舞台「死刑執行中脱獄進行中」キービジュアル公開 重なる森山未來で永遠の恐怖や荒木飛呂彦ワールドを表現
構成では荒木さんのほかの短編「ドルチ」の要素も織り交ぜるとのこと。
森山未來さん主演での舞台化が5月に発表された、マンガ家・荒木飛呂彦さんの短編「死刑執行中脱獄進行中」(関連記事)。このたび公演のキービジュアルとともに、作品概要やスタッフ、日程や会場など詳細が公開されました。
「死刑執行中脱獄進行中」は1995年に「スーパージャンプ」に掲載され、1999年発売の同タイトルの短編集に収録された読み切り作品。今回の舞台は荒木さんの許諾を得た上で、「死刑宣告を受けた男が監獄からの逃避行を試みるサスペンス」というプロットを下敷きに、同じ短編集の収録作「ドルチ 〜ダイ・ハード・ザ・キャット〜」の要素を織り交ぜた構成となります。構成・演出・振付は劇団「冨士山アネット」の長谷川寧さんです。
キービジュアルは、森山さんの複数の写真が合わせ鏡のように奥へと重なり続いていく奇妙なデザイン。作成にあたっては、長谷川さんが舞台の衣装プランナーやフライヤー制作チームと「死刑と脱獄、繰り返される現象と感情の描写」といったイメージで話し合い、永遠に続くかのような恐怖を、ビジュアルの繰り返しと奥行きで表現したとのこと。配色やバランスも荒木飛呂彦作品の世界観を意識したそうです。森山さん本人も、肉体のつながり方などビジュアルの加工についてアイデアを出しました。
日程は11月20日〜29日に「天王洲 銀河劇場」(東京都品川区)で公演した後、12月に仙台・広島・札幌・富山・大阪を周る全国ツアーを実施。チケットは8月12日よりぴあで、13日より劇場で抽選先行販売を行い、9月12日より一般販売がスタート。荒木さんも「作品が舞台化されるのは初めてなので、予測できない期待感と楽しみがあります」とコメントを寄せています。
森山未來コメント
荒木飛呂彦さんの持つ唯一無二の様式美を、身体、テキスト、音楽、照明、映像、衣装など、現代の舞台芸術が持ち得るかぎりの要素を総動員して、演出家、ダンサーをはじめとする素敵なクリエイター達と有機的に具現化していくつもりです。この舞台が演劇なのか、ダンスパフォーマンスなのか、ジャンルレスなインスタレーションなのか。それは観劇後のあなたの選択にお委ねします。
長谷川寧コメント
“荒木飛呂彦”と言えば、私達世代はリアルタイムで[ジョジョの奇妙な冒険]と隣り合わせで生きていたと言っても過言ではない。其処から派生し、過去作品を読むに付け、徹底して描かれている「賢明さ至上主義」ともいうべき思想に惹かれていた。
そんな中今回、作品を上演させて頂く機会を得た。だが荒木飛呂彦作品を舞台化するにはある種の超越が必須。この作品を舞台化するに辺り、どうすれば良いか。
まず原作の短編集の中の表題[死刑執行中脱獄進行中]に於ける、主人公が監獄の中で処刑されて行くというミニマルな状況、このサスペンスに焦点を当て箱庭的な世界を多角的に表現したい、と考えた。舞台化に於いてはある種、突出したアナログさやある種のプリミティブさを身体の中に取入れて行く事が必要だ。そこで初めて荒木作品に於けるあの感覚・身体性を宿せる、と考えている。
更にその上で、この短編集が持つ極限状況をより凝縮する為、本作の短編[ドルチ 〜ダイ・ハード・ザ・キャット〜]を織込んだ。この2つの世界観を敢えて織込む事で、この短編集の持つ世界観の足掛かりとした。
荒木飛呂彦作品では、“人間讃歌”をテーマに登場人物達はいずれも生に執着を持つ。その生きる力を媒介に、この作品を強靭な身体を用いて立上げたいと考えている。
そして“男”を演じて貰うにあたり、森山未來に話をした。彼は今映像でも活躍している俳優の中でも、身体能力・表現共に群を抜いた俳優の一人だと思う。彼ならば一見突飛の無いこの舞台化作品に肉体を持ってリアリティを付加出来ると考えている。
パフォーマー、そして多彩なクリエイター陣と共に、私達にしか出来ない現在の表現として作品に昇華させていければと考えています。周囲の環境を捻じ曲げ、時空をも歪め、その超越に手を伸ばす。そんな作品です。願わくばこれを持って国内外何処にでも、世界で戦える作品づくりを目指しています。
公演概要
原作
荒木飛呂彦/短編集「死刑執行中脱獄進行中」(集英社)
スタッフ
構成・演出・振付:長谷川寧(冨士山アネット)
共同振付:森山未來
音楽監督:蔡 忠浩(bonobos)
衣裳:山本亜須香(FUGAHUM)
