うぉぉ!? 電話ボックスが坂を登っていく! 坂の街長崎ならではの乗りもの「斜面移送システム」って何?

これはいい乗りもの。

» 2018年03月27日 12時11分 公開
[高橋ホイコねとらぼ]

 長崎の路地に「電話ボックスみたいなリフトがある」「迫力がすごい」とTwitterで話題になっています。これは一体何でしょう。詳細を長崎市に聞きました。

電話ボックスのような写真 電話ボックスのような箱、これはなんだろう?(画像提供:羊食べるさん)

 階段に沿って設置されたレールに電話ボックスのような箱がぶら下がっています。その箱に乗ると、坂の上まで連れていってくれます。長崎市は市街地の約7割が斜面という「坂の街」。坂が多い上に、坂自体も急なところが多く、また階段も多い地形です。この地に住む住人のために、長崎市が少人数乗車タイプの懸垂型リフトを設置しました。

坂の下から見たレール 坂に上空レールが設置されている(画像提供:羊食べるさん)

坂の上から見たレール レールはずっと続いているようだ(画像提供:羊食べるさん)

操作盤の写真 操作盤も設置されている(画像提供:羊食べるさん)

 この装置は「斜面移送システム」といい、2002〜2004年に掛けて開通。2018年3月現在、市内の3カ所に設置されています。天神町の「てんじんくん」、立山地区の「さくら号」、水の浦地区の「水鳥号」とそれぞれ愛称が付けられています。

てんじんくん てんじんくん(出典:長崎市Webサイト

さくら号 さくら号

水鳥号 水鳥号

 ボックスの中には椅子があり、2人まで乗れます。操作には住民の利用者限定で発行されるカードが必要です。

斜面移送システムの内部 中にはイスが取り付けられている(画像提供:羊食べるさん)

 斜面移送システムの全長は、「てんじんくん」と「水鳥号」が約60メートル、「さくら号」が約48メートル。中間にも止まる場所があり、全長60メートルの水鳥号は片道4分強で頂上まで移動できます。速度は分速15メートルとほどよくゆっくりで、足腰に問題がない人ならば「歩く方が速い」くらいだそうです。該当エリアの65歳以上の人、あるいは足腰が弱い人や妊婦さんなど「使わざるを得ない状況」の人が利用できます。

 長崎市は人口の3割が65歳以上と、高齢者が多く住む街。長崎市によると、「てんじんくん」と「水鳥号」は1日に約40回、「さくら号」は約10回利用されるそうです。開通から約15年。斜面移送システムは付近の住民には欠かせない、救世主のような乗りものとして愛されています。

画像提供:羊食べる(@hitsuji_eat)さん

高橋ホイコ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/05/news022.jpg 「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
  2. /nl/articles/2410/05/news040.jpg 伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
  3. /nl/articles/2410/02/news116.jpg 余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
  4. /nl/articles/2410/05/news023.jpg 七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
  5. /nl/articles/2410/05/news018.jpg 野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
  6. /nl/articles/2410/05/news012.jpg 「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
  7. /nl/articles/2410/04/news048.jpg 「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
  8. /nl/articles/2410/04/news040.jpg 50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
  9. /nl/articles/2410/04/news025.jpg 「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
  10. /nl/articles/2410/05/news032.jpg 大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
  2. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  3. トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
  4. 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
  7. 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
  8. “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
  9. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  10. 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声