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» 2017年11月02日 19時15分 公開

サラリーマン、プリキュアを語る:今までのプリキュア映画とは540度違う? 「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!」レビュー (1/3)

映画キラキラ☆プリキュアアラモード。とにかくね、ものすごい映画でした。

[kasumi,ねとらぼ]

 2017年10月28日に公開された「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!」。

 今回のプリキュア映画は「あまりにも衝撃的な内容」でいろいろと言いたいことがあるので、テレビシリーズの感想を1回お休みして、番外編としてキラキラ☆プリキュアアラモードの映画について書いていこうと思います。

 (映画のネタバレはありませんので、未視聴の方も安心しくださいね。)

映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!

 自分は公開初日の28日午後に地元名古屋の劇場へ見に行ったのですけど、定員225人のスクリーンは約80%の入り、親子連れが90%、大きなお友達10%程度の割合だったでしょうか。お客さんは昨年よりも1〜2割多かったような印象を受けます。

 そこで見たものが、あまりにも衝撃的だったのです。

 とにかくですね。過去12年間、自分が見たプリキュア映画の中で「最も子どもの反応が良かった」映画だったのです。

kasumi プロフィール

プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。



例年まれに見る異色作?

 「Go!プリンセスプリキュア」のシリーズディレクターおよび「映画魔法つかいプリキュア奇跡の変身!キュアモフルン!」の監督を務められた田中裕太(タナカリオン@tanakarion)さんが、Twitterでこんな風につぶやかれています。

先日初号で一足先観させていただきました。TVシリーズとは一味も二味も三味も四味も違う壮絶にして濃厚すぎる土田ワールド70分。しゅごい。

秋劇というくくりでは間違いなく歴代最異色作だと思いますw

次の機会があったら自分もあのくらいはっちゃけてみたいです。

正直、去年をやった身としてはもっとハイクオリティなものをお出しされて敗北感に打ちのめされるかとビクビクものだったんですが、なんというかそもそも作品作りの方向性が540度くらい真逆なのであまり比較されなくて済みそうでよっしゃラッキー!って感じでした。



 キュアモフルンを生み出した田中裕太(元)監督に「歴代最異色作」「方向性が540度違う」と言わしめる。

 それほどに、今年の映画は、例年のプリキュア秋映画とは一線を画すものでありました。

 540度ですよ。1周半も方向性が違う、とはどういうことなのでしょうか?


何が違うのか?

 とにかくですね。

 今回の映画は「子どもたちを楽しませよう」という1点に全力集中しているのです。

 例年のプリキュア映画も、もちろん子どもたちを楽しませる作りにはなっていたのですが、「隣にいるであろう親」を意識してか、必ずクライマックスはシリアスな作りになっていました。そのシリアスさが感動を呼び、それが大人にもプリキュア映画が受け入れられる要因の一つではありました。

 しかし、そのシリアスさが逆に「子どもにとって怖くなってしまう」という懸念もあったようです(参考:超!アニメディア 【インタビュー】『プリアラ』映画のテーマは「6人の成長」−内藤圭祐プロデューサーが語るTVシリーズと映画連動の裏側)。

 今回の「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!」は、従来のプリキュア映画にあった「泣ける」「燃える」要素は抑えめにして、「一直線に、ただひたすらに楽しい作品」になっているのですよね。

映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ! 楽しい絵がたくさんあります

 事実、自分の見た映画館でも周りにいた子どもたちの、楽しそうだったこと、楽しそうだったこと。

 プリキュアの一挙一動に喜び、声をあげ、笑い、ミラクルライトで一生懸命応援する。

 自分の経験上、プリキュア映画でこんなにも「子どもの反応が良かった」のは初めてだったと思います。

 今回の映画、プリキュア映画に「理屈や感動」を求める大きなお友達にはちょっと物足りないかもしれませんが、その分70分間笑いっぱなし、という例年では経験できない体験ができますよ。70分間笑いっぱなしって、なかなかできることではありませんよね。


土田ワールド、全開

 監督は、土田豊さん。プリキュア映画の監督としては「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」以来2回目となります。

 土田豊さんはプリキュアではちょっと「カオスな回」の演出を手掛けていることで(一部で)有名な方です。

土田豊監督のプリキュア「演出回」リスト

(監督)

映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!

(演出)

スイートプリキュア♪

第37話「ワクワク! ハロウィンでみんな変身ニャ!」

第45話「ブォ〜ン♪ ノイズの好きにはさせないニャ!」

スマイルプリキュア!

第6話「チーム結成!スマイルプリキュア!!」

第13話「修学旅行!みゆき、京都でドン底ハッピー!?」

第20話「透明人間?みゆきとあかねがミエナクナ〜ル!?」

第29話「プリキュアがゲームニスイコマレ〜ル!?」

第37話「れいかの悩み!清き心と清き一票!!」

第44話「笑顔のひみつ!みゆきと本当のウルトラハッピー!!」(岩井隆央と連名)

魔法つかいプリキュア!

第21話「STOP!闇の魔法!プリキュアVSドクロクシー!」

第29話「新たな魔法の物語!主役はモフデレラ!?」

第38話「甘い?甘くない?魔法のかぼちゃ祭り」

第46話「魔法のクリスマス!みらい、サンタになる!?」

キラキラ☆プリキュアアラモード

第10話「ゆかりVSあきら!嵐を呼ぶおつかい!」



映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!

映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ! 土田豊監督は「楽しい演出」に定評があります

 「スマイルプリキュア!」の修学旅行の回や、透明になる回。「魔法つかいプリキュア」のモフデレラの回などはプリキュアファンの間でも語り継がれる迷作回として名高いですよね。土田豊監督はそれらの演出を手掛けられてきました。そんなプリキュアの「たのしい回」の演出を担ってきた方が、満を持してキラキラ☆プリキュアアラモードの映画の監督をやられているのです。楽しい映画になるに決まってるじゃないですか。

 今回の映画も土田ワールド全開の「超たのしい映画」になっています。

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