「好きなものはいつまでも好きでいい」 好きなものを認めてくれた母に救われた漫画に「感動した」「私もこうでありたい」

自分の「好き」も誰かの「好き」も否定しないで生きたい。

» 2018年10月23日 20時00分 公開
[林美由紀ねとらぼ]

 男の子は青、女の子はピンク。かわいいものは子どものもので、大人になったら卒業。なんとなくそんな線引きがある中で、本当に好きなものを好きと言い続けることって、意外と難しかったりするのかもしれません。そんな思いを理解してくれた母について描いた漫画に素晴らしいと反響が集まっています。

 作者のなきりエーコ(@nakiri_aik)さんは2児の母で根っからのオタク。ある日、テレビのヒーローものを見ていると、息子さんから、どうして大人の女なのに幼稚園の男の子が見る番組を観ているのかと笑われます。なきりさんは「好きなものに年齢や性別は関係ないんだよ」と息子さんに語りかけます。それはなぜなら……。


好きなものは好き01 ヒーローものにハマっているなきりさん

 なきりさんが保育園児だったころ、ゴジラ好きだったお父さんの影響で特撮好きになっており、おもちゃ屋さんに行ってもウルトラマンシリーズの怪獣の人形をねだる女の子だったといいます。そんなときにお母さんは「女の子はリカちゃん人形でしょ?」などとは言わずに怪獣を買ってくれました。


好きなものは好き02 「しょうがないわね〜」と言いながらも怪獣を買ってくれるお母さん

 小学生になってからはさらに漫画やゲームにのめりこみ、中学生ではそれがさらにディープになり、勉強もしないで漫画を描いていたというなきりさん。友人からはそのことで嫌なことを言われた経験もありました。


好きなものは好き03 多数と違うとどうして排除しようとするんだろう

 でも、なきりさんにはお母さんという強い味方がいました。なきりさんはよくお母さんにゲームや漫画のことを話していました。おそらくお母さんはその話をよく理解していなかったけれど、なきりさんの「好き」を認めてくれていました。そんなステキなお母さんの存在があったからこそ、好きなものを好きと言うことができたんですね!


好きなものは好き04 お母さん、ステキすぎる

 お母さんはもういないけれど、なきりさんはお母さんが「好き」を認めてくれたおかげで、「好き」を共有することができる仲間がいて、「好き」に囲まれて幸せなのだといいます。お母さんから教わったことを、今度は息子さんにも伝えていきたい、となきりさん。

 「他人の『好き』が理解できなくてもいい。ただ理解ができないからってバカにしたり排除したりするのではなく、その人の『好き』を『好きなんだ』と認めてあげてほしい」となきりさん。そして息子さんが自分のように嫌なことを言われたときに、認めてあげられる母親になりたい、「好きなものはいつまでも好きでいいんだよ」というお母さんの大切な言葉を伝えたい、とも。


好きなものは好き05 お母さんのおかげで「好き」に囲まれて幸せ


好きなものは好き06 誰かの好きをただ「好きなんだ」と認めてあげて欲しい


好きなものは好き07 お母さんの最高の言葉

 もし自分の「好き」が他の人と違ったら、子どもなりに悲しい気持ちを感じたり、悩んだりすることもあるかもしれません。まわりにも認めてもらえないとき、誰か1人だけでも認めてくれれば、それだけで自分の中の「好き」を守ることができるでしょう。必ずしも誰かのすべてを理解することが必要なのではなくて、ただお互いに「そうなんだ、好きなんだ」と認められる社会になればいいのに。

 漫画を読んだ読者からも「いつまでも好きなものがあるって素晴らしい」「素晴らしいお母さん」と称賛のコメントが集まっています。

 作者のなきりエーコさんは、現在ウーマンエキサイトで「ヲタママだっていーじゃない!」を連載中。育児やヲタ活のブログ「ヲタママだっていーじゃない!」も公開しています。

「女の子だから○○」ではなく、好きを認めてくれたお母さんがステキ

画像提供:なきりエーコ(@nakiri_aik)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/08/news177.jpg イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  2. /nl/articles/2411/06/news180.jpg 「むりだろww」「笑いました」 ニトリでソファ購入 → 愛車の前でぼうぜん…… “まさかの悲劇”が1000万表示
  3. /nl/articles/2411/07/news182.jpg 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  4. /nl/articles/2411/07/news163.jpg 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. /nl/articles/2411/05/news138.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  6. /nl/articles/2411/08/news132.jpg peco、息子の近影を公開「すごーくりゅうちぇるに見えます!」「パパに似てる〜」 息子のスクールランチも色とりどりでおいしそう
  7. /nl/articles/2411/08/news143.jpg 高嶋ちさ子、3000万円超の“超高級外車”ゲットにドヤ顔も! 笑い止まらずハンドル握り「Woohoo!!!」
  8. /nl/articles/2411/07/news029.jpg 50代主婦が5日間、ひたすら草抜き&庭木の剪定→たった一人でやり遂げたとは思えないビフォーアフターに称賛の嵐 「尊敬する」「本当に脱帽です」
  9. /nl/articles/2411/08/news025.jpg 「そうはならんやろ」クルマ修理会社の壁を見ると…… まさかの“シュールすぎるイラスト”に9万いいね 「よすぎる」「天才か」
  10. /nl/articles/2411/08/news111.jpg 2人組ガールズユニット、突然の脱退を発表 マネージャー「本人の意思ではない」 母親とする人物からの脱退理由と経緯説明が物議
先週の総合アクセスTOP10
  1. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  2. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  3. 結婚相手を連れてくる妹に「他の人に会わせられない」と言われた兄、プロがイメチェンしたら…… 「鈴木亮平さんに見えた」大変身に驚がく
  4. 「2007年に紅白出場」 38歳になった“グラビア界の黒船”が1年ぶりに近影公開→驚きの声続々
  5. 「クソビビったwww」 ハードオフに38万5000円で売っていた「衝撃的な商品」が90万表示 「売った人突き止めたい」
  6. 夫婦喧嘩した翌朝の弁当を夫が作ったら…… “森”すぎるビジュアルに「インパクトすごい」「最高に笑いました」の声
  7. 約9万円の「高級激レアガンプラ」を10時間かけて制作→完成品に「家宝だ」「めっちゃくちゃにかっこいい!!」
  8. 天皇皇后両陛下主催の園遊会、“お土産”に注目 ジョージア大使「大好物です」「娘たちからも大好評」
  9. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  10. 事故で重体の人気日本人TikToker、1カ月の意識不明と家族ケア経て逝去……“旅立ち直前に会った”親友は「励ましに来てくれてたのかな」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた