「ワンダーウーマン」日本版イメージソング 乃木坂46「女はいつだって一人じゃ眠れない」にファンから疑問の声

映画が楽しみなだけに残念。

» 2017年08月02日 11時50分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 8月25日に公開を控える映画「ワンダーウーマン」の日本での宣伝内容に、ファンから疑問の声が集まっています。

動画が取得できませんでした
「ワンダーウーマン」日本版イメージソング 乃木坂46「女はいつだって一人じゃ眠れない(恋が邪魔をしているよ)」歌詞に批判意見 「女は一人じゃ眠れない」MV(YouTubeより)

 「ワンダーウーマン」は人気アメリカン・コミックを実写化したもので、主人公はガル・ガドットさんが演じるアマゾン族のダイアナ。ダイアナが生まれ育った島には女性しかおらず、彼女はそこに流れ着いた男性スティーブ・トレバー(クリス・パイン)との出会いをきっかけに外の世界に飛び出ることを決意。第一次世界大戦中のロンドンを舞台に、大戦終結に向け最強の戦士“ワンダーウーマン”として活躍するという筋書きです。

 問題となっているのは乃木坂46が歌うイメージソング「女は一人じゃ眠れない」。ワンダーウーマンといえば強い自立した女性という印象が強いですが、今回発表されたイメージソングは恋心が邪魔をして眠れないというセンチメンタルな心情を歌ったもの。特に秋元康さんが手掛けた歌詞「女はいつだって一人じゃ眠れない(恋が邪魔をしているよ)」という部分は作品のメッセージから外れるとして、作品ファンから批判を集める結果となりました。


 具体的な歌詞や歌の内容が明らかになったのはMVが公開された7月26日以降ですが、映画評論家の町山智浩さんは曲名が判明した7月中旬から、「正反対のメッセージじゃないの?」「『ワンダーウーマン』さえも“女は男がいないとダメ”という方向にもってっちゃうのか」と批判的なツイートを投稿し、疑問を呈していました。


 町山さんにツイートの真意を訪ねたところ、作品内容とイメージソングの関係性について、次のような説明がありました。

“『ワンダーウーマン』という映画とあまりに正反対の曲名にがっかりしたからです。映画『ワンダーウーマン』は『ローマの休日』を基に「生涯にただ一度の真実の愛を通して人類愛(ヒューマニズム)にいたる物語」です。だからオリジナルのシーアの主題歌は「人間であることは愛すること」という歌詞なのです。「女はひとりで眠れない」という言葉の生臭さとまったく逆のテーマなんです。”

 また、歌詞そのものについても

“歌わされる彼女たちがかわいそうです。50歳を過ぎた男性が若い女性に「女ってのはひとりで眠れないんだよ」と言っている姿を想像してください。うっかりすると自分もそういうキモいおっさんになりがちなので自戒を込めて。”

と、厳しい意見を寄せました。


 なお、同作の宣伝手法に批判が集中するのは今回が2度目。3月には日本版の公式Twitterや予告編で「(ワンダーウーマンは)世間知らずでオトコも恋も知らない天然系女子だった……?」という表現が物議を醸していました(関連記事)。


 ワンダーウーマンのセクシャリティを巡っては、2016年にコミック版で原作を務めたグレッグ・ルカさんが「バイセクシャルである」とアナウンスするなど、既存のジェンダーバイアスを打ち破る側面が有名なため、ステレオタイプな女性観を軸にしたプロモーションには首をかしげるファンが続出しました。

 ねとらぼではプロモーションが行われた経緯について、国内で配給を手掛けるワーナー ブラザース ジャパンに取材を申し込んでいますが、現在まで回答は得られていません。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/17/news162.jpg 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. /nl/articles/2504/23/news011.jpg ティッシュの空箱に、クリアファイルを貼るだけで→この発想はなかった! 便利でかわいいアイテムに反響
  3. /nl/articles/2504/22/news021.jpg 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  4. /nl/articles/2504/21/news072.jpg 「え、すっご」「天才ww」 ジブリパークを訪れた70歳おばあちゃん→園内で拍手が起こった“まさかの姿”に仰天
  5. /nl/articles/2504/16/news156.jpg クルマを運転していたら→「そんな機能あるんだ」 カーナビの“ある機能”が1400万表示の反響 「すごい」「これが未来の世界」
  6. /nl/articles/2504/23/news113.jpg 「激アツだ」 マクドナルド、次回コラボ相手を“シルエット”でにおわせ…… 高まる期待に360万表示「神すぎる」「待ったなし!」
  7. /nl/articles/2504/23/news047.jpg 新幹線内で「お医者さんはいませんか?」 実際に対応した医師が明かす“当時の心境”とJRからの“贈呈品”が話題
  8. /nl/articles/2504/23/news009.jpg 「コレはすごい」 ワークマンの“1500円スラックス”に反響続出 「お値段以上の価値」「これから活躍しそう」
  9. /nl/articles/2504/22/news019.jpg 「ゼルダの伝説」ファンがジオラマを作って2年後……→「ひっくり返った」「建築しちゃったのかと」 完璧な出来栄えに称賛
  10. /nl/articles/2504/23/news061.jpg 夢だった警察官を泣く泣く辞め、ディズニーキャストに→そして今は…… 予想外の姿に「憧れます」「面白くて最高!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  2. 【大阪万博】皇后さま、帽子から靴までブルーとピンク 天皇陛下のネクタイと“連日おそろいコーデ”
  3. 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  4. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  5. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  6. 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  7. 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
  8. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  9. 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨、金融機関での「品切れ」&高額転売相次ぐ…… 5倍以上の金額で出品される事態に
  10. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】