盤面を組み替えられる「拡張オセロ」に注目集まる 製作者に開発の経緯を聞いてみた
商品化してほしい!
8月5日・6日に東京ビッグサイトで開催される「Maker Faire Tokyo 2017」に出展される「拡張オセロ」がTwitter上で注目を集めています。
一見すると通常のオセロのようですが、実は4マス×4マスの小さな盤4つで構成されており、それぞれのモジュールを取り外して別のモジュールに接続することが可能。接続の仕方次第では、“4隅を取ると有利”のような従来のセオリーが覆されるなど、より高度な戦略が求められるゲームとして楽しむことができそうです。
この「拡張オセロ」を投稿したしゅんさん(@shunryu_sbs)によると、実は電子オセロを製作したのは初めてではなく、今回の拡張オセロは3号機にあたるとのこと。
初めて電子オセロを製作したのは2010年の展示会の時。正6面体にオセロの要素を取り入れた1号機は、動作はするものの見栄えが悪かったため、3〜4年程前により洗練されたデザインの2号機を製作。2号機までは盤面の組み換えはできない仕様となっていましたが、「盤面がバラバラになったらもっと面白そう」と感じており拡張オセロの構想はその時すでにあったようです。
そして2017年4月、友人から「Maker Faire Tokyo 2017」への誘いを受けたことをきっかけに拡張オセロの開発を開始。製作期間はおよそ3カ月強でした。意外と短い製作期間にも思えますが、それぞれのモジュールに“他のモジュールとどのようにつながっているか”を認識させることにかなり苦心していたそうです。
商品化の予定について聞いてみたところ、実は既に販売の要望が寄せられており、量産化・販売は検討しているそうですが、現状は原価だけでも多くのコストがかかっているのだとか。
「10セットくらいなら私の作業コスト度外視で(笑)原価近くの値段で作成はできます」と語るしゅんさんですが、数が増えれば外注費などによって更にコストがかかることが予想されるため、「(結果的に)結構なお値段になると思います」とコメント。値段の目安としては、最新機種のゲームハード以上の値段になってしまうそうです。
しゅんさんが投稿した拡張オセロのツイートは現在すでに8000RT、1万いいねを突破しており、「Maker Faire Tokyo 2017」の中でも大きな注目を集めることはほぼ確実。コストの問題はあるものの、「欲しい」「買いたい」などのコメントも寄せられており、商品化を期待する人は多いようです。
画像提供:しゅんさん(@shunryu_sbs)
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