周囲が認めてくれないとき、ワタシが一つだけ変えてみた「ある事」 絵描きの道のりで学んだ体験談漫画が参考になる
まさに、千里の道も一歩から。
「スゴい人」に憧れるあまり、今の自分を認められず、焦ったり卑屈になったりしてしまう。そんなつらさを解消する方法を、体験談とともに描いた漫画が「いろんなことに当てはまる」「頑張ろうっていう気持ちになった」などとTwitterで好評です。
この漫画を描いたさいとうさんは、イラストレーターやデザイナーとして活躍しています。もともとは目標としている人たちへの憧れから、「とにかく『スゴい絵描き』になりたい!」と思っていました。でも「スゴい人」になろうとすればするほど、周囲には見向きもされません。「オレの絵凄いでしょ!?」とアピールしても、周りの人からは反応なし……。
そこで、今度こそ「自信作!絶対みんな褒めてくれるハズ」と思える絵を発表します。しかし、それでも反応はもらえません。何がダメなのかを考えるうちに、「才能ないのかな」と卑屈になってしまうことも……。そんなときに変えてみた「ある事」によって、事態が好転しはじめたと言います。その意外な方法とは?
それは、「スゴくない自分」を認めちゃうことでした。無理に「オレはスゴい!」と思い込み周囲にもアピールするのではなく、「ぜんぜんフツーです」というスタンスになるのです。より具体的には「『みんなを喜ばせる』んじゃなく『誰か一人に喜んで貰う』に意識を変えてみたんです」とのこと。
漫画では「この絵どう?」「ん〜…もうちょっとこうかなー」と、さいとうさんが一人の人間に相談をしています。「こう?」「コレコレこれだよ!」とその一人が明るく言った途端、まわりからも「オ〜!」「イイじゃん」などといった声が上がりました。そのときの気持ちを、さいとうさんは「少しだけなりたい自分に近づけたような気がしました」と記しています。
思えば、当初のさいとうさんがしようとしていたのは、憧れの人たちがいるようなスゴい高さまでいきなりジャンプする行為。しかし「みんなを楽しませられるスゴい人」となると、その高さは計り知れません。でも、「一人を喜ばせられる人」の高さなら、自分にもなんとか超えられる。そうやって一段一段階段のように登っていくうちに、憧れの人たちもジャンプをしたわけではなく、途方もない数の階段を登ってきたんだということにも気づけたと言います。だからこそ、今自分が進めている一歩一歩を大事にするぞ、そんな風に思えるようになったのだそうです。
世の中には、才能を生かして活躍する人たちがたくさんいます。そんな人たちを見ていると、ついつい「なんで自分にはできないんだろう」「なんて自分はダメなんだろう」と思ってしまいがちですよね。でも、そんな素晴らしい人たちだって、たくさんの試行錯誤と長い道のりを経て今の位置にいるはず。この漫画を参考に考え方を切り替えてみると、今の自分を少し認めてあげられるような気がします。
『ポケットモンスター サン・ムーン』のトレーナーデザインをはじめとし、多数の実績を持つさいとうさん。それこそ憧れる方も多いと思いますが、そんなさいとうさんが描いたからこそ、今回の漫画には強いメッセージ性と説得力を感じますね。
画像提供:さいとう なおき(@_NaokiSaito)さん
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