スマホの画面では分からない迫力―― 2015年11月20日スタートの「イマジニング・ザ・マジック」写真展を見てきた
11月20日より六本木、東京ミッドタウン内「フジフイルム スクエア」で開催される、東京ディズニーリゾートの風景を切り取った写真展の内覧会に参加してきました。
2015年11月20日から12月2日の期間限定で、東京・六本木の東京ミッドタウン内「フジフイルム スクエア」で開催される写真展「イマジニング・ザ・マジック」“夢と魔法の瞬間”の内覧会に参加してきました。これは東京ディズニーリゾート・ブログにて2014年7月より毎月行われている企画「東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト『イマジニング・ザ・マジック』」によって生み出されたもので、東京ディズニーリゾートの「魔法の瞬間」を写真によって表現しているもの。ハービー・山口さんや清川あさみさんなど、著名なアーティストやフォトグラファーも参加しています。
そのほかにも、今回はフォトグラファーの市橋織江さん、講談社「ディズニーファン」誌のフォトグラファー、そして東京ディズニーリゾート専属のフォトグラファーの作品、約90点が展示されています。
まず、圧倒的なのはその「解像感」。これらの写真はWebでは公開済みの写真ながら、ほとんどの人がPCやスマートフォンの画面経由で見ていると思います。これが大きなパネルとしてプリントされ、展示されているものを見ると全く違う印象を持ちますね。
さらに、特に今回の展示の中でも注目すべきは、人気のアーティスト、清川あさみさんの作品。
清川あさみさんの作品は、写真やイラストに刺しゅうやビーズを縫い付けるというアート。正直、PCやスマホ経由では平面的な印象しかなかったものが、実物を見ることでとても立体的で、躍動感のあるものであるということが分かります。さらに額装までも作品の一部だったので、この原画こそ、生で体験するといいと思います。
そして今回の写真展、実は一番びっくりしたのはこんな説明でした。
そう、今回の写真展はなんと公開までOKなのです。これは本当にうれしいですね。とはいえ、スマホでみては伝わらないものだらけなので、流れてくる写真を見て興味を持ったらぜひ「生」を体験してみてほしいと思いました。その辺が狙いの「公開OK」なのでしょうね。
人気のアーティスト、清川あさみさんに聞いてみた
今回、内覧会とともに参加アーティストの方にちょっとだけお話を伺うことができました。清川あさみさんは素材となる絵をもとに、刺しゅうなどを施すアートを発表し、さまざまなコラボレーションを行っている方。そんな清川さんが「ディズニー」をテーマにする際に何を“変えたか?”を伺ったところ、「普段の作品では明るい部分、暗い部分を両方出すようにしていて、例えば人や風景の明るい部分と暗い部分“両方の顔”を出すようにしています。ディズニーとのコラボレーションについては、とにかくポジティブ。夢のまた夢を表現し、未来につながるような作品を心掛けました。これを見てくれたどんな人も、明るい気持ちになるように」とのことでした。
清川さん自身も東京ディズニーリゾートによく行くとのことで、小さいころから家族で来ていた場所だったそうです(しかも最近もよく行ってらっしゃるとか)。そのため、今回のコラボレーションは「むしろ家族が喜んでいます」と語っていました。
今回、4作品が展示されているうち、もっとも気に入ってるのはチップとデールの作品。もしかしてチップとデールがお好きですか?と聞くと「この作品作りを通じてさらに好きになりました」というお答え。「全体に少し色を大人っぽくして、だけどこの2人の性格をかわいく表しました。1人はおっちょこちょいで、もう1人はしっかりしててだけどより風景も季節、国、場所が分からない感じが作れて、夢の世界がつくれたなと思ってます」とのこと。
今回の作品群全てに言えますが、実際に見るとかなり印象が変わります。その実物は、ぜひ会場で。
この写真展の狙いは――東京ディズニーリゾート、富士フイルム担当者に聞く
今回、この写真展の企画に携わった方々にもお話を聞くことができました。
まずは東京ディズニーリゾート側で企画を行った、永井さんです。まず今回の企画意図を伺ったところ、「もともとのイマジニング・ザ・マジックという企画は、著名なアーティスト、フォトグラファーの視点で、魔法の瞬間を切り取ってもらうというものです。定期的に東京ディズニーリゾート・ブログで紹介しているものですが、どうしてもブログだとスマホやPCの画面を通して見ることになる。今回は美しい写真の実物を展示し、より楽しんでいただきたいと思ったことがきっかけです」とのこと。
