国内外で広まるライフハック「割れた陶器は、牛乳で煮ると元通りになる」 本当に有効なのか調査してみた

「1時間煮ると断片がくっついて、陶器が修復できる」とされています。

» 2019年01月16日 12時00分 公開
[ねとらぼ]

 落としたりぶつけたりすると、パリンと割れてしまう陶器製のお皿やコップ。それを“ある飲み物を使って修復する方法”が、ネット上で話題になっています。

 やり方は「牛乳で1時間煮る」というもの。冷めると、元通りにくっついているのだそうです。え、それだけで本当に直せるんですか?


Togetterにもまとめ記事が登場

 この方法はネット上では以前から知られていたものらしく、例えば、DIY情報などを扱う海外メディア「Apartment Therapy」は2011年、ヒビが入った陶磁器の修復方法として、以下のようなやり方を紹介しています。

  • 鍋にヒビの入った陶磁器を入れ、ヒビ部分が覆われるまで牛乳を注ぐ
  • 鍋を1時間、弱火で加熱する
  • 牛乳を冷ましたら、陶磁器を取り出す

 類似情報を紹介するWebサイトや動画も少なくなく、「(割れている場合は)テープなどを使ってつなぎ合わせてから煮る」「沸騰した牛乳に陶器を入れ、室温で3〜4日間置いておく」などと紹介されている場合も。やり方に多少の違いはありますが、“手軽なDIYテクニック”として広まっていることが伺えます。

海外の解説動画

真っ二つに割れたコップを輪ゴムで固定し、沸かした牛乳に浸すというやり方。この状態で、室温で3〜4日間放置すると……


このようにキレイにくっつく、と説明しています

別の解説動画

こちらはお皿をテープで固定して、大量の牛乳をダバダバ


牛乳は、固形化してヨーグルトのような状態に


残念ながら、今回はお皿の修復に失敗してしまったもよう

 では、なぜ牛乳で陶器がくっつくのか。工業用接着剤などを取り扱う石塚産業に話を伺ったところ、「このような方法は聞いたことがないが、牛乳に含まれる『カゼイン』のはたらきかもしれない。『天然系接着剤』に利用されるタンパク質の一種」とのこと。

 科学的に考えると、そこまで突拍子もない話ではないようですが、強度については「天然系接着剤は、合成系に比べて耐水性が低い傾向がある。もしもカゼインで接着していたとしたら、水でふやけてしまう可能性が考えられる」といいます。

 不明瞭な点が多く、「仮にお皿やコップが修復できたとしても、強度などに不安が残る」というのが実際のところのようです。


石塚産業によるカゼイン接着剤の解説。「耐水性が高い」とされていますが、これはあくまでも“他の天然系接着剤と比較した場合”だそうです

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/01/news049.jpg 一般家庭で暮らすワニ、“ご飯だよ”の合図を聞いた瞬間 400万再生の予想外すぎる顔に「温室育ちの純粋な目をしてて草」
  2. /nl/articles/2502/03/news057.jpg 「押すなよ、絶対に押すなよ」なポーズの猫ちゃん→次の瞬間…… 笑っちゃうほどの展開が200万再生「爆笑しました」
  3. /nl/articles/2502/02/news028.jpg 生後2カ月で迎えた保護たぬき、犬に囲まれて育ち5カ月後…… 見事な“オラオラ俺様モード”に「愛嬌の塊みたい」「可愛すぎて虜」
  4. /nl/articles/2502/03/news152.jpg 母「昔は男性からモテまくりだった」→娘は信じられなかったが…… 当時の“説得力ある姿”が260万再生「なんてこった!」【海外】
  5. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  6. /nl/articles/2502/03/news157.jpg 「目を疑った」 “8割引”も……恵方巻の「大幅値引き」目撃相次ぐ 「予約購入は少数派」消費者との温度差も
  7. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  8. /nl/articles/2502/03/news009.jpg 27歳女性がひとりで営む“おにぎり屋台”が話題沸騰中 必死にリヤカー引く姿に「なんだか泣けました」「見かけたら必ず買う!」400万再生
  9. /nl/articles/2502/03/news025.jpg 真冬なのに“様子がおかしい木”を発見→近付きよく見てみると…… まさかの正体が200万表示「初めてみた」「マジで存在するんだ」
  10. /nl/articles/2501/31/news164.jpg 妻「おはぎ教室行ってくる!」→持って帰ってきたものは…… 妻が作った“衝撃のおはぎ”が400万表示 「知ってるおはぎと違う」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議