カキの身を一切使わない「ほぼカキフライ」爆誕 魚のすり身でカキの味と食感を再現、そのお味は

練り物で作れないものは無い気がしてきた。

» 2017年09月25日 15時22分 公開
[黒木 貴啓ねとらぼ]

 カキフライの味、食感、見た目を魚肉練り物で再現した商品「ほぼカキフライ」が、9月にカネテツから全国発売されました。カニやウナギなどいろんな疑似製品が生まれてきた練り物界――まさかカキフライまで登場するとは。

ほぼカキフライ カネテツ ほぼシリーズ カキフライみたいだろ?

ほぼカキフライ カネテツ ほぼシリーズ 練り物なんだぜ、これ……! 「ほぼカキフライ」登場

 カネテツでは「ほぼカニ」「ほぼホタテ」「ほぼエビフライ」と魚介類の味わいを練り物で楽しめる“ほぼ”シリーズを手掛けてきました。ほぼカキフライはその第4弾。スケトウダラのすり身に豆腐を配合し、カキのぷりっとした身と滑らかな肝、2層の異なる食感を再現。一口目でカキのうま味や独特の苦味、さらにはアオサノリによる磯の香りが口に広がります。もちろん練り物業界でカキフライは初。1パック5個入りで税込270円です。

 現物を入手したので、編集部6人で食べてみました。外側は衣に覆われているので完全にカキフライにしか見えません。ほぼカキフライのためだけに開発したという付属の「特製タルタルソース」に付けていただきます。

ほぼカキフライ カネテツ ほぼシリーズ 見た目は“ほぼ”どころじゃない本物らしさ

 おお、かじった瞬間にカキの独特のエグみと磯の風味が口の中に! 噛んでみると、あの本物のぷりぷり感には程遠いですが、外側の層(身)の弾力感から内側の層(肝)の柔らかい部分に差し掛かったときの歯ごたえはなかなかのもの。油っこくなった口内にカキの風味が残った後味はまさに“ほぼカキフライ”でした。これが練り物なのか……。

ほぼカキフライ カネテツ ほぼシリーズ ちゃんと身と肝の部分が2層で再現されている

 他の意見は「カキフライはソース派なのでかけてみたら、個人的には7割カキフライだった」「カキのパンチの効いた濃厚さが足りていない気がするけど、かえってエグみが嫌いな人には程よいのでは」「“水で薄めたカキフライ”といった印象。まだ練り物界のカキフライは黎明期、未来を感じた」と個人差があるもよう。カキのぷりっぷり感を求める人からは「食感がどうしても物足りない」「風味は近いんだけど弾力が全然違う」と厳しい声が上がっていました。このあたりはまだ課題なのかもしれません。

 「本物のカキじゃないから、絶対にお腹に当たらないのは大きいのでは」「フライ製品なのに賞味期限が一週間くらい持つのはありがたい」と、練り物だからこそのメリットに好反応を示す人も。1個あたり約50円という安さ含め、一般家庭の食卓やお弁当で重宝されそう。

 しかしカキフライを練り物で再現するという、無謀のようにも思える挑戦をカネテツが始めたのはなぜだったのか。カネテツ担当者は次のように経緯を話します。

 「カキフライは食卓において秋冬の人気メニューである一方、手間がかかって調理を敬遠されがちになっていることから開発をスタートしました。昨年は特にカキ等の魚介類の食中毒報道などもありお客様の不安も高まっていましたので、安心して召し上がっていただけるような商品が開発できれば喜んでもらえるはずと、急ピッチで開発を進めました」

ほぼカキフライ カネテツ ほぼシリーズ

 再現のハードルは高く、有名洋食店をはじめあらゆる「カキフライ」の試食を重ねながら、試作品との比較を繰り返して味・食感・見た目の調整を進めていったとのこと。

 「特に苦労した点は、カキ独特の食感の再現です。ぶりっとした食感とやわらかい食感、2つ同時に楽しめることがカキのおいしさのポイントと考えて取り組んだ結果、全く異なる配合の身を作り分け、再度合わせる一手間をかけています。また一口食べた後つい断面を見たときにも『ああ、今カキフライを食べているんだなぁ』と追認できるよう、試行錯誤の末にアオサノリを使い、断面の配色、質感を表現しています」

 なんたる気合の入れよう。「“ほぼ”シリーズでは、単なるフェイクではなく“本物にはないおいしさ”を食べた方に届けられるよう、いつも『本物を、どこかで超える意識』で作っています」と担当者。ほぼカキフライ、少なくともカネテツの情熱は“ほぼ”ではなく本物で間違いないようです。


動画が取得できませんでした
Web限定CMもあります

黒木貴啓


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/19/news166.jpg 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  2. /nl/articles/2404/20/news030.jpg 熟睡する3歳&2歳の姉妹、そっと掛け布団をめくってみると…… あまりにも尊い光景に「待ってキュン死にする」「仲の良さがほんと伝わる」
  3. /nl/articles/2404/16/news185.jpg 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  4. /nl/articles/2404/18/news029.jpg 【今日の計算】「12×6−5+1」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/19/news176.jpg サントリーのひろゆき氏起用「伊右衛門 特茶」広告が物議 サントリー「ご意見は今後の参考にさせていただきます」
  6. /nl/articles/2404/20/news019.jpg すっぴんママがスーパーモデル風メイクをすると…… 「同一人物!?」な仕上がりに「素晴らしい才能」「メイク前も美しい!」【海外】
  7. /nl/articles/2404/20/news071.jpg 解体が進められている“横浜のガンダム” 現在の姿が「現代アートみたい」「色気がありますね」と話題
  8. /nl/articles/2404/18/news129.jpg 7カ月赤ちゃんが熟睡中、あの手この手で起こすと…… かわいすぎる寝起きに「天使発見!」「なんてきれいな目」
  9. /nl/articles/2404/20/news051.jpg 東京メトロが「1971年の千代田線の駅」を公開 50年以上前のきっぷうりばに「こんな感じだったんですか!」
  10. /nl/articles/2404/19/news036.jpg 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」