十郎先生に直接お話をうかがう機会をいただくなど(関連記事)、マンガ好きとしてこの上なく充実した1年間でした。秋に差し掛かる頃には幸不幸の収支合わせであばらの2、3本くらい折れる覚悟をしていましたが、昨年末のINFOJARであばらの代わりに心が2、3本くらい折れる音を聞いたような気がします(関連記事)。
さて、そんな2014年のマンガ生活の総決算ということで、今回は社主が昨年読んだ2014年発売のマンガの中から選りすぐりのおすすめ10作品をご紹介します。
ただ、普通に選ぶだけでは「このマンガ、別のランキング雑誌にも載ってたな……」ということにもなるので、昨年に引き続き、今年も年間ランキングとしては最も有名な宝島社「このマンガがすごい! 2015」の男女編上位各50作品(計100作品)には含まれていない作品からチョイスしました。
「このマンガ〜」で選ばれた作品は各界のマンガ好きの総意を集めただけあって、上位の作品は申し分なくすばらしいです。これはもう本当にぜひ広く読まれていただきたい。そういう意味で今回のランキングは「このマンガ〜」に対抗しているわけではなく、2014年にはそれ以外にもすばらしい作品がたくさん発売されたということを少しでも広く知ってほしいという気持ちで書いています。
まあ要するに社主が同誌を読みながら「えっ、何でこのマンガが入ってないの!?」、「誰一人として挙げてないみたいだけど、このマンガだっておもしろかっただろ!」というものばかりを集めて煮出した情念のみからなるランキングということです。
それではさっそく今年の第1位を発表していきます。
第1位「ハクメイとミコチ」(樫木祐人)/「メイドインアビス」(つくしあきひと)
2014年の第1位は、昨年1位に選んだ丸山薫先生の「事件記者トトコ!」(〜2巻、以下続刊)と同じ掲載誌「ハルタ」(KADOKAWA)にて連載中、樫木祐人(かしき・たくと)先生の「ハクメイとミコチ」(〜2巻、以下続刊)、そして竹書房のWebサイト「WEBコミックガンマ」にて連載中、つくしあきひと先生の「メイドインアビス」(〜2巻、以下続刊)の2作です。
どっちを1位にしようかなあと、何度も何度も読み返しながら1か月近く延々と悩んだのですが、「無理して絞らなくとも両方とも1位にすればいいじゃないか!」という発想の転換で両作を1位にしました。
というわけで、まずは「ハクメイとミコチ」からご紹介。 これは森の中の切り株に住む身長9センチのこびと・ハクメイとミコチの2人を主役に、彼女たちの生きる世界を描いたとても愛らしいファンタジー作品。社主のマンガ原体験の1つが小学校低学年の頃に読んだ、ますむらひろし先生の「アタゴオル」シリーズだったこともあり、一目見てその緻密に描き込まれた世界、そして丸っこくて愛らしいキャラたちに惚れ込んでしまいました。
こびとが主役と言えば映画「借りぐらしのアリエッティ」が真っ先に思い浮かびますが、「ハクメイ」の世界に人間は登場しません(なので本来は「こびと」という呼び方も正確ではないのです)。彼女たちこびとは同じように言葉を話す昆虫やタヌキといった他の小さな生き物たちとともに社会を作っていて、その生活圏も森の中だけで人知れずひっそり、ではなく、多くの人であふれる港町も出てきます。
中でも社主が素敵だと思うのは、こびともバッタもタヌキもイタチもみんな自然に分業した世界ができあがっているところ。そして特にそれが分かりやすいのは、大工のハクメイに関するエピソード。ハクメイが働く大工の世界では体の大きい動物が力仕事をこなし、小柄なこびとは他の生き物が入れないような小さい場所での作業や細かな仕事、監督などを担当しています。ある時、現場で自分のしたい仕事ができなかったハクメイに、その日の夜、ミコチが「ま、やれる事やるしかないんじゃない?」と語りかけ、それに対してハクメイが「ほーだな」と答える、こんな何気ないやり取りにもそういう部分がよく表れているように思います。
近ごろ「分をわきまえる」という言葉はあまり良い意味で使われなくなりましたが、「できないことにあれこれ無理して手を出すのではなく、自分に備わった良いところをこそ伸ばす」というのはひとつの見識ではないでしょうか。他の作品を寄せ付けない、完成された本作独自の世界そのものが「自ら備えた良さを伸ばす」というこの見識を裏付けているように見えるのです。
さて、昨年読んだまんがの中でこの「ハクメイ」と優劣つけがたく印象的だったのが、こちらの「メイドインアビス」。
両作の表紙を見たねとらぼ編集I氏から「何だか似たような雰囲気ですね」と言われたのですが、実際読んでみると全然毛色の違うものだということが分かります。
あらゆる場所が探索しつくされた世界に唯一残った謎の大穴「アビス」。発見以来多くの探窟家がその最深部を目指してきたものの、特殊な力場が観測を拒む直径1000メートルのこの大穴の深さはいまだ謎のまま。そしてこのアビスに沿うようにしてできた街・オースでアビスから見つかる古代文明の遺物を売って収入にしている孤児院の少女・リコが、謎の少年ロボット・レグに出会うところから物語が始まります。
本作の見どころは、一見すると度し難くかわいらしいキャラたちとコミカルな動きに引っ張られがちながら、実はそこに重く存在している生と死のリアリティ。
「下層に進めば進むほどモンスターが凶暴化する」「狩ったモンスターをその場で料理して食べる」などこのままゲーム化できるのでは……、と思えるくらいゲーム的な場面も見られるのですが、その一方で本作の世界には体力が回復するアイテムやワープゾーンといった便利なものはありません。
またストーリーが進むほどどんどんシリアス展開になっていき、3巻以降に収録されるエピソードの中には一部直視に堪えない厳しいシーンも……。地下深く潜っていくにしたがって、リコとレグだけでなく読者もまた忍び寄る死のにおいを肌で感じ出すのもまた「アビスの呪い」なのでしょうか……。
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