ニュース
» 2017年11月02日 09時00分 公開

「映像を見て感じたこと」を脳から読み解き言語化する技術開発 コンテンツの評価手段として応用

発話や筆談が困難な人に向けた、コミュニケーション技術としての応用も進められています。

[沓澤真二,ねとらぼ]

 情報通信研究機構(NICT)が、脳が映像から感じた内容を読み解き、名詞・動詞・形容詞の形で言語化する「脳情報デコーディング技術」の開発に成功しました。例えば、被験者がCMを見たときに感じたことを推定し、「女性」「走る」「優しい」といった言葉として出力します。


ALT 解読の1例

 過去にも同様の試みがなされたことはありましたが、脳から解読できた内容は約500語。今回は1万語に対応する内容が解読できるようになり、さらに従来はできなかった、「印象」を形容詞として読み解くことが可能となりました。

 開発においては、脳活動の解読装置であるデコーダーに、大規模なテキストデータから学習された「言語特徴空間」を導入。言語特徴空間では1万語の単語が、意味的な近さ・遠さをもとにして100次元の座標上に配されています。


言語特徴空間 言語特徴空間の概念図

 被験者が映像を見ると、脳の反応が言語特徴空間のどの位置に対応するかデコーダーが解読。座標上で一番近い単語を「もっともらしい」言葉として抽出し、映像を見て感じた内容の推定結果として出力します。


デコーダー デコーダーの仕組み

 同技術は既に2016年度よりNICTからNTTデータへライセンス提供され、CMなどの映像コンテンツ評価サービスに用いられています。今後は精度の向上を目指すとともに、推定された脳活動の内容がどのように個性や購買行動と結びつくのかといった点についても検証が行われる予定。また、発話や筆談が困難な人に向け、発話を介しないコミュニケーション技術としての応用も進められています。


(沓澤真二)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. AKB48・大家志津香、人生MAXの65キロに危機感 周囲に迷惑が及ぶ激太りぶりで減量決意「やらなくていい仕事をさせちゃってる」
  2. 初コメダで「量すごいらしいからエビカツパンとビーフシチュー」 → 案の定大変なことになってしまった漫画が様式美
  3. 仲里依紗、息子がスカウトされて大騒ぎ「芸能人なんですけどもね?」 夫・中尾明慶と一緒にスルーされてしまう
  4. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  5. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  6. 「文鳥砲だ!」「躍動感すご」 文鳥が“来るッ…!”決定的瞬間を収めた写真に緊張感が漂っている
  7. 昔から何度も見る悪夢です→「私も見る!」「同じ人がいた」と共感集まる “あるある”かもしれない奇妙な夢の漫画
  8. 「もういいだろう、楽にさせてくれよ」 アントニオ猪木、入院治療中の弱音に叱咤激励の嵐
  9. コクヨが正確な1mmを測れる「本当の定規」全国発売 メモリの境界を“面と面の間”で計測
  10. 高木ゑみさん、35歳で逝去 ステージ4の肺がんで闘病 生前最後の“人工呼吸器も外せた”報告に悲しみの声