エレベーターで出くわしパニックに……クモ恐怖症「アラクノフォビア」で夏がこわいエッセイ漫画に共感の声

もしかしたらその“嫌い”はなにかの恐怖症かもしれない。

» 2018年05月14日 20時00分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 「アラクノフォビア(クモ恐怖症)」についてのエッセイ漫画がTwitterで注目を集めています。以下では文字もダメなひとのために、その恐怖の対象を「K」としています。



 なにかに対して苦手や嫌い以上の“恐怖”を抱く恐怖症。Wikipediaで一覧を見ても信じられないほどさまざまな種類がありますが、投稿者のぱるあ(@parua)さんは「K」に対して著しい恐れを抱くアラクノフォビア。KINCHOが「怖い、嫌悪感を抱く」という声を受けて殺虫スプレーの虫の絵入りパッケージをはがせるようにしたのは記憶に新しいですが(関連記事)、ぱるあさんもやはり実物以外のイラストや文字・言葉を聞くのも無理なほどです。

 恐怖症だと気づいたきっかけは4年前、エレベーターに1人で乗っていたときに「K」と出くわし、汗や涙が止まらず混乱するほどのパニック状態に陥ったことから。その後も「あんなちっぽな生き物に、なぜこんなにも涙をながしているのか」と自分が情けなくなり、どうにか克服できないかとネットで調べた結果、アラクノフォビアの症状に当てはまったのでした。


クモ 恐怖症 アラクノフォビア 漫画 夏 怖い 「K」がよく描かれるハロウィンのイラストにも恐怖したり……

 昔から「K」に出くわすと自分の様子がおかしくなると自覚していたぱるあさん。頭では「もっと危険な虫はいる」「人を襲ってくるわけじゃない」「立派な生命」だと分かってはいるものの、どうしても恐怖という感情が勝ってこみ上げてきてしまうといいます。

 特に発見してから見失ってしまうと、「K」がどこかに存在するということで不安になるため、周囲の人が助けてくれる場合でも「ほら、もうどっかいったよ」が一番恐怖だとしています。確かにこれは恐怖症の人でないとなかなか伝わらないのかも……。


クモ 恐怖症 アラクノフォビア 漫画 夏 怖い 他人には理解されにくい恐怖症だけに、寄り添うような言葉に救われたぱるあさん

 漫画では恐怖を抱くようになった始まりは、夏休みに行った田舎のおばあちゃんの家でたくさん見たからかもと自己分析しています。それもあってか「夏がこわい」と、年々増していく「K」への恐怖とともに「夏」も無理になっているぱるあさん。虫関連がダメな人にとって夏は確かにキツそうだ……。


クモ 恐怖症 アラクノフォビア 漫画 夏 怖い 確かに夏はこわい……

 Twitterでは「すごくわかります」「夏が本当に怖い」と同様の恐怖症の人から共感の声が寄せられ、また「私これだったんだ」と気づいてスッキリしたという声も上がるなど話題に。他にもトライポフォビア(集合体恐怖症)や風船恐怖症、中には文字にできないため「私もアレ恐怖症だ」と、同じような症状から気づかされた人の声もみられます。




 同じ恐怖症でも人によって程度の差はあると思いますが、これらの恐怖症が実在するのは事実。イスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学が2016年に、「アラクノフォビアの人には『K』がより大きく見えている」という内容の研究結果を発表しているように、他人とは違って見えたり感じている可能性が高いので、たとえ理解は難しくとも「そういう人たちもいるんだ」と頭に入れておくのは大事かもしれません。

画像提供:ぱるあ(@parua)さん



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