当事者の説明不足が原因? 炎上を引き起こしかねない「声優の盾」とは:ねっと用語知ったかぶり
最近Twitterでも話題になりました。
たまに見かけるネット用語を、勝手に知ったかぶりで解説する「ねっと用語知ったかぶり」。今回は「声優の盾」をご紹介します。
【声優の盾:せいゆう-の-たて】
声優の盾とは、アニメに関係する会社や制作者などが不祥事や何らかのネガティブな問題を引き起こした際、当事者ではなく声優に謝罪などをさせることを指します。標的となる箇所に民間人がいると知らせ、攻撃を思いとどまらせる「人間の盾」と似た状況で、声優に謝らせることで攻撃させにくくしているように見えることから、このような言葉が生まれたとされています。
発祥は2010年9月、東京ゲームショウにおける「アイドルマスター2」のイベントステージ。男性アイドルユニット「ジュピター」参戦、「竜宮小町」メンバーのプロデュース不可――というショッキングな発表の後、肝心のプロデューサー陣は早々に壇上からはけてしまい、声優だけがその場に残ってしまった状況を、「人間の盾」になぞらえたことでこの言葉が生まれたようです。その後も似たような状況で炎上に発展するケースが多くなっており、つい最近も「けものフレンズ」のニコ生番組「【けものフレンズアワー」で話題になったりもしました。ただ、どのケースも実際に「当事者が声優を盾にして」「声優に謝罪をさせている」かどうかはわかりません。
当事者がきちんとした説明を行わない状況でネガティブな情報を発信し、作品に参加しただけの声優が謝ることは、ユーザー側としては説明責任を果たしていないと考え、余計に反発し炎上が収まらない悪循環に陥ります。当事者が真摯に説明をすることで炎上案件にならない場合もあります。なんだかんだ言って、説明、大事ですね。
使用例
例1:イベントでメーカー側の対応がひどくてさ、声優の盾使ってやがんの。
例2:あの件で彼が謝るなんて。声優の盾すぎるだろ。
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