ニュース
» 2018年04月11日 17時42分 公開

海賊版サイトブロッキング問題について複数団体が声明 「拙速に結論を決めている」と非難

「仮にブロッキングという国民の権利に直接関係する手法を検討するのであれば、立法に向けた十分な議論がなされるべき」

[ねとらぼ]

 海賊版サイトをブロッキングで対応すると報じられていることに対し、インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)など複数団体が声明を発表。ICSAは「著作権権利者団体と政府のみで拙速に結論を決めている」として、懸念を示しています

 ICSAは、児童ポルノ画像が掲載されたサイトのブロッキングに関わる団体。児童ポルノ画像が掲載されたアドレスリストの作成・提供や、それに関連した各種調査・研究を主な事業としています。


海賊版サイト ブロッキング 海賊版サイトのイメージ

 ICSAは、「日本のコンテンツ文化を保護育成する上で海賊版サイトは許しがたい」「海賊版サイト対策が必要であるということは通信業界においても共通の認識」と前置きした上で「ブロッキングは、権利侵害と関わりのない人も含めた全ての利用者の通信の監視を前提とするもので、憲法上の権利でもある通信の秘密を侵害するもの」と非難。海賊版サイトへの対応に関しては「違法行為を行った者への対応を行うべき」としています。

 また、ブロッキングが実施された国内唯一の例である児童ポルノ画像へのブロッキングも、関係各所と議論を重ね、数年間の議論の末、児童ポルノ特有の事情を根拠に「緊急避難」として法的整理が行われたものであると説明しています。

 ICSAは「政府がサイトを指定してブロッキングを要請する」と報じられていることについても「憲法が禁じる検閲にあたるおそれのある行為であり諸外国にも例がありません」「法治国家としてのわが国の信頼を揺るがしかねない」と非難。「仮にブロッキングという国民の権利に直接関係する手法を検討するのであれば、立法に向けた十分な議論がなされるべき」として声明を結んでいます。


海賊版サイト ブロッキング インターネットコンテンツセーフティ協会の声明

 また、同時にインターネットユーザー協会(MIAU)が主婦連合会と共同で声明を発表。「インターネット利用者の利益を著しく損なうこの検討を強く憂慮し、その実施に強く反対します」と表明し「最大の問題は、これだけの法的・技術的・社会的リスクを犯してブロッキングを行なったとしても、大元の海賊版サイトが消えるわけでも著作権者の財産権が回復されるわけでもない」と批判しています。





Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「竜とそばかすの姫」レビュー 危険すぎるメッセージと脚本の致命的な欠陥
  2. 笠井アナ、日比谷公園で「信じられないことが…」 サンドイッチを狙う集団に「何? えーっ! まさか、それはないでしょ!」
  3. 62歳の宮崎美子、マクドナルドCMで初々しい中学生少女を見事に演じる 「暖かい目でぜひ見てください」
  4. 瀕死のスズメのヒナを助けたのに…… 「助けたヒナたちに完全にナメられた」動画がほほえましくて面白い
  5. ハート打ち抜かれました! コロンビアのアーチェリー女子選手が「かわいい」「エルフ」と注目の的に
  6. 散歩中のラブラドール、助けを求める子猫を発見→保護 親子のような仲むつまじいふたりに涙が出る
  7. 宮迫博之、美容整形から2週間のビフォーアフター公開 手術直後の腫れ&炎症だらけな顔に「暴漢に遭ったんかって」
  8. 上野樹里、“娘”の誕生日に愛情たっぷり手作りオムライス公開 「がんばろうね ママより」と祝福メッセージ
  9. 出勤時、妻にいつになく強く抱きしめられた夫→妻が家に帰ってくると…… 何気ない日常を描いた漫画にツッコミつつもジーンとする
  10. 「本人にしか見えない」「めっちゃ似てる」 霜降り明星せいや、オリンピック開会式に“ガチのそっくりさん”を発見する