除夜の鐘はなぜ108回鳴らすのか?
キリが悪いじゃない。
年も明けて数日経ちましたが、大みそかにお寺で鳴らされた除夜の鐘の音を聞いたでしょうか。ボーン、という音を聞きながら、一年の終わりを実感するのはしみじみと良いものです。
その除夜の鐘ですが、108回鳴らされるというのは有名な話です。
なぜわざわざ108回も鳴らすのでしょうか? 108という数字にはどんな意味があるのでしょうか。
2つの説がある
除夜の鐘の108という数字の意味には主に2つの説があります。
説1:1年の分け方をいろいろ足して「108」
1つ目は1年間を表すという説です。1年はもちろん12カ月ですが、中国や日本の暦では、1年間を二十四節気に分け、さらにその二十四節気を3分割して七十二候とする季節の区分があります。
この12カ月、二十四節気、七十二候を合計すると108となり(12+24+72=108)、これが1年間を表しているというものです。
説2:煩悩の数「108」
2つ目の説はさきほどの1年間の合計という説より広く知られているもので、人間に108個ある煩悩を打ち払うため、という説です。
しかしこの説では、なぜ人間の煩悩は108個あるのか、という疑問が残ります。108個の煩悩とは一体何なのでしょうか。
煩悩はなぜ108?
煩悩とはそもそも仏教用語で「心身をわずらわし悩ます心の作用」の総称をいいます。
煩悩は悟りを妨げるものであり、修行によって消滅させようとする対象です。そのため、仏教では煩悩を研究しさまざまに分類してきました。例えば三毒と呼ばれる貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)という3つの煩悩に分けるものから、八万四千煩悩という途方もない数の煩悩に分けるものまであります。
煩悩を108に分けるのもその中の1つですが、108やさきほどの八万四千というのは、そもそも仏教の生まれたインドではたくさんとか非常に多いという意味で使われてきた数字です。
要するに煩悩はたくさんあることを示しているのですが、108は八万四千に比べれば数えやすいので、さまざまな解釈がなされてきました。全てを挙げているとキリがないので代表的な解釈を1つ紹介します。
六根清浄をいろいろわけて「108」
まず仏教では人間に感覚器官が6つあると考えます。これを六根(ろっこん)と呼び、具体的には眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根をいいます。意根は、認識し思考する器官を指します。
六根は人間の認識のもととなるので、ここから煩悩が生じるとされます。余談ですが、掛け声の「どっこいしょ」は六根が清められるように修行者が唱えた「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」が語源という説があります。
さて、六根が対象を把握するとき、好(すき)・悪(きらい)・平(どちらでもない)の3種類があり、そのそれぞれに染(きたない)と浄(きれい)の2種類があると考えます。ここまでで6×3×2=36種類ですね。さらにそのそれぞれに現在・過去・未来の3種類があるとされ36×3=108種類となります。
まとめ
毎年鳴らされる除夜の鐘。これまでに見てきたように数え方はさまざまです。年末から新年にかけては、自分の煩悩に思いをめぐらせて、新しい年の過ごし方を考えてみる良い機会かもしれません。
参考文献
『精選版 日本国語大辞典』
『広説佛教語辞典』
制作協力
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