行くぞォ!! 「彼岸島」師匠のお面製造現場にアーティスト・PALUと行ってみた

みんな、丸太は持ったな!

» 2016年10月12日 13時30分 公開
[西尾泰三ねとらぼ]

 10月12日に発売された5人組ポップロックユニット・PALUのシングル「100年時が過ぎても」。先日まで放送されたテレビドラマ「彼岸島Love is over」、10月15日から公開の映画「彼岸島 デラックス」のエンディングテーマとなっている同曲に、彼岸島の個性的すぎるキャラクター、師匠がこれでもかというほど登場しファンを喜ばせています。

PALU「100年時が過ぎても」

 師匠といえば、2メートル60センチを超える巨体に独特な仮面、万能武器・丸太をブンブンと振り回す怪力を持ち、原作である松本光司さんの漫画「彼岸島」でもその実写作品でも、一度見れば忘れない存在感たっぷりのキャラ。

みんな、丸太は持ったな! みんな、丸太は持ったな! (画像は映画「彼岸島 デラックス」より)

 そんな師匠は同シングルのジャケット写真にも、また、ミュージックビデオ(MV)にも登場。「作品からは兄弟愛のような近しい者への愛をすごく感じたので、歌詞は弟・明の目線から書き下ろした」とPALUさんが話す同曲は、MVも映画のスピンオフ作品的な内容で、作中にはいない師匠の4番目の娘として女性シンガー・PALUさんが登場します。しかし、師匠に丸太でぶっ飛ばされるという、ある種彼岸島っぽいシュールな内容(楽曲はバラードです)。

PALU「100年時が過ぎても」ジャケット写真PALU Twitter PALU「100年時が過ぎても」ジャケット写真とPALU公式Twitter。強すぎる彼岸島愛がシュール

 さらに、同シングルのLoppi・HMV限定スペシャル限定盤には、原作の松本光司さん監修による「師匠のお面」が付属し、ファンハァハァの一品となりそうです。

これで師匠が捗るな! これで師匠が捗るな!

 これを着ければあなたも師匠! な師匠のお面はどんな風に作られているのか、ボーカルのPALUさんと製造現場に行ってみました。訪れたのは、埼玉県さいたま市大宮区にあるオガワスタジオ。日本で唯一のラバーマスク生産工場として知る人ぞ知る有名な会社です。シングルの発売直前で、すでに師匠のお面は出荷済みでしたが、同社専務取締役の八木原貴裕さんのご厚意で、制作過程を見学させてもらうことができました。

師匠のマスター型 マスター型

 マスクの原型から石こうを作り、マスター型を制作。そこから生まれるラバーマスクをベルトコンベヤー上に並べ、エアブラシを使って塗装していきます。一般的なマスクだと下地やシャドーを4工程ほどで塗っていくところ、師匠の場合は7工程。時間を掛けて念入りに師匠の肌感や陰影が作り出されていきます。職人さんすごい。

ベルトコンベヤー上で塗装を待つ師匠のお面 ベルトコンベヤー上で塗装を待つ師匠のお面
塗装開始 塗装開始! 塗った後は奥で熱せられてまた戻ってくる
顔の染みのようなものも重ねて着けていく 2回転したところ。顔の染みのようなものも塗装
何度も丁寧にシャドウを入れていき…… 何度も何度も丁寧にシャドウを入れていき……
怖い 完成(強い)

 その後は工場内の別の場所で、マスクの余計な部分を切り落とした後、筆を使って細かな着色。1つ1つ手作業で丁寧にメークアップされ、立派な師匠マスクの誕生です。

裁断
着色


 PALUさんも大好きな師匠を自分の手で着色。Twitterでは彼岸島愛が強いツイートが多いPALUさんは、「この機会を与えていただいて、作品も読んで、そりゃあ好きになりますよね(笑)」とニッコニコ。映画についても「原作を読んで、あの邪鬼が動いているのを見られるのは、ファンからしたらうれしいですよ」と一彼岸島ファンの視点で熱弁しながら真剣な表情で師匠に着色していました。

