スゴすぎて訳分からん…… あの超高級車メーカーのロールス・ロイスからウルトラ高級SUV「カリナン」登場(1/2 ページ)

何という迫力と高級感……。世界的な高級SUVブーム、その頂点か。

» 2018年05月11日 10時30分 公開
[agarねとらぼ]

 BMW傘下の高級車メーカー、ロールス・ロイス・モーターカーズ(以下、ロールス・ロイス)は5月10日、同社初のSUV(スポーツタイプ多目的車)車種「カリナン(Cullinan)」を発表しました。

SUV ロールス・ロイス カリナン Cullinan ロールス・ロイスの新型SUV車種「カリナン」

 カリナンは世界の富裕層の間でブームとなっている高級SUVの需要に応えた車種。その名は、世界最大のダイヤモンド原石にちなんで付けられました。

 ロールス・ロイスによれば、同社の顧客層は以前よりも若返っており、富裕層向けのクルマとして一般的な考え方だった、運転は専属の運転手に任せてオーナー自身は後席に乗って移動する「ショーファードリブンカー」の用途だけではなく、オーナー自身が運転を楽しむ「ドライバーズカー」としての購入が増えています。その流れの中で、快適性と悪路も走れる高い走破性を兼ね備え、自身も楽しむ、新しいタイプの高級車の需要が生まれました。

 パワートレインは6.75リッターのV型12気筒エンジンに、四輪操舵機能付きの四輪駆動システムを備えます。最大出力は571馬力で、1600rpmの低回転域で86.6kg-m(850Nm)の最大トルクを発生します。電子制御式のエアサスペンションを採用し、複雑なモード選択は必要とせず「Everywhere」ボタンと名付けられたボタン1つで、悪路や砂漠、雪原などさまざまな路面状況に適応するオフロード性能も引き出せます。

SUV ロールス・ロイス カリナン Cullinan カリナンの側面

 外観は、「ファントム」や「ゴースト」などの既存車種とデザイントーンをそろえ、同社ならではの象徴的なフロントマスクを採用します。ロールス・ロイスを持つという所有欲や満足感を満たすデザインとしつつも、リア周りのデザインは装飾を控えてSUVとしての使い勝手も考慮したアレンジが加わっています。

 車体サイズは、5341(全長)×2164(全幅)×1835(全高)ミリで、ホイールベースは3295ミリ。乗員は4人または5人で、ラゲッジスペースは標準で560リットル、仕切りを取り外すと600リットルまで拡張できます。

 内装は、リアシートの配置が異なる2種類の仕様を用意し、目的や嗜好に応じて選択できます。3人がけの後部座席を備える「ラウンジシート仕様」は、家族での移動などに適した実用性重視の設計。一方のぜいたくを極めた車内空間を求めるユーザーには、冷蔵庫などの装備を組み込んだリアセンターコンソールで仕切った「2脚独立式シート仕様」を用意します。

SUV ロールス・ロイス カリナン Cullinan 豪華な内装(5人乗り仕様)

 富裕層を主ターゲットにとした高級SUVは、ポルシェ「カイエン」を皮切りに、近年はマセラティ「トロフェオ」(関連記事)、ランボルギーニ「ウルス」(関連記事)など、名だたるスポーツカーメーカーや高級車メーカーが続々と参入しているカテゴリーです。メルセデス・ベンツの最高級ブランドメルセデス マイバッハも「Vision Mercedes-Maybach Ultimate Luxury」(関連記事)を公開、さらにはフェラーリも投入検討中との噂が上がっています。その中で、超高級車として揺るぎない実績とブランド力を持つロールス・ロイスによるSUVは富裕層にどのように映るのか。高級車メーカーによる富裕層獲得争いは今後さらに激しくなりそうです。

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