虚構新聞「日本人の謙虚、海外アピール」記事で謝罪 “謙虚さを積極的に紹介する矛盾”が現実化した形

経産省が発表した「世界が驚くニッポン!」により誤報に。

» 2017年04月07日 13時17分 公開
[マッハ・キショ松ねとらぼ]

 現実にはありえないような虚構記事を掲載するサイト「虚構新聞」が、2015年2月17日に公開した記事「日本の『謙虚』、海外アピールに200億計上」について「一部現実化してしまった」と謝罪しました



 記事では、日本独特の価値観を積極的に海外発信するプロジェクトが、政府により発足したと報道。「謙虚」「奥ゆかしさ」などについて解説する各国語版の小冊子を制作し、600万部無料配布するなどの施策が実施されるほか、このために200億円の予算が計上されるとしていました。もちろん、これは全て虚構として書かれたもの。

 しかし、公開から約2年後の2017年3月、経産省が「日本の『感性』や『価値観』を国内外に発信する」目的で「世界が驚くニッポン!」と題したコンセプトブックを発表。「自然との同化感覚が、自然の恵みに感謝し、謙虚であろうとする道徳、倫理観にもつながっている」と謙虚さについて取り上げていました。

 その他にも、同冊子を「電子書籍として無償配付することも検討」とされたり、平成29年度予算で「クールジャパン機構」に210億円の出資等資金供給が計上されたりと、記事内容に類似した政策がいくつも現実化してしまったため、虚構新聞は「おおむね誤報」という判断に至ったそうです。同メディアは「『謙虚』や『奥ゆかしさ』を海外に向けて積極的にアピールするという、初歩的な矛盾」とコメントしており、このような事態が本当に起こるとは予想していなかったもよう。


画像


画像 「日本人独特の自然観」を表す図に「謙虚さ」(「世界が驚くニッポン!」より)


画像 「200億円の予算計上」という虚構に近い金額(「平成29年度 経済産業省関係予算の概要」より)

 2015年10月の「シャープ、゜の売却を検討」以来、1年半ぶりの誤報(関連記事)。虚構新聞は、絶対に嘘しか書かないと信頼している読者に対して「この度の誤報でご迷惑おかけしたことを改めておわびします」と謝罪。再発防止策として「入念な調査に基づくこれまで以上に現実離れした政策を報道するよう社内の周知徹底」が行われるとのこと。また、社主UKは今回の一件により、本社ビル地下3階の地下牢で2日間ゲーム禁止、おやつ抜きの処分となりました。

マッハ・キショ松

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/17/news162.jpg 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. /nl/articles/2504/23/news011.jpg ティッシュの空箱に、クリアファイルを貼るだけで→この発想はなかった! 便利でかわいいアイテムに反響
  3. /nl/articles/2504/22/news021.jpg 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  4. /nl/articles/2504/21/news072.jpg 「え、すっご」「天才ww」 ジブリパークを訪れた70歳おばあちゃん→園内で拍手が起こった“まさかの姿”に仰天
  5. /nl/articles/2504/16/news156.jpg クルマを運転していたら→「そんな機能あるんだ」 カーナビの“ある機能”が1400万表示の反響 「すごい」「これが未来の世界」
  6. /nl/articles/2504/23/news113.jpg 「激アツだ」 マクドナルド、次回コラボ相手を“シルエット”でにおわせ…… 高まる期待に360万表示「神すぎる」「待ったなし!」
  7. /nl/articles/2504/23/news047.jpg 新幹線内で「お医者さんはいませんか?」 実際に対応した医師が明かす“当時の心境”とJRからの“贈呈品”が話題
  8. /nl/articles/2504/23/news009.jpg 「コレはすごい」 ワークマンの“1500円スラックス”に反響続出 「お値段以上の価値」「これから活躍しそう」
  9. /nl/articles/2504/22/news019.jpg 「ゼルダの伝説」ファンがジオラマを作って2年後……→「ひっくり返った」「建築しちゃったのかと」 完璧な出来栄えに称賛
  10. /nl/articles/2504/23/news061.jpg 夢だった警察官を泣く泣く辞め、ディズニーキャストに→そして今は…… 予想外の姿に「憧れます」「面白くて最高!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  2. 【大阪万博】皇后さま、帽子から靴までブルーとピンク 天皇陛下のネクタイと“連日おそろいコーデ”
  3. 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  4. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  5. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  6. 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  7. 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
  8. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  9. 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨、金融機関での「品切れ」&高額転売相次ぐ…… 5倍以上の金額で出品される事態に
  10. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】