今回選ばれたアーティスト、フォトグラファーの選出については、「東京ディズニーリゾートをいろんな視点で切り取ってもらいたい、と意図があったので、その私たちの意図や東京ディズニーリゾートの世界観、考えに共鳴いただける方にお願いをし、参加していただきました」ということだそうです。
さらにちょっとつっこんだ話を聞いてみました――東京ディズニーリゾートにおける“写真の役割”は今後どう変わっていくと思うか。これについて永井さんは「写真というのは、今回の展示を見ても分かるように、それぞれの方がそれぞれの場所、時間、被写体によって全然異なる表情を見せます。お越しいただくゲストの皆さまも、それぞれの瞬間を切り取って、それを持ち帰っていただける。そういうことができるのが、“写真”の強みだと思います。東京ディズニーリゾートをいろいろな形で楽しんでいただく、それを残すという手段として、写真はいろんな形でずっと残っていくと思います」とお答えいただきました。
そして、今回の会場であるフジフイルム スクエア館長、島田さんにもお話を伺うことができました。まず今回の企画、東京ディズニーリゾートとの協賛については「フジフイルムは東京ディズニーランドが開園して以来のスポンサーで、いまはアトラクションとしてはバズライトイヤーのアストロブラスター、そしてマジックランプシアターに協賛させていただいている。そのため、今回の企画には初期のころから参加させていただいた」とのこと。
もともとこのフジフイルム スクエアは、「写真文化を守る」ために、年末年始を除き年間100の写真展を企画しているとのこと。優れた写真を展示することで、写真に慣れ親しんでもらおうという狙いで作られているとのことで、「今回の写真展のような素晴らしい展示ができることで、私たちのその考えにつながると考えています」とおっしゃっていました。
そして島田さんにも同じ質問を――テーマパークにおける“写真”の役割がどうなるか。こちらについてもお答えいただきました。「デジタル化、ネットワーク化によって写真自体は変わってきています。東京ディズニーリゾートでもアトラクション内の撮影(注:スプラッシュダウン・フォトやフォトグラフィカ、カメラセンターもフジフイルムがオフィシャルスポンサー)についても、最新の技術を盛り込んで協力させていただいています。今後も新しい技術で、より便利になっていくと思います」と、まずは技術面での変化には確実にキャッチアップするとのお答えでした。
さらに島田さんは続けます。「写真は人の思い――大切なかけがえのない思い出をいつまでも伝えていくものだと思っています。その思い自体は変わりません。その思いをどう形にするのかが変わるだけなので、東京ディズニーリゾートとともにそこを考えていきたいと思います」。
「スマホに代表されるように、誰でも写真が撮れるようになった反面、『こういう写真が撮りたい!』という場合、いろんな機材をもって写真撮影できるようになりました。いま、写真は選択の幅がとても広がったと思います。フジフイルムはX-Seriesも出してまして、表現の幅を広げています(笑)長い玉、短い玉を使っていただいて、自分の感性で画面を切り取ってほしいと思います」。
実体験した人だけの特典も
そして今回、会場内に展示されている「特典パスワード」を持って東京ディズニーリゾートに行き、東京ディズニーリゾート・オンラインフォトで1100円以上購入、その特典パスワードを入力すると、ハービー・山口さん撮影の愉快なディズニーの仲間たちの未公開作品(Lサイズプリント写真)1枚をプレゼントするという特典もあります。
また、現地には東京ディズニーリゾート・ブログには掲載されていないショットも多数ありまして、ちょっと昔の写真や、ミッキーとミニーたちのオフショット的な、ストーリーが想像できる写真も多数展示されています。実際に足を運ぶと、なるほどそういう意図で開催されたのか!と納得できる迫力でした。ぜひ皆さんも、六本木に行って体感してみてください。SNSシェアもOKですしね。
「イマジニング・ザ・マジック」写真展“夢と魔法の瞬間” は、東京・六本木の東京ミッドタウン内「フジフイルム スクエア」において、2015年11月20日から12月2日の期間限定で開催。ぜひ、お見逃しなく。
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