完成! 完成!
師匠畑でつかまえて的PALUさん 師匠畑でつかまえて的PALUさん


 10月4日に行われた「彼岸島 デラックス」の完成披露試写会で、明の兄・篤役の鈴木亮平さんは同作を「とてもお金をかけたB級映画ができました」と意外に思える表現で紹介。続けて「作品の“面白怖さ”を再現している」とも話し、この作品をうまく表現していました。そんな話をPALUさんにすると、「そうですよ。それも含めての“彼岸島”なんですよ。タイトルにデラックスって入ってるのも含めて」とまた笑顔。師匠のお面も、ファンの心を捉えて放さないものになりそうです。

PALU 多忙の中スタジオを案内してくれたオガワスタジオ八木原貴裕専務取締役とPALUさん(と師匠)。ありがとう、そしてありがとう!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2505/13/news020.jpg 小5のときに描いた絵→4年後…… 「ねぇ何があったん?」「鳥肌立った」中3になって描いた絵が160万再生
  2. /nl/articles/2505/13/news104.jpg 「娘の目が大きいのは赤ちゃんだから」と思っていたママ、成長すると…… 驚きの姿に「ディズニープリンセスだ」【海外】
  3. /nl/articles/2505/14/news046.jpg 「これが一番」 ユニクロ“人気590円商品”の再販に歓喜殺到
  4. /nl/articles/2505/14/news167.jpg 『an・an』などで人気だった占い師・中森じゅあんさん死去 「医学的な治療は難しい状態」で4月から入院も最後まで占い連載
  5. /nl/articles/2505/14/news017.jpg ピラティス教室に“キャラもの”靴下を履いていったら…… 奇跡的な爆笑の“再会”が450万表示「最高過ぎてwww」「これはもう運命」
  6. /nl/articles/2505/13/news190.jpg 小倉唯、“廃棄処分依頼した物”が高額転売される 「刑事面での対応も視野」と声明
  7. /nl/articles/2505/13/news015.jpg ジブリパークで「シータだ、かわいい!」と言われまくった9歳娘→思わず納得の見た目に「久々ときめいた」「完璧」
  8. /nl/articles/2505/14/news051.jpg “絵心ないOL”、超有名人を描いたはずが…… 1700万表示の衝撃展開に「予想外www」「あかん」
  9. /nl/articles/2505/14/news041.jpg ディズニーの自販機に800円入れたら…… 「だ、だれ?」まさかのキャラ登場に爆笑 「当たり」「羨ましい」の声も
  10. /nl/articles/2505/13/news058.jpg 猫の“今にも抜けそうな毛束”を引っ張ったら……「思ってた抜け方と違う」 420万再生の光景に「ふぉぉぉ!」「マジで全然違った」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 急性骨髄性白血病で闘病中だったVTuber、死去 「復帰を目指して闘病」 専門学校の講師としても活動
  2. 万博の“着物ショー”に天皇陛下だけ許される「装束」登場で物議…… 「深くお詫び」主催者謝罪
  3. 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」 投稿者に話を聞いた
  4. 大人なら解けないと恥ずかしい? 「(1/8)−(1/8)」を計算せよ!【算数クイズ】
  5. 「女の子みたいな顔だね」と言われ続けた男の子、20歳になったら→「神がかってる」姿に驚がく 「人体の不思議」「オーラが凄い」
  6. 使わなくなったカラーボックス→“ずぼらシンママ”が簡単DIYしたら…… 天才的な仕上がりに「かしこーい!!」「これ作ってみよう」
  7. クリスマスに出会ったギャルとギャル男が21年後…… 誰も予想できない現在に「素直に凄い」「人に歴史あり」と称賛の声
  8. カルディ全店で販売の生ハムから「サルモネラ属菌」検出…… 「心よりお詫び」7万個自主回収
  9. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「待ってました!」 人気作の登場に混乱の懸念も「すぐ売り切れそう」「初週ヤバいぞ」
  10. お隣さんから丸見えの土地→巨大ウッドフェンスを7日かけてDIYしたら…… 雰囲気ガラリで「すごい大作ですね」「ワクワクした」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  3. 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  4. 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  5. 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  6. 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
  7. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  8. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  9. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  10. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」