やしろあずきの調査―― ネット上で女性を演じる「ネカマ」って何なの!? 昔自分をだましたネカマと直接対決してみた(後編)(5/5 ページ)
ネカマだと疑った人へのカマのかけ方
「例えばさっき教えてもらった方法とかで『あれ、この人ネカマじゃね……?』ってなったときとか、どうすればいいの? あなたネカマですよね? って聞けばいいの?」
「それじゃダメですよ。え、女だよ? って言われたらそれまでじゃないですか。ネカマは息を吐くようにうそをつく生物なのでそのくらいじゃ動じませんよ」
「怖い」
「なので、ネカマにネカマだということを追求して認めさせるには『自爆を狙うこと』これが一番です」
「自爆を狙う」
「つまり、うまい具合にカマをかけるんですよね。相手の方から男だって証拠を出しちゃったらもう言い逃れもできないじゃないですか」
「なるほど……どんなカマのかけかたがあるの?」
「男しかない男あるある、とか有効ですよ。例えば何気ない雑談の中で『そういえば混雑してるトイレって、並んでる列が大なのか小なのか分からなくて戸惑っちゃったりするよね』とか言う。それに対して相手が『分かる!!』ってノってきたら、あれ??? って」
「あーーーー、なるほど、女性のトイレは大小同じだもんね!」
「そうなんです。ネカマやってる人ってボロを出さないために発言の前に割と考えたりもするんですけど、そういう共感系のネタは考えずにとっさに反応しちゃったりするのでかなり有効です。トイレの大小だったり性に関わることは生まれつきの常識になっちゃってるので、考えたとしてもボロ、つまり男側の回答を出しやすいですね」
「すごい良い情報だ」
「このカマのかけあいってネカマ同士での戦いでも結構あるんですよね。上級ネカマ同士のバトルとか、見ててすごいですよ。一見普通に会話してるようで会話の全てがカマのかけあいですからね」
「ネカマ同士の戦い!? そんなん勃発(ぼっぱつ)するの……?」
「しますします! 例えば自分が牛耳ってたギルドに1人明らかにネカマな奴が入ってきて内部を荒らし始めたりしたら、もう戦争の始まりですよ。普通に会話をするふりをして相手が男だって証拠を引っ張り出そうと。これは前編でも話したギルド同士の対抗戦とかで相手のギルドにネカマを潜り込ませるという潜入工作のときにも見られる戦いです。潜入された側のギルドのネカマは、何としてでも相手がネカマであるという証拠を突き止めて自分のギルドを守らなければなりません」
「ほう」
「ただ、この戦いは初めにボロを出した方の負けですから。もし自分が負けてしまったら自分がネカマ認定されてギルドから追放されてしまうかもしれない、今まで築き上げてきた友人関係なども全て水の泡になってしまうかもしれないですからね。双方必死になるわけです」
「まさにネトゲ生命を懸けた戦いってわけか……」
「これまでやしろさんが見てきたかわいらしい女性キャラクター同士の会話も、実は互いの命を懸けた殺し合いだった可能性も十分にありますね」
「もうまともに女性キャラ同士の会話が聞けない気がする」
まとめ
「うーん、いろいろタメになる話を聞けました。では最後に、ネカマにだまされないための心構えをまとめてください!」
「ネカマかも。貢ぐ前に、ひと呼吸。ですね」
「警察署の前に貼ってそうな言葉だ」
「そうですね……無駄に媚びてくる女性は基本ネカマと疑ってかかること、見た目が女だからって欲しいと言ったものをなんでも買い与えない……というかネットゲーム内で女性との出会いを過度に期待すること自体がアレなんでやめたほうがいいと思います。出会うときは自然に出会うので。妙にガッついてもそれこそネカマの餌食です」
「ネカマにだまされまくってたとき、妙に周りの女性が媚びまくってくるから本当にモテ期なんだなぁと勘違いして舞い上がってた自分が悲しい……」
「よく結婚できたなこの人……」
「……とにかく! 心無いネカマに心奪われてしまう前に、この記事を思い出してちょっとでも相手を疑い、それにより世の中から悪のネカマの被害者が1人でも減ることを私は願ってます」
「願ってねえだろ。……まあ、取材はこんな所ですかね……はぁ、いやでもおかげで良い記事が書けそうです。ありがとう……」
「いえいえ、こちらこそ……懐かしい話ができて良かったです。あ! そうだ、最後に……やしろさんってラグナロクオンライン休止するちょっと前にゲーム内結婚したじゃないですか。赤毛の騎士の娘と」
「え? ああ……したけど何で……? 懐かしいな」
「あれ、私の友達の30代の製造業のおっさんです」
おわり。皆さん良いネトゲライフを! 僕はもう誰も信じません。
関連記事
- やしろあずきの調査―― ネット上で女性を演じる「ネカマ」って何なの!? 昔自分をだましたネカマと直接対決してみた(前編)
ほんとつらい。 - やしろあずきの日常―― Web漫画家ってどうやって過ごしてるの?(後編)〜仕事の仕方やお金の話を怒られない程度に話してみる〜
仕事ください。 - やしろあずきの日常―― Web漫画家ってどうやって過ごしてるの? やしろあずきの1日を赤裸々に公開してみた(前編)
これが僕の日常です。 - やしろあずきの調査―― 明らかに燃えそうなことを何でSNSに投稿しちゃうの? 経験者に聞くネット炎上の理由と怖さ(後編)
炎上から学んだこと。そして、若者に伝えたいこと。 - やしろあずきの調査―― 明らかに燃えそうなことを何でSNSに投稿しちゃうの? 経験者に聞くネット炎上の理由と怖さ(前編)
炎上はネットからリアルへと……。 - やしろあずきの調査―― 今の若者ってSNSをどう使ってるの? インタビューから見えた光と闇(女子高生編)
中高生のころにSNSがなくて本当によかった……。 - やしろあずきの調査―― 今の若者ってSNSをどう使ってるの? インタビューから見えた光と闇(成人編)
クラスLINE? リア垢? ……なに言ってるか全然分からん!! 教えて!!! - やしろあずきの調査―― 懐かしき「面白Flash」時代、思い出に残る数々の名Flash作品を振り返ってみた
懐かしさとともに封印したい記憶まで呼び起こされるやつ。 - やしろあずきの調査―― 初対面の人とのコスプレ撮影って安全なの? 実際にカメコとレイヤーに聞いてみた
最近、「撮影中にエロいポーズや格好を強制させられて、断る事ができず後々トラブルになった」とか聞きますよね。実際どうなの? - やしろあずきの日常―― ネットに疎い母親に中途半端なIT知識を与えるとどうなるのか
セフィロスを愛し、カラーコーンに愛された男、漫画家・やしろあずきの新連載! - 「セフィロスの人」漫画家・やしろあずきは何者か 母親とともに黒歴史を掘り起こしてみた
セフィロスとの出会いも明らかに。 - 「オレ達にはまだスタバは早すぎたんだー!!」 → 小学生が背伸びしてスタバに行った結果
竹やん愛おしすぎる……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
-
60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
-
「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
-
皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
-
真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
-
71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」