日本のKAWAIIに熱狂的なファン! ドイツのロリータファッション事情海外オタク見聞録

海外にもファンがいるロリータファッション。ドイツのロリータファッションのファンや元カワイイ大使に話を聞きました。

» 2015年08月01日 11時00分 公開
[松岡洋ねとらぼ]

 イスラム教徒女性の間で独特のロリータファッションが誕生していることが先ごろ話題になりました(関連記事)。日本のロリータファッションは海外にもファンがいます。今回はドイツのロリータファッション事情のお話です。

ドイツから来たロリータファッションファン

 お話をうかがったのは、ドイツから原宿を訪れたロリータファッション好きのナタリー・クィルマンさん。ナタリーさんはドイツ・フランクフルトでコスプレショップ「コスチュームシュピール」を運営しています。

画像 コスプレショップ店長のクィルマンさん。彼女のお店は、第00回ボーカロイド大会(関連記事)で日独交流会のドイツ側会場となっていました

 クィルマンさんは2006年に初来日してから数年おきに日本を訪問しており、今回は4回目の訪日。2010年にはラフォーレ原宿の初売りで福袋を山のように買い、そのときに購入したPUTOMAYO(ロリータファッションブランド)が特にお気に入りとのこと。

画像 「(前回)2010年に来た時に比べて外国人観光客がものすごく増えましたね」との印象を語っていたクィルマンさん。彼女が立ち寄る原宿や秋葉原では特に訪日観光客が多く集まるため、このような印象を持つのも無理ありません

 クィルマンさんがロリータファッションに興味をもったのは、アニメのイベントがきっかけ。ドイツでもアニメイベントなどでロリータファンの集まりがあり、コスプレショップの従業員がその集まりに参加していたことから、クィルマンさんもロリータファッションに興味を持ち、虜になったのだそうです。好きが高じて、ロリータファッションのオンラインショップも開設。原宿を訪れたのは、ショップで扱う商品を増やしたいという商談の目的もありました。

 欧州ではロリータファッションの入手ルートはまだ少ない状況。ロリータファッションの素晴らしさを伝えようと、原宿のショップなどから商品を提供してもらうよう契約交渉したいとクィルマンさんは語っていました。

ロリータファッションのカリスマが語る

 ドイツでロリータファッションがどのように浸透しているのか、元外務省文化交流使(通称カワイイ大使)の青木美沙子さんにお話をうかがいました。

画像 青木美沙子さん

 青木さんはカワイイ大使の任期終了後も個人的に海外との交流を行っており、今年もドイツ北部でのロリータファッションファンとの集いに参加しました。ドイツ国内ばかりでなく近隣の北欧諸国などからも参加があり、総勢で200人の大規模なお茶会が開催されました。

 お茶会参加者の多くは、日本のアニメで日本文化に興味を持ち、調べていくうちにお姫様のようなカワイイファッションが日本にあり、それがロリータファッションであると知って虜になったそうです。欧州でロリータファッションは少数ながら熱狂的なファンを獲得していますが、まだ入手が困難で日本からの輸入などに頼っています。このようなお茶会での同好のファンとの交流はとても貴重な機会のようです。

 青木さんはこのようなロリータファッション愛好者にとっては憧れの存在。ファンにとっては、日本を訪れた際に青木さんがよく利用するお店を訪れるという、いわば聖地巡礼が来日目的の1つとなっているそうです。そんなお店の1つ「チェリーズ」では、来店者全員が海外からの青木さんファンになる日もあると、代表の森英里加さんが話していました。

画像 青木美沙子さんとチェリーズ代表の森英里加さん

 欧州での女性ファッションは意外と保守的なため、ロリータファッションなどの若い女性向けのファッションは多くありません。イスラム教のロリータファッションのように、世界中のお嬢さんたちにとって、カワイイものは共通なんだなと実感しました。

取材協力:Cerise(チェリーズ)

松岡洋

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/15/news019.jpg 4カ月赤ちゃん、おねむのひとり言が止まらず…… 心とけそうなおしゃべりに「とてつもなく可愛すぎる!」「ウルウルした」
  2. /nl/articles/2404/15/news020.jpg 1歳妹が11歳姉に髪を結んでもらうやさしい光景が160万再生 喜ぶ妹のノリノリのリアクションに「可愛すぎて息できない」「ねぇね髪の毛結ぶの上手」
  3. /nl/articles/2404/13/news014.jpg 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  4. /nl/articles/2404/14/news013.jpg 海岸を歩いていたら「めっちゃ緑のヨコエビがおって草」 作りものと見まごうほどの色合いに「ガチャの景品みたい」と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/11/news165.jpg 遊び疲れた子猫を寝かしつけてみた 絵本のような光景に「きゃーあ」「可愛すぎて変な声出た!」
  6. /nl/articles/2404/15/news038.jpg ダイソーの材料を“くっつけるだけ”で作れる、高見え「カフェコーナー」 今流行りのジャパンディな風合いに「天才的に美しい」「まねする!」
  7. /nl/articles/2404/15/news103.jpg 「ケンタッキー」新アプリ、不具合や使いづらさに不満殺到…… 全面的刷新も「酷すぎる」「歴史に名を残すレベル」
  8. /nl/articles/2404/15/news014.jpg 100均大好き起業ママが「考えた人天才すぎる」と思わず興奮 ダイソー&キャンドゥの優秀アイテム5選が参考になりすぎる
  9. /nl/articles/2404/14/news006.jpg 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  10. /nl/articles/2404/15/news021.jpg 下っ腹に合わせて購入したGUデニムで50代女性に悲劇→機転を利かせたコーデに称賛!! 「笑って楽しんで60代、70代を迎えたい!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  2. 500円玉が1つ入る「桜のケース」が200万件表示越え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「オトナも絶対うれしい」「美しい〜!」
  3. 赤ちゃんがママと思ってくっつき爆睡するのはまさかの…… “身代わりの術”にはまる姿に「可愛いが渋滞」「何回見てもいやされる!」
  4. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  5. 日本地図で「東京まで1本で行ける都道府県」に着色 → まさかの2県だけ白いまま!? 「知らなかった」の声
  6. 中森明菜、“3か月ぶりのセルフカバー動画”登場でネット沸騰 笑顔でキメポーズの歌姫復活に「相変わらずオシャレで素敵」「素敵な年齢の重ね方」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. もう別人じゃん! 「コロチキ」西野、約8カ月のビフォーアフターが「これはすごい」と驚きの声集まる
  9. 娘がクッションを抱きしめていると思ったら…… 秋田犬を心ゆくまで堪能する姿が440万再生「5分だけ代わっていただけますか?」「尊いなぁ…」
  10. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」