美術:杉山 至
照明:奥田賢太(colore)
音響:天野高志
演出助手:河内 崇、矢本翼子
振付助手:高谷 楓、傳川光留
舞台監督:谷澤拓巳、高橋大輔
宣伝アートディレクション:三嶋章義
宣伝写真:生井秀樹
宣伝美術:太田 創
出演
森山未來、いいむろなおき、江戸川萬時、大宮大奨、笹本龍史、宮河愛一郎、森川弘和、and more
演奏
蔡 忠浩、吉田省念、田中佑司
関連記事
- 荒木飛呂彦さんの「死刑執行中脱獄進行中」舞台化決定ッ!!!
主演は森山未來さん。 - ジョジョ第3部初のコラボカフェを体験した い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが……あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
ボインゴのマンガの世界がいっぱい、花京院のレロレロも! 注文と同時に「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」と発言できるなど最高にハイ!ってやつでした。 - 服もポーズも荒木飛呂彦ワールド全開 ジョジョ前の読切「ゴージャス☆アイリン」がファッションドールに
荒木先生が初めて描いた女性の主人公が、先生監修のもとフィギュアで蘇る。 - 岸辺露伴とのツーショット! 作者にとっては不利益な「荒木飛呂彦の漫画術」4月17日に発売
美の黄金比! - ゴゴゴゴゴ……荒木飛呂彦、作曲家・千住明のベストアルバムのジャケットを担当
(曲を聞いて)ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!! - ジョジョの荒木先生が、人気海外バンド「ダーティ・ループス」のアルバムジャケットを担当 実はメンバーが大ファンだった
さすが荒木先生! 俺たちにできないことを平然とやってのける! - ジョジョリオンは「冒険」だった 文化庁メディア芸術祭に荒木飛呂彦先生がバァァァァンと登場
「ジョジョは何部まで?」という質問にも回答。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
鮮魚店で売れ残っていたタコを連れ帰り、水槽に入れたら…… ヤバすぎる光景に「こんなに可愛いなんて!」「笑ってしまった」
-
ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
-
「まじで終わってる」 マクドナルド「エヴァ」コラボ品“高額転売”に嘆く声…… 「結局欲しい人が買えない」
-
「やばwww」 ハードオフに「8円」で売られていた“まさかの商品”に大仰天 「田舎の負動産みたい」
-
15歳で妊娠した女性、当時は「子どもが子どもを産んで」と言われたことも…… 10年後、大人になった姿に反響
-
タンクトップ姿のパパ「昔はモテた」→娘は信じていなかったが…… かつての姿に衝撃走る「『トップガン』に出ていても納得」【海外】
-
藤本美貴、“庶民的すぎる朝ご飯”に共感の声 「うちも全く一緒の朝ごはん」「今度やってみよ」
-
初めてのお風呂で「イヤー!!!」と大絶叫していた保護子猫→3年後…… 思わず涙の劇的成長に「可゛愛゛い゛ぃ」「信じられない」
-
「センス抜群」 弟から届いた結婚祝い→開けてみたら…… “粋すぎるチョイス”に絶賛の嵐 「しゃれたことをなさる」
-
「そんなバナナ!?」 値引きコーナーの「バナナ」をよく見ると…… 衝撃の中身に「大爆笑させていただきました」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
- 浜崎あゆみ、息子2人チラリの朝食風景を公開 食卓に並ぶ“国民的キャラクター”のメニューが意外
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
- 大好きなお母さんが他界し、実家でひとり暮らしする猫 その日常に「涙が溢れてくる……」「温かい気持ちになりました」
- 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
- 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
- 【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」