連載
» 2018年06月15日 01時40分 公開

まずはネトゲのフレンド登録からでいいですか? 「ヲタクに恋は難しい」10話(1/2 ページ)

【ネタバレあり】ネトゲはコミュニケーションツールです。

[たまごまご,ねとらぼ]

ヲタクに恋は難しい (C)ふじた/一迅社

 趣味人には好きなものがたくさんある。それが足を引っ張ることもあれば、趣味人だから人とつながるものもある。

 「ヲタクに恋は難しい」は、好きなものがある人間たちの、恋なのかなんなのかわからないモヤっとした感情を描いたラブコメディ。ヲタクのみならず、いろんな若い人の背中を押してくれます。


ヲタクに恋は難しい


きみと友達になりたいんだ

 今回は二藤宏嵩の弟の二藤尚哉の話。ハードコアゲーマーな宏嵩に対して、尚哉はゲームを一切やってきていない。宏嵩が友達を作らないデリカシーひかえめ(?)人間なのに対して、尚哉は物腰やわらかく社交的で素直で優しい。なんとも似ていない兄弟です。

 尚哉が今回声をかけたのは、同じ大学の桜城光(こう)。女の子ですが、尚哉は気づいていません。


画像 まず謝るんだよなあ(3巻)

 尚哉と光の関係は、「非ヲタ」「ヲタク」の差が如実に出ている、この作品では珍しいパターン。しかも宏嵩や、彼の恋人の桃瀬成海はまだコミュニケーション能力があるからまあまあやっているものの、光はガチガチのコミュ障公式によると、尚哉はコミュ力10としたら、光のコミュ力は1。住むところが違うと思ってしまっても仕方ない。

 なので、光は語尾に「すみません」を付けがち。自信がないから、自分を下げてしまっている。

 大学の尚哉の友人は「一人が平気なタイプ」と彼女のことを称していました。でも彼は見抜きます。そんなことはない。ゲームにのめりこんで友人を作らなかった兄を見てきているから、この点は鋭い。


画像 こう言えちゃうから尚哉はすごい(3巻)

 とっさに口にしたのは「きみと友達になりたいんだ!」という言葉。

 尚哉のすごいところは、これが押し付けの親切じゃなくて、心からの言葉だということ。彼女にあわせて、苦手なゲームにもすんなり付き合う。天使か。

 一方光は、友達という感覚がわからないから、彼の申し出を「フレンド申請」だと考える。「フォロー」とか「同僚申請」とか「ギルド加入」とか、オンラインでのつながりが最初の一歩だという感覚が当たり前になっている。尚哉がこのワンクッションをわかっていないのは、友達になるのに順序がある、と考えたことがないからだと思う。

人は思っているほど怒っていない

 協力するタイプのゲーム世界だと、自分が弱い場合、足を引っ張っていると心が痛みがち。尚哉は初心者な上、壊滅的にゲームのセンスがないため、本当にうまくいかない。普段はコミュニケーション上手な彼も、ゲーム内では上級者の光に対して「ごめんなさい」の連発。

 兄の宏嵩は「レベルが上ってもプレイヤースキルが上がらないんじゃ時間のムダでしょ」とか平気で言っちゃう効率重視のテクニック偏重型。んなもんで、下手な尚哉にきつく当たり続けてきた。尚哉が構えてしまうのは仕方ない。


画像 あれ、いつもの逆だ(4巻)

 実は初心者がゲームが下手だからといって、怒る人はそんなにいない。むしろ「どうやって助けてあげようか」という人のほうが多いと思う。

 オンラインゲームとはいえ、会話は人間同士のもの。ゲーム内の光の発言は、彼女の本心そのものです。尚哉が、「友達になりたいんだ」と言ったのと同じ様に。


画像 はじめて光が自分の気持ちを言った瞬間(4巻)

 一生懸命な相手を嫌うことは、そうそうない。むしろ一緒に話したり遊んだりしたい。光が自分を素直に出せたのは、オンラインゲームというワンクッションを挟んでいたからではある。けれども、「コミュニケーションを取りたい」という気持ちが彼女に芽生えたからなのは間違いない。原作では2人の関係はさらに進んでいくので、要チェック。

メガネは大事だよ

 もう一つのエピソードは、宏嵩のメガネ論議。二次元のみならず、メガネってめちゃくちゃ重要な萌えアイテム。

 メガネ好きな人なら「なんでそこでメガネ外すんだよ!!!」とキレかけた経験、ありませんか。ギャルゲーとかBLゲーで、途中でメガネ外す展開になったらモヤつく人は多かろう。


