「作品の対価が音楽文化の発展に寄与する」 JASRACが楽器教室からの著作権料徴収について概要を解説

一部報道やSNS等において事実と異なる情報も広がっている状況を鑑みて解説したもの。

» 2017年02月28日 17時56分 公開
[イッコウねとらぼ]

 楽器教室からも著作権利用料を徴収する意向を示し、物議を醸していた日本音楽著作権協会(JASRAC)(関連記事)が、公式サイト上で今回の意向についてQ&A形式であらためて概要を解説しました。


JASRAC

 JASRACは、2011年からフィットネスクラブ、2012年からカルチャーセンター、2015年から社交ダンス以外のダンス教授所、2016年からカラオケ教室・ボーカルレッスンを含む通う教室など、さまざまな音楽教室から使用料を徴収を開始しています。この状況を踏まえ、これらの音楽事業者との公平性を保つ観点からも、「これ以上楽器教室の使用料徴収開始を遅らせる事はできない」と楽器教室から著作権料徴収を開始する経緯を説明しています。

 「楽器教室は教育目的であり、演奏権は及ばないのではないか」という疑問に関しては、“営利を目的としていない”“聴衆・観衆から料金を徴収しない”“出演者に報酬が支払われない”の3要件を満たす場合には演奏権が及ばないものの、「営利事業であるため音楽教室には演奏権が及ぶ」と説明。また、「公の演奏ではないので演奏権は及ばないのでは」という疑問については、「楽器教室における音楽著作物の利用は不特定の顧客(受講者)に対するものなので、公の演奏にあたる」としています。



 「音楽文化の発展に寄与するという著作権法の趣旨に沿っておらず、音楽文化を衰退させることにつながる」という意見については、「著作権の保護を図らなければ持続的な発展を実現できない」「作品への対価が次の創作を支えていく循環になり、音楽文化の発展に寄与する」とJASRAC側の考えを明かしています。

 JASRACの著作権料徴収の意向を巡っては、2月3日に音楽教育事業を営む企業が「音楽教育を守る会」を発足し、「著作権法の目的に合致しない」「音楽教室での練習・指導のための演奏には演奏権が及ばない」と主張していました(関連記事)。今回のJASRACの発表は一部この主張への回答となっていると言えます。


JASRAC 「音楽教育を守る会」の発表

 このJASRACの発表は「一部報道やSNS等において事実と異なる情報も広がっている状況」を鑑みて行われたもの。ネット上では今回の方針が示されてから“4分33秒黙っていると著作権料が発生する”(関連記事)といったウワサが流れたり、JASRACをかたる偽者のTwitterアカウントが登場する(関連記事)などJASRACに関する真偽不明の情報が多数みられました。

関連キーワード

JASRAC | 音楽 | 著作権 | 楽器 | 文化 | 教育 | 著作権保護


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  2. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  3. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  4. 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  5. どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
  6. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」
  7. “世界一美しいザリガニ”を入手→開封して見ると…… 絶句を避けられない姿と異変に「びっくり」「草間彌生作のザリガニみたい」
  8. 「誰かと思った」 楽天・田中将大の“激変した風貌”にファン驚き…… 「一瞬わからなかった」
  9. 複数逮捕&服役の小向美奈子、“クスリ”に手を出した理由が壮絶すぎ……交際相手の暴力で逃亡も命の危機 「バレてバルコニー伝って入られて」
  10. 耐火金庫に“溶岩”を垂らしてみたら…… “衝撃の結果”に実験者も思わず「なんだって!!!」と驚愕【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評