大手ゲーム攻略サイト「GameWith」、他サイトからの情報盗用で謝罪 勢い増す「企業型ゲーム攻略サイト」の問題浮き彫りに
「こんなにあからさまにパクるヒドいサイトだとは思わなかった」など、被害者側がTwitterで訴えて話題になっていました。
大手ゲーム攻略サイト「GameWith」が、他サイトの画像や情報をもとに記事を作成していたとして、参照元のサイトに謝罪していたことが分かりました。
GameWith側に問い合わせたところ、詳細な経緯や再発防止策などについては相手方との協議のうえであらためて発表する予定とのこと。一連の騒動については「日ごろ弊社サービスをご愛顧頂いている皆様にもご心配をおかけいたしまして大変申し訳なく思っております。謹んでお詫び申し上げます」と謝罪しました。
徹夜で最速更新がんばってきたのがパクられて全部もってかれた
騒動の発端は、別の攻略サイト「ヘイグ」を運営する菱沼祐作(@h_yusaku)さんがTwitterで“GameWithが自サイトの攻略情報をパクっている”と声をあげたことでした。
「ヘイグ」は主に家庭用ゲームを中心とするゲーム攻略サイト。菱沼さんはPS4用ソフト「北斗が如く」の攻略記事をいち早く掲載していましたが、掲載したそばから、次々と同じ攻略情報がGameWithに掲載されていったといいます。
中でも露骨だったのが「攻略マップ」で、ヘイグでは自作の攻略マップを独自に掲載していましたが、それとほぼ同じものがGameWithにも掲載されていました。「こんなにあからさまにパクるヒドいサイトだとは思わなかった」「SEOで勝てるわけないし。徹夜で最速更新がんばってきたのがパクられて全部もってかれて何の為に更新&調査してきたんだろう」と菱沼さんはTwitterで被害を訴えました。
また、その後について菱沼さんに聞くと、GameWith側に連絡した結果、当該部分は修正されたものの、先方から謝罪の言葉はなく、回答は“自社コンテンツには問題がなかった、今後も適切な配信に努める”というそっけないものだったそうです。ネット上ではこうしたGameWithの対応に対し、「こりゃひでえ……」「まとめサイトと変わらんモラル」といった批判が拡大する形に。一時は経済媒体でも「GameWith -下げ幅拡大」と報じられるなど株価にも影響が出ていました。
「事実確認を行わず攻略を書いていた」衝撃の事実も明らかに
こうした流れを受けて、GameWith側は3月15日に菱沼さんのもとを訪れ正式に謝罪。訪れたのは役員を含む4人で、記事作成手順に問題があったことを認めるとともに、再発防止に務めるとの謝罪があったとのこと。
GameWithが菱沼さんに説明した内容によると、マップ画像についてはトレースを認め、他の記事についてもヘイグを参照し作成していたことを認めたとのこと。中でも菱沼さんが悪質だと感じたのは記事作成の手順で、GameWith側の説明によれば、「まずはヘイグで記事を確認し、それを元にGameWithのライターが記事を作成 → 事実確認や検証は公開後に行う」という手順で作成していたそうです。つまり公開当初の段階では完全に「ヘイグの記事内容をリライトしただけ」であり、事実確認も検証もせずに攻略を書いていたということになります。
菱沼さんはGameWithのこうした手口について「バレなきゃ問題にならないという悪質な手口」と批判。また謝罪だけでは「やったもの勝ち」になってしまうことや、「成果報酬で頑張っているスタッフさんにもきちんと還元できるように」という考えから、「多少なりとも和解金をいただきたい」とも提案しているそうです。
「企業型ゲーム攻略サイト」急成長の裏側には問題も
ネット上では「他にもパクらているサイトがあるのでは」といった声もあがっていますが、編集部がGameWith側に問い合わせたところ、「現在調査中になりますが、同様のケースがあった場合には、全て対応させていただきます」とのことでした。
GameWithはいわゆる“攻略wiki”をベースとした国内最大級のゲーム攻略サイトで、2013年にサービスを開始。運営元の株式会社GameWithは2017年6月に東証マザーズに上場しており、直近の四半期決算によれば、2018年5月期の売上は約6.1億円と、前年同期と比べて65.3%の大幅増を達成しています。直近の月間ページビューは約7.5億と、同種の攻略サイトの中でも最大手の1つとして知られています。
しかし一方では、他サイトからの情報盗用疑惑や、間違った情報の多さなど、攻略サイトとしての姿勢や品質について疑問視する声も。また記事の大量生産と徹底したSEO(検索エンジン最適化)強化でページビューを稼ぐ仕組みについて、2016年から2017年にかけ話題になった「WELQ問題(キュレーションサイト問題)」との類似を指摘する声も一部であがっていました。
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