「シュマゴラスって知ってる?」 あの“伝説”は本当なのかマーベルの重役たちを直撃してみた

マイナーすぎてマーベルの社員すらその存在を忘れていたキャラクターがいる――という伝説。

» 2017年04月09日 19時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 マイナーすぎてマーベルの社員すらその存在を忘れていたアメコミキャラクターがいる――。一部の格ゲーファンに熱狂的人気を誇る「シュマゴラス」の伝説は本当なのか、マーベルの重役たちを直撃取材しました。


MARVEL 異世界カオスディメンションの神。見た者を恐怖させる外見に変身するというシュマゴラス(ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM3公式サイトより)

 シュマゴラスとはアメコミ作品「ドクター・ストレンジ」に登場するヴィラン(悪役)で、異世界カオスディメンションの神。見た者を恐怖させる外見に変身するといわれており、日本ではピンク色や緑色のタコのような姿がよく知られています。

 そんなシュマゴラスにまつわる逸話は、ゲームメーカー・カプコンとマーベル・コミックがタッグを組んだ格闘ゲーム「マーヴル・スーパーヒーローズ」(1995/アーケード)でのお話。キャプテン・アメリカやマグニートーといった人気キャラと共に、カプコンがシュマゴラスの出演をオファーしたところ、マイナーキャラすぎて当時のマーベル担当者がその存在を把握していなかった――というというウワサが語り継がれています。


MARVEL 「マーヴル・スーパーヒーローズ」とシリーズ作品

 この逸話はWikipediaにも載っていますが、マーベル社の人にシュマゴラスがあまり知られていないというのは本当なのか。「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」のために来日していたマーベル社の副社長・C.B.セブルスキーさんを直撃しました。


MARVEL マーベル社の副社長・C.B.セブルスキーさん

 マスコミ向けの解説ツアーの合間に取材に応じてくれたセブルスキーさん。通訳さんに「シュマ? なんですか? シュマゴラス? それはマーベルのキャラですか?」と訝(いぶか)しまれつつ質問しましたが、セブルスキーさんは「知らないなぁ」と疑問顔。知らないのかよ……!

 しかし、代わりに同じく来日していたマーベル・パブリッシングのシニア・バイスプレジデント&エグゼクティブ・エディター、「トム・ブリーヴォートさんに聞いてみては」というアドバイスをくれました。マーベルの副社長でも知らないということはやっぱりウワサは本当なのか……?


MARVEL マーベル・パブリッシングのシニア・バイスプレジデント&エグゼクティブ・エディター、トム・ブリーヴォートさん

 続いて分刻みでのスケジュールをこなすトムさんを直撃。シュマゴラスを印刷した編集部特製うちわを見せてみると、「シュマゴラスじゃないか!」と満面の笑顔に。「ドクター・ストレンジに登場するヴィランだね」と解説してくれました! 知っている人がいた……!


MARVEL マーベルの重役、トム・ブリーヴォートさんとシュマゴラスの歴史的(?)画像

 さらに「日本の格ゲーファンには『シュマちゃん』と呼ばれており、人気がある」と伝えたところ「へぇ〜」とのことでした。これは世界一貴重な「へぇ」をGETしたかもしれません……!


MARVELMARVEL 編集部が持参したシュマちゃんうちわ。トムさんにプレゼントしました(編集部作成)

 なぜトムさんがシュマゴラスを知っていたのか。通訳さんによると、トムさんはマーベル社の中で最もキャラクターに詳しい役員なのだそうで、コミックス版に数回しか登場していないマイナーキャラ、シュマゴラスであっても把握していたようです。さすが……!

 ということで、マーベル社の重役でもシュマゴラスを知らない人はいるが、トム・ブリーヴォートさんは知っていたということが分かりました。

 なおマーベル展は6月25日まで六本木で開催中。ドクター・ストレンジやスパイダーマンといった人気映画の衣装や、超貴重なコミックスの原画、5メートルのアイアンマンなどが展示されています。


MARVEL 会場前では5メートルのアイアンマンがお出迎え


MARVEL コミックのゲートをくぐると会場の中へ


MARVELMARVEL 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の衣装と小道具


MARVELMARVEL 「マイティ・ソー」(左)と「ドクター・ストレンジ」(右)の衣装


MARVEL 「マイティ・ソー」のムジョルニア


MARVELMARVEL 「アントマン」(左)と「スパイダーマン:ホームカミング」の衣装(右)


MARVEL 「アントマン」のフィギュア

 さらに会場限定で、ゆでたまごさん×ハルク、村田雄介さん×アイアンマン、真島ヒロさん×スパイダーマンといったお宝イラストも展示されています。


MARVEL MARVELと日本人アーティストとのコラボイラスト

「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」

東京展 開催概要

会期 :2017年4月7日から6月25日※会期中無休

10時から22時(最終入場:21時30分)

会場 :六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ 森タワー52 階)

入場料 :一般 1800 円、高校生・大学生 1200 円、4 歳~中学生 600 円、シニア(65 歳以上)1500 円※展望台(屋上スカイデッキは別料金)、森美術館入館料を含む

公式サイト :www.tokyocityview.com/marvel-exhibition

問い合わせ:03-6406-6652

(C)2017 MARVEL

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」