飼うまでは「犬が死んだくらいで」と思ってたけど―― おっさん漫画家と3本足ワンコの漫画がグッとくる(2/2 ページ)
動物病院からの帰りの車中、自分が大変な病気とは知らずに“どこかに遊びに連れて行ってくれるの?”とはしゃぐちょんぴーちゃんを見て、余計に切なくなり大号泣してしまう小田原さん。ガン発覚によって、ちょんぴーちゃんがもはや、いなくてはならない大切な親友であり、大切な家族だと気付かされたのでした。
左前脚付近にガンが発覚し、治療のため切断を余儀なくされたちょんぴーちゃん。手術後は3本足となってしまいましたが、ちょんぴーちゃんの明るさやエネルギッシュさが変わることはありません。
だい12わんの「ある日」では、通りすがりのおじさんに「おろ!? この子、脚どうしたん?」と聞かれますが、ちょんぴーちゃんはおかまいなく、おじさんに向かって「ワンワンワン!」と果敢に吠え続けます。
元気なちょんぴーちゃんの姿を見て、「しかし、エライもんだなぁ。この子は脚が1本無いことなんか何とも思ってないんだなぁ」と感心するおじさん。ちょんぴーちゃんの変わらぬ元気な姿に、小田原さんも「そうかそうか 知らないおっさんやっつけたったか ちょんぴー お前強いな」とつぶやきます。
「足が1本無くたって、大好きなご主人といられて元気なら大丈夫!」そんな風に言っているかのようなちょんぴーちゃん。人は家族同然であるペットに、癒やしだけでなく、たくましく生きる勇気ももらっているのかもしれません。
犬と暮らすということは、ただただ楽しいことばかりではありません。かわいさに存分に癒やされたり、ワガママに振り回されて困ったり、自分のことのように愛犬の健康状態を心配したり。
大変な部分もあるけれど、でも最後に分かるのは「やっぱりペットは大事な家族である」ということ。「ぼくと三本足のちょんぴー」は、“犬と暮らすということ”の楽しさとリアルを、さまざまな場面から教えてくれるエッセイマンガです。
試し読み:『ぼくと三本足のちょんぴー』 だい4わん
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