画像 なぜかメガネ属性ないのを強調する成海(4巻)

 「メガネ攻」って書いているのにメガネ外すのは許されないな……。

 ただ、普段メガネの人がメガネを外したら、意外とかっこいい・かわいくてときめいちゃう、という人のほうがマジョリティかもしれません。「いつもと雰囲気が違う」というのは心に来るもの。

 宏嵩はわりといい顔立ち。見えないからとぐっと近づくもんだから、女性社員から注目の的に。成海がモヤモヤしちゃうのも仕方ない。「近づかなくても見えてたくせに!」とぷち嫉妬しちゃう成海に対しての、宏嵩の切り返しが素敵。


画像 キャー愛の告白やんけー(4巻)

 「そりゃ成海は見なくてもわかるし」。なんという殺し文句。ほれる。

 ここで成海の、幼馴染ゆえの悪い癖が出てしまう。「なんだ今の、宏嵩のくせに!」いやいやお前気づけよ、彼なりの精いっぱいじゃん! まあこのくらいくだけた関係だから、2人はいいバランスなんだろうなあ。もうちょっと成海も気づいてもいい気がするけど。

 次回はアニメ最終回。「進展する」のが目的ではないこのゆるやかラブストーリー、自分たちのペースをどうつかんでいくのか、どう描かれていくのか注目したいところです。


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/23/news039.jpg 梅宮アンナ、娘の20歳バースデーに“姉妹のような親子”ショット 2002年にアメリカで出産「あれから20年かぁ」
  2. /nl/articles/2201/23/news005.jpg 雪道で「ルンルン♪」と木の棒を運ぶワンコ→次の瞬間 雪が落下するハプニングに混乱!!【ノルウェー】
  3. /nl/articles/1903/17/news030.jpg 武田久美子、離婚した米国人夫との写真公開 “日にち薬”の効用か「隣に居ても何とも思わなくなりました」
  4. /nl/articles/2201/23/news006.jpg 和尚様「この水あめは子どもが食べると毒」 → クロマトグラフで分離分析 全て数学で解決する漫画“理系一休さん”が頓知ゼロ
  5. /nl/articles/2201/23/news024.jpg ガンプラが品薄で買えないならランナーで作ればいいじゃない→できあがったガンダムが不思議と本物に見える
  6. /nl/articles/2201/21/news019.jpg 子猫「イヤー!!!」→「あれ……?」 初めてのお風呂で元保護子猫が見せた意外な反応に、飼い主もビックリ
  7. /nl/articles/2201/23/news032.jpg 武田久美子、皮膚科医を目指す娘と2ショット 親密な姿にファン「姉妹にしか見えん」「憧れます」
  8. /nl/articles/2201/23/news013.jpg 【漫画】「パニック発作でバスに乗れない」とタクシードライバーに打ち明けたら…… 優しく愛あふれる言葉に涙した話
  9. /nl/articles/2201/22/news028.jpg 「中がホテルみたい」 チュート徳井、自慢のハイエース「おじキャン仕様」を披露「ハイエース乗って人生変わりました」
  10. /nl/articles/2001/14/news135.jpg つるの剛士ショック! 保育士免許取得に向けて勉強を始めるも受験資格満たせず 「受験資格をみて愕然…」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. ママとの散歩中、田んぼにポチャンした柴犬さんが帰宅後…… パパに一生懸命アクシデントを報告する姿がいとおしい
  3. “26歳年の差婚”の菊池瑠々、第4子妊娠を発表「もう、とにかくうれしいです!」 年上の夫も満面の笑み
  4. 桐谷美玲、隠し撮りに「絶対ヤバい顔」 “ほぼ半目”な不意打ち写真に「100点満点に可愛い」と全力フォローの声
  5. 村田充、3匹目の愛犬の存在明かす 神田沙也加さんから引き取ったブルーザーとは「数日で仲良くなりまして」
  6. 三浦孝太、母・りさ子誕生日に“家族4ショット”でお祝い キングカズも笑顔の写真に「家族が1番!」
  7. バレー日本代表の清水邦広の再婚に盟友・福澤達哉さん「相手は私ではございません」 元妻は中島美嘉
  8. 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  9. 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  10. 宮崎駿愛用の「電動消しゴム」が故障 → サクラクレパス公式が倉庫の奥から発掘 Twitterが繋いだ温かな展開が話題に

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」