ちゅどぉぉぉん「MCVさすが」「10TKもいいねぇ」 マニアックガイド:「富士総火演」のたしなみ方(2/4 ページ)

» 2018年08月30日 11時30分 公開
[長浜和也ねとらぼ]

16式機動戦闘車(MCV)

 「砲塔とタイヤ」を備えた陸上軍用車両というと、多くの人は機関砲を載せて市街地を高速で移動できる「装甲車」をイメージすると思います。ところが、近年になって戦車の主砲に匹敵するような大口径砲とタイヤを組み合わせた「装輪戦車」が各国陸軍で登場しています。

 そのうちの1つ「16式機動戦闘車」は、2007年に開発が始まり2017年度に実作戦部隊配備(第14旅団当時第14戦車中隊現第15即応機動連隊と第8師団当時第42普通科連隊現第42即応機動連隊)が始まった、陸上自衛隊初めての装輪戦車です。

平成30年度総火演 16式機動戦闘車

 搭載する主砲52口径105ミリライフル砲は陸上自衛隊前々世代の主力戦車「74式戦車」と同じスペックです(実際に74式用主砲砲弾を転用できる)。ただし戦う相手として想定しているのは、同じ装輪戦車です。用兵も対戦車戦ではなく歩兵支援火力との認識です。装甲は戦車より薄く、最新の主力戦車と比べると主砲の打撃力は劣ります。

 しかし、兵力の即時展開を重視するだけあって、重さ約26トンに達する重量ながら、最大速度は時速100キロ越えとのうわさです(公式発表はありませんが)。陸路移動だけでなく、航空自衛隊の輸送機「C-2」での空輸も可能です。

 そして、配備部隊が「即応機動連隊」であることからも分かるように、この「移動力と火力」の高さが16式機動戦闘車で最大の強みであり、存在価値といえるでしょう。

平成30年度総火演 16式機動戦闘車
平成30年度総火演 16式機動戦闘車(撮影:浜崎恭秋)
平成30年度総火演 16式機動戦闘車(撮影:浜崎恭秋)
平成30年度総火演 16式機動戦闘車
平成30年度総火演 16式機動戦闘車

96式装輪装甲車(WAPC)

 「96式装輪装甲車(WAPC)」は、小銃による攻撃や弾片に対する防御力を備えた装甲兵員輸送車として、陸上自衛隊では初めてタイヤを備えた車両となります。

平成30年度総火演 96式装輪装甲車(撮影:浜崎恭秋)

 8つの車輪(片側4輪)を持つその姿は「砲塔のない16式機動戦闘車」と思うかもしれません。しかし登場したのはこちらがはるかに先。1996年に制式採用となっています。

 乗員2人の他に歩兵として10人(約1個分隊に相当)を乗せることができます。搭載火器に96式40ミリ自動てき弾銃(自動で手りゅう弾を装填して発射できるグレネードランチャー)を備えたモデルと、12.7ミリ重機関銃を備えたモデルがあります。

平成30年度総火演 96式装輪装甲車
平成30年度総火演 96式装輪装甲車
平成30年度総火演 96式装輪装甲車

87式偵察警戒車(RCV)

 それまでオートバイに乗った“生身”の兵士が担っていた機動偵察を「もっと安全」に実施できるように、装甲で守られた車両として開発されたのが「87式偵察警戒車」です。

平成30年度総火演 87式偵察警戒車って、なんか、かわいい!

 とはいえ高速移動が主ですから、車体を軽くするために装甲は小銃による攻撃に耐えうる程度となっています。火器は25ミリ機関砲と7.62ミリ機関銃を1門ずつ搭載。乗員は4人で、96式装輪装甲車のようにまとまった数の歩兵を車内に乗せることはできません。

平成30年度総火演 やっぱり、かわいい!

高機動車(HMV)

 「高機動車(HMV)」は、トヨタの市販車「メガクルーザー」をベースにした軍用車両です。

平成30年度総火演 高機動車

 搭載する火器やシートレイアウトを変更しながら、多彩な目的で使えるようになっています。乗員は10人で、そのうち8人分は1個分隊相当の歩兵を乗せることができます。装甲はありませんが、時速125キロで高速移動でき、重量も2トンほどなので輸送ヘリに搭載した空輸も可能。素早い兵力の展開に威力を発揮します。

平成30年度総火演 高機動車高機動車でけん引される「120mm迫撃砲 RT」
平成30年度総火演 120mm迫撃砲 RTの弾体が見える(撮影:浜崎恭秋)
平成30年度総火演 発射! 120mm迫撃砲 RT(撮影:浜崎恭秋)
平成30年度総火演 そしてズドーーン

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