シトロエンが「乗り物酔いを防ぐメガネ」を開発、99ユーロで販売中(1/2 ページ)

カタチはすごいけれど、ぱーりーぴーぽーさん向けではありません。その効果に大注目。

» 2018年07月12日 11時22分 公開
[agarねとらぼ]

 フランスの自動車メーカー・シトロエンが、乗り物酔いを防ぐというメガネ「SEETROËN(シートロエン)」を発表しました。

SEETROEN SEETROËN

 シトロエンによれば、乗り物酔いで悩む人はヨーロッパだけでも3000万人以上いるといいます。クルマの助手席や後部座席、バスやタクシー、遊園地のライドアトラクション、船、電車、飛行機など「運転してもらうシーン」とそれに付随するさまざまな要因、例えば荒い路面や運転、体調や精神状態、行動(本やスマホを見るなど)、気温やにおいといった周辺環境などが重なると乗り物酔いしやすくなるとされます。また近い将来に自動運転車が実現したならば、「運転してもらうシーン」はさらに多くの人に当てはまることになります。

 そんな乗り物酔いを防ぐデバイスとして同社が提案するのが「SEETROËN」です。

 SEETROËNは、Boarding Ringというフランスのスタートアップが船員のために考案した技術を元に開発されました。単純な仕組みながら、95%の乗り物酔いの症状に効果があるとうたいます。常にメガネをかけておく必要はなく、症状が出てから10分ほど装着するとよいそうです。

使い方は、症状が出たら10分ほどメガネをかけるだけ 使い方は、症状が出たら10分ほどメガネをかけるだけとのこと
視界と体の感覚のズレを、水平線を見せることで補正します 視界と体の感覚のズレを、水平線を見せることで補正する仕組み

 SEETROËNは、正面と左右に計4つの丸い枠がある特殊な形状をしています。それぞれの枠の中には半分の高さまで青い液体が入っています。この青い液体が、乗り物の揺れや傾きがあっても常に視界の端に正しい水平線を見せる役割を果たします。では、なぜ水平線を見せるだけで乗り物酔いに対処できるのでしょうか。

 不規則な揺れや加速、減速などによって、自身の視覚で得る感覚と体感した平衡感覚にズレが生じると酔いやすくなります。乗り物酔い対策の1つに「前方、遠くの景色を見続ける」があります(関連記事)。それと同じ考え方で、視界の端に正しい水平線を見せることで、視覚と三半規管の感覚を同期、補正する仕組みとなっています。

 価格は99ユーロ(約1万3000円)。2018年7月5日からシトロエンの物販サイトで販売中です。

SEETROEN - The first glasses that restore the taste for Travel by Citroen(YouTube/シトロエン)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた