「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」はいかにして生まれたのか? タカラトミーアーツに直撃

流しそうめん新時代。

» 2017年06月10日 12時00分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 年々超進化を続けているタカラトミーアーツの「流しそうめん」マシン。昨年(2016年)発売された「ビッグストリーム そうめんスライダー」ではまさかのウォータースライダー化。東京サマーランドが監修を手掛け、今年はそのパワーアップ版「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」も登場しました。なぜタカラトミーアーツは規格外の流しそうめんに挑戦し続けるのか。担当者に話を聞きました。

流しそうめん新時代「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」はいかにして生まれたのか? タカラトミーアーツに直撃 2017年登場の「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」

■「見ているメンバーから苦笑いが漏れました」 タカラトミーアーツさん直撃取材

――ウォータースライダー型流しそうめん機を作ったきっかけを教えてください

タカラトミーアーツ 4年前から「流しそうめん」商品を発売していました。この、ポンプで水を吸い上げて流すという水流の仕組みを、ウォータースライダー型にしたら面白いのではないか? と思い、開発を始めました。

流しそうめん新時代「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」はいかにして生まれたのか? タカラトミーアーツに直撃 2013年に発売された「超ヒエヒエ 北極流しそうめん」。下部の“北極プール”から吸い上げた水を氷山に見立てた最上部から流す“超ひえひえシステム”を搭載
全ての元凶

――最新作「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」の商品化を提案したとき、社内の反応はいかがでしたか?

タカラトミーアーツ 昨年のヒットがありましたので、大きく手を加えずマイナーチェンジするだろうという予想が多かったようです。社内プレゼンの際にさらに大きくなった試作機を見せたところ、見ているメンバーから苦笑いが漏れました。でも「チャレンジしてみよう」ということになりました。

――こだわった点と、苦労した点は?

タカラトミーアーツ 一般家庭にあるダイニングテーブルに乗る、ギリギリの大きさまでサイズアップを図りました。ただ、傾斜がないと流しそうめんにならないため「高さ」も76cmまで高くなりました。そのため、水を組み上げるモーターの力や、そうめんを美しく流すための水路の角度などの調整に苦労しました。

 また、新しく追加したサマーランドさんの「DEKASLA」をイメージした仕掛けは、そうめんの流れ方が美しく見えるように工夫しました。他の部分の水路も、本物のスライダーの様にカーブに飛出し防止のガードを付けたり、高低差をつけて麺がドロップする部分付けたりと水路を工夫しています。

流しそうめん新時代「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」はいかにして生まれたのか? タカラトミーアーツに直撃 東京サマーランドの「DEKASLA」をイメージ。そうめんが華麗にショートカットします

――初めて東京サマーランドさんにお話を持ちかけた際、どのようなリアクションでしたか

タカラトミーアーツ 最初は何のことか? という感じでしたが、試作品をお見せしたところ、すぐにいろいろと協力していただけました。

――去年発売した「ビッグストリーム そうめんスライダー」の売れ行きはいかがですか

タカラトミーアーツ 予想以上に好評で、初回生産分は夏を待たずに完売。その後再生産し、それも出荷ベースでは完売しています。

流しそうめん新時代「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」はいかにして生まれたのか? タカラトミーに直撃 2016年発売の初代「ビッグストリーム そうめんスライダー」。流しそうめんに革命をもたらした

――今後の新製品にも期待してよいのでしょうか?

タカラトミーアーツ 来年も面白いそうめんスライダーを発売したいと考えています。より一層パワーアップする予定なのでご期待ください!


 一見常軌を逸した「エクストラジャンボ」も、実は机に乗るぎりぎりのサイズに収まるよう考慮されていたなど、案外計算して作られていることが判明した今回の取材。来年も新作を発表予定とのことですが、次はどのように驚かせてくれるのでしょうか。個人的にはプラレールみたいに自由にレイアウトが設計できるとうれしいかも。流しそうめんの今後が楽しみです。


(C)T-ARTS


関連キーワード

タカラトミー | 流しそうめん


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/29/news100.jpg 大谷翔平、妻・真美子さん妊娠公表→エコー写真に“まさかの勘違い” 「デコピン妊娠?」「どう見てもデコピンで草」
  2. /nl/articles/2412/29/news101.jpg チェジュ航空社長、日本語で謝罪 犠牲者は170人以上との報道 公式サイトは通常のオレンジからブラックに
  3. /nl/articles/2412/30/news070.jpg 大谷翔平の妻・真美子さん妊娠→現役時代に語っていた「将来の夢」に感動の声 「なんか泣けてくる」
  4. /nl/articles/2412/29/news005.jpg 母「昔は数十人もの男性の誘いを断った」→娘は信じられなかったが…… 当時の“想像を超える姿”が2800万再生「これは驚いた」【海外】
  5. /nl/articles/2412/29/news075.jpg 「スマホ入荷しました」 ハードオフ店舗がお知らせ→まさかの正体に大横転 「草しか生えない」
  6. /nl/articles/2412/30/news071.jpg 子どもがお店で“高額おもちゃ”を欲しがる→通りすがりの“五輪選手がまさかの理由”でプレゼント 「すごすぎる話」「今年一番感動」
  7. /nl/articles/2412/29/news098.jpg 大谷翔平と妻・真美子さん“家族ショット”に210万いいね 「素敵な1枚」「幸せな家族写真!」【“大谷家”の新たな一歩】
  8. /nl/articles/1611/04/news117.jpg 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
  9. /nl/articles/2412/30/news039.jpg ヤクルトが“投げ売り状態”かと思ったら…… 「大勘違い」引き起こしかねない光景に「さすがに飲めない」
  10. /nl/articles/2412/29/news013.jpg 毛糸で“お花をぷくぷく”編んでいくと…… 思わず笑顔になるアイテム完成に「なんて美しい」「母に編んであげよう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」