山形県警が公開している詐欺対策4コマがやたらブラック 山形県警に作者の正体を聞いた
作者の「古戸うさん」さん、一体何者なんだ……。
山形県警が公開している、詐欺に対する意識向上を目的とした4コマ漫画が予想を裏切る展開の連続で、Twitterを中心に密かな人気を集めています。
この4コマ漫画はよくある一方的な注意喚起という形にはなっておらず、詐欺グループの人間が主役級のキャラとして登場することもしばしば。ウソの儲け話を持ちかけた詐欺師が電話口の別の詐欺師に騙されてしまう展開や、詐欺商材を巧妙に作成しすぎたせいで身内の詐欺師が引っかかってしまう展開など、実在の詐欺手口を紹介しつつ先の読めない展開で畳み掛けてきます。
詐欺師を主役にしたもの以外にも、架空請求の電話を受けた女性が「お金がもったいないから、サイト接続は彼氏のスマホでしかやらない」という理由で電話口の相手を詐欺師と見破り撃退するなど、どこかブラックなテイスト。また、ややマイナーな詐欺手口として、一方的に蟹を送りつけてその代金を請求する「カニカニ詐欺」を取り上げるなど、なかなか勉強になる内容にもなっています。
作者欄を見ると「古戸うさん」というペンネームが。この破天荒な4コマ漫画を描いたのは一体何者なのか? さっそく山形県警に問い合わせてみると、漫画が掲載されたのが2014年ごろというところまでは分かったものの、担当者が移動になっているため詳細はすぐには分からないとの回答。後日あらためて問い合わせると、詐欺被害の相談が増加していたことを背景に、当時の担当者が県内某大学の学生に依頼して作成したものだったことがわかりました。編集部では、当時やりとりに使われていたという作者のメールアドレスに取材を試みましたが、現在のところ返信はありません。古戸うさんさん、もし記事をご覧になられていたらぜひご一報ください!
4コマ漫画提供:山形県警
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