佐渡島の「佐渡牛乳」のパックが“トキ”めくデザイン 飲み終わったあとトキに変形するものも
これを給食で飲んでいる佐渡島の子どもたち、うらやましい。
トキの人工繁殖で知られる新潟県の佐渡島。ここの佐渡乳業が生産する「佐渡牛乳」のパックが、デザインにトキをふんだんに取り入れていてかわいらしいです。1月末にはTwitterでパックを撮影した写真が約1500回リツイートされるなど注目を集めていました。
「佐渡牛乳」は佐渡島の酪農家14戸による生乳を100%使用した牛乳。パック全体に1羽のトキのイラストをあしらったデザインがこちらの動物愛をつっついてきます。正面に顔、側面に片翼ずつが描かれているので、パック3本並べると羽を広げたトキの絵が完成するのもステキ。買い置きしたくなるじゃないか。
200ミリサイズだけは「トキパック」という別の商品名で、デザインもまた異なります。開け口を両側とも引っ張りだすと、一方がトキの黒いくちばし、もう一方が白い尾をなし、パックがまるごとトキの姿に変形するというユニークなつくりです。側面の線に切れ込みを入れて羽をつくることも可能。遊び心ありすぎやしませんか、佐渡乳業さん。
2004年創業の同社は、2009年に「トキパック」を発売。当時はまだ島内に少なかった「クリーンミルク生産農場」認定の酪農家の生乳を100%使用し、それまでの佐渡牛乳と区別をつけるため、佐渡島で有名なトキを取りれた現在のデザインにしたそうです。学校の給食にも提供されていて、子どもたちにはパッケージがかわいいと評判だそう。2013年5月には島内の酪農家14戸すべてが「クリーンミルク生産農場」に認定されたため、佐渡牛乳は「トキパック」以外のサイズもすべて現在のデザインに一新されました。
ちなみに「クリーンミルク生産農場」とは、高度な衛生管理手法・HACCP(ハサップ)方式を導入しているのを新潟県畜産協会から認定された農場。まだ新潟県内の酪農家のうち2、3割しか存在しません。佐渡牛乳のトキのパッケージはかわいいだけなく、そこで作ったクリーンミルクを使っているという安全性の高さも示しています。
佐渡牛乳とトキパックは島内全域、新潟県の本土一部の食料品店で販売中。県外でも新潟県の物産展などで取り扱うことがあるそうです。このような牛乳パックが溶け込んでいいる佐渡島の日常にトキめきを覚えてしまう商品でした。
(黒木貴啓)
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実はけっこう長い歴史があったのでした。
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