【マンガ】「畜産・農業の施設へ無断で入るのはダメ」 意外と知られていない畜産農業界のNG行為とは?
大切な動植物を守るために知っておきたい情報です。
畜産・農業の関係施設には無断で立ち入ってはいけない。部外者がうっかりやってしまいがちな行動に対する、酪農関係者による注意喚起の漫画が話題となっています。
漫画の作者は、九州の牧場で働いている現役の酪農関係者という牛川いぬお(@TDQFRYtruJY7ZxR)さん。漫画は3年前に起きたという、牛川いぬおさんの体験をまとめたものです。
牛川さんが牧場で仕事をしていたところ、敷地内に見知らぬ車が入ってきました。車から降りてきたのはやはり知らない人たちで、「牛が見たくて来たんだけど、中に入ってもいいですか?」と言い出しました。
牛川さんは「この人たちは誰だろう、立入禁止の看板があったのに見てないの?」と疑問に思いながらも、あらためて牛舎は関係者以外立ち入り禁止と伝えます。すると来訪者は「私、この牧場の社長さんとはSNS友達です」と、謎の関係者アピール。「SNS友達を関係者とは言いませんけど?」と牛川さんは心の中でつぶやきます。
牛川さんが社長に電話で確認したところ、来訪者たちは社長の記憶にない知らない人で、そもそも見学の依頼も連絡も来ていない、とのことでした。追い返して大丈夫、という許可も得ます。
牛川さんは事を荒立てぬよう言葉を選びつつ、農林水産省や家畜保健衛生所の方針として、家畜の伝染病に関する防疫対策が厳しくなっていることや、伝染病対策の一環として部外者を家畜に近付けないよう指導を受けていることなどを説明しました。来訪者は、それを素直に聞き入れ引き下がってくれました。
ところで、なぜ部外者の立ち入りを禁じているのでしょうか。家畜の伝染病を運ぶのは、動物だけでなく人間もまたしかりで、どこかで付着した伝染病のウイルスが家畜に感染する可能性があるからです。特に伝染力の強い病原体は、人間や車に運ばれて被害が拡大するケースがあるとのことで、畜産関係者は常に警戒しています。
家畜の伝染病としては、過去に「口蹄疫(こうていえき)」や「鳥インフルエンザ」、最近では「アフリカ豚コレラ」が話題となりました。これら家畜の伝染病がひとたび発生すると、同じところにいた家畜たちすべてが殺処分になるなどの恐ろしい事態を引き起こすのです。
最後に牛川さんは「家畜の伝染病は恐ろしいものです。感染を防ぐためにも、『畜舎』『放牧地』『牧草地』へは無断で絶対に入らないで下さい」と注意を促しています。
口蹄疫など家畜の伝染病への警戒は各畜産関係者のみならず、農林水産省や各市町村からも公布されています。例えば農林水産省の公布した『家畜の飼養衛生管理基準について』には、「家畜を飼育している場所や建物内へ、部外者をみだりに立ち入らせてはいけない」と明確に記載されています。
ほかにも岐阜県中津川市では、一般市民に対して「無意識のうちにウイルスなどの病原体を運んでしまうことを予防するため、許可なく家畜のいる農場に立ち入ったり、家畜に触れたりすることがないようにしてください」と注意しています。
観光や見学が可能、と明確に表記されている場所ならば、対策や準備をしているため問題はありません。ですが一般的な畜産農場施設に部外者が立ち入れば、その施設にいる家畜を伝染病で全滅させてしまうかもしれないのです。
牛川さんの漫画には、畜産農業関係者からの賛同の声が多数寄せられています。実際に部外者の侵入から伝染病が発生した事案のほか、農業関係者の方からも「畑へ無断で立ち入るのは絶対にやめて欲しい」とあり、「畜産と畑作における、防疫の重要性」を考えさせられます。
動物の伝染病や、植物の病害虫を無意識に広げてしまう可能性を認識して、畜産・農業関係の敷地内や建物内への無断立ち入りは絶対に行わないよう気を付けましょう。
関連記事
- 「ポストの中身が盗まれて、開封済みの封筒だけ落ちていた」狙いはコミケ関連書類? 盗難事件の体験談を漫画化
ポストは施錠のうえマメに整理を。 - “はしか”による高熱と脱水で生命の危機 感染経験者が漫画でつづる生々しい体験談が注意喚起として広まる
「はしかの症状が疑われる場合はすぐに病院へ行かず、まずは保健所に連絡を」。 - 不審な客が訪ねてきたら絶対ドアを開けずに! 不意の訪問者に応対し怖い目に遭った体験漫画が迫真の注意喚起に
昼か夜か、住居がアパートか戸建てか、家主が男か女かに関係なく、「悪いことをする人はそのつもりで来る」。 - 夜道を歩いて家に着くと突然腰に手が…… 実体験を描いた注意喚起のための漫画「変質者に襲われました」が恐ろしい
鍵を締めるまで油断せず警戒して帰りましょう。 - 雨が降る夜道に「命知らず」な自転車乗り 無灯火で傘を差して帰る無謀な人たちに注意喚起する漫画が話題に
いつかひかれる可能性大です。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
-
ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
-
夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
-
ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
-
妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
-
人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
-
「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
-
「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
-
160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
-
「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
- イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
- 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
- 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
- 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
- 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
- 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた