男の子と先輩女子の甘酸っぱい「失恋」漫画 それぞれが抱える切ない恋の行方は……(1/2 ページ)
切ないけど温かく優しい失恋のお話です。
ポリポリ(@_pori2)さんが「失恋した話」と投稿した創作漫画がTwitterで尊いの声を集めています。その言葉通り切なさを含んだ物語ですが、共感できる青春の甘酸っぱい展開が温かい余韻を残してくれます。44ページがあっという間だった……。
プロローグ――「俺は初めて恋をした」「そして彼女も恋をしていた」――が予感させるように、男の子の初恋の相手に、別の好きな人がいることを知ってしまう、恋愛漫画としては王道な展開です。しかし、相手の女の子・宇川先輩の恋もまた切なさを抱えていました。
宇川先輩が好きなのは、彼女に恋する男の子のお姉さんで、初めてできた友だちのミカでした。同性への恋愛感情に悩み、思いを打ち明けられない彼女と、その宇川先輩の思いを聞いて失恋し、同じく自分の思いを伝えられなくなった男の子。物語は、そんなすれ違った思いを抱く2人が一緒にお昼を過ごす中で進んでいきます。
始まりのほのぼのとしたラブコメ展開で初恋ならではのドキドキを思い出したり、同時に不意にやってくる失恋にほろ苦い体験を思い出したり。宇川先輩が「目の前で好きな人の話をされるのは正直辛い」と言いつつ、でもその時のミカは「すっっごい嬉しそうでかわいいんだよね」と笑顔で男の子に話すシーンは、彼と同じく「すっげえわかる」と同意するしかありません。自分にとって大切な人の好きな瞬間と辛い瞬間が同時にやってくるこの切なさ……。
どのシーンも感情の揺れ動きが丁寧に描かれており、ラストの気持ちを伝える姿には心を打たれます。誰がどんな言葉で思いを伝え、彼/彼女の恋は実るのかどうか。冒頭の通りこれは「失恋した話」ですが、物語の終わりは前向きで、優しい気持ちになり、もう1度読みたくなります。
作者のポリポリさんはたびたび「コミティア」に参加しており、今回の漫画は『失恋確定』というタイトルの同人誌で、11月25日開催の同イベントで頒布されました。なお作品は今後、通販で再版する予定とのことです。
Twitterでは13万を超えるいいねを集めており、「すっごいわかる」「泣いた」とキャラクターに共感する声や、「昔の自分を思い出した」「好きすぎて何度も読んでまう」などの声が上がる反響を呼んでいます。ポリポリさんはpixivでもさまざまな漫画やイラストを公開しているので、気になった人はチェックしてみるといいでしょう。
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