伝統を守りつつ変化する――ディズニー観が変わるイベント「D23 Expo 2017」を見てきた(1/4 ページ)
「スター・ウォーズ」の新エリアに波紋を呼んだ「カリブの海賊」の変更、変化を続けるディズニーをイベント「D23 Expo 2017」で見てきました。
ディズニーが主催するファンコミュニティーのイベント「D23 Expo 2017」が2017年7月14〜16日、米カリフォルニアのアナハイムコンベンションセンターで開催されました。2年に1度開催される大規模イベントで、ディズニーの映画、テーマパーク、そしてグッズなどを含めた「オールディズニー」がテーマ。著名な映画スターも登場し、大変な盛り上がりを見せました。そのレポートをお送りしましょう。
スター・ウォーズ――ディズニーの“絶対に負けられない戦い”
まずはD23 Expo 2017で発表のあった、「スター・ウォーズ」をテーマにしたアトラクションが登場する新たなエリア「Star Wars: Galaxy's Edge」について。こちらは会期中に速報も書きましたので、あわせてご参照ください。
アメリカには2つのディズニーパークがあります。1つは元祖ディズニーランドがある、カリフォルニアのディズニーランド・リゾート。そしてもう1つは、山手線円周の1.5倍のエリアを持つ、フロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールド。その両方に、スター・ウォーズをテーマにしたエリア「Star Wars: Galaxy's Edge」が登場します。このエリアには、ミレニアム・ファルコンの操縦を体験できるアトラクション、ファースト・オーダーの戦艦・スターデストロイヤー内を巡りバトルするアトラクションの2つが登場します。カリフォルニアのディズニーランドでは2019年夏に、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドでは2019年末にオープンする予定です。
さらに、ウォルト・ディズニー・ワールドではスター・ウォーズの世界を再現したリゾートホテルも登場予定。客室の窓は全て「星空」が見えるようになっているという、没入感にあふれるホテルになるとのことです。
実はディズニーにとって、スター・ウォーズは絶対に負けることのできないコンテンツになっています。2017年12月には待望のエピソード8「最後のジェダイ」が公開されるだけでなく、2018年5月には若きハン・ソロを描くスピンオフ(タイトル未定)が公開予定。上記エリアがオープンする2019年には、3部作の最後を飾るエピソード9が公開される予定です。既にスピンオフ作が決定している2020年にかけ、映画としてもテーマパークとしても、スター・ウォーズの盛り上がりを絶やすことができないのです。
D23 Expo 2017が終わったあと、ディズニーは新たにVRを使ったスター・ウォーズ世界の体験プログラムを発表しました。これはディズニーがベンチャー/スタートアップ企業を支援するプログラム「Disney Accelerator」にも参加しているThe VOIDとの協業プロジェクトで、The VOIDは既に「ゴーストバスターズ」をロケーションベースVRアトラクションとして展開している企業です。
まずは年末の「最後のジェダイ」を楽しみにするとして、映画以外の展開も東京ディズニリゾートなどでも楽しめるとうれしいですね。ちなみに、アメリカで体験できる「スター・ツアーズ」に、エピソード8に登場する惑星「Crait」が追加されることは発表済みです。東京ディズニーランドでもきっと追加されることを期待しつつ……。
アニメだけじゃない“ディズニー映画”
ディズニーの映画はスター・ウォーズだけではありません。「モアナと伝説の海」「アナと雪の女王」を作り出したディズニー・アニメーション・スタジオ、「ジャングル・ブック」「美女と野獣」などの実写を手掛けるディズニー・スタジオ、「カーズ」「トイ・ストーリー」などでおなじみピクサースタジオ、そして「アベンジャーズ」シリーズのマーベルスタジオ作品が多数発表されました。
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