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» 2019年01月20日 00時00分 公開

山で星空ロマンチックに告らせるか 海で水着悩殺して告らせるか 「かぐや様は告らせたい」2話(1/2 ページ)

人へのいたずらって、できる人と苦手な人とに分かれるよね。

[たまごまごねとらぼ]
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かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 (C)赤坂アカ/集英社

 恋愛は告白した方が負け! 「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」(原作アニメは、相手から自分に告白させるためにあらゆる知力体力を用いて戦うエリートたちを描いたラブコメディー。とっても愛しくてとっても面倒くさい少年少女の、青春の無駄遣い物語。


かぐや様は告らせたい


彼と彼女の恋愛観

 財閥の令嬢にして生徒会副会長、四宮(しのみや)かぐや。努力家の生徒会会長、白銀御行(しろがね・みゆき)。2人は自らの意地とプライドにかけて、自分からは告白しない、相手に告白させる、と心に決めて戦い続けている間柄。

 アニメ2話は、これから起きそうな出来事の伏線をチラ見せしながら、2人の恋愛観を見せてくれました。

 夏休み、行くなら山か海かで、早速2人は意見が分かれます。御行は山派。一番の理由は泳げないからなんですが、彼の夏のアヴァンチュール計画はこう。


かぐや様は告らせたい 2コマ目まではよかった(1巻P131)

 「化物語」のエンディングにかぶれたのか……と感じてしまいそうですが、彼は無類の天体好きで、天文学博士を目指していたほど(6巻参照)なだけです。まあ山で星を見ながらロマンチックな気分に浸るというのは、悪くないと思います。けれども「まるで私たちのようですね……」から始まり、かぐや「会長と公転させてください!」御行「やれやれ甘えん坊な一等星ちゃんだ……」という妄想に発展。「星空の魔法にかけられて 告白してくる四宮! これだ!」じゃないよ。普段緻密な計算で動いている彼も、恋愛がらみになると途端にポンコツになります。


かぐや様は告らせたい 一部の人には確実に効く気はする(1巻P134)

 一方かぐやは、水着で悩殺作戦。「海の魔法に掛けられた会長は 夕焼けの中告白してくる! 完璧!!」と、ほとんど御行と似たような思考ルートをたどります。御行よりは現実味がある気はする。でもあなた、そんな大胆な水着で悩殺とかできるんですか。自分の重ねてきた、恥ずかしがりな日々を見直そうよ。

 シチュエーションとパターンだけイメージして推測し、どこかズレているスタイルは、2人共どっこいどっこい。こんな2人だから、相性ぴったりなんだよなあ。ただ細かい部分で、恋愛思考は異なっています。

 まず御行は、向こうに告白させたいという以上に、甘えてほしい願望が強い様子。また言葉での会話にやたらこだわっています。人とのコミュニケーションを取るのが得意な、彼らしい想像です。

 かぐやは、心と視線が自分に向いているかどうかを重視しています。へたしたら、彼女の妄想だけ見ると、言葉すら交わしていない可能性がある。相手の思いを惹きたい、ムードを大切にしたい、というかぐやの願望が見られます。

 このあたりは、後の2人の行動にも現れているので、要チェック。


御行の恋愛相談室

 男子生徒が御行の元に、恋愛相談を持ちかけました。そこで開発した御行の案が、女子を壁に追い詰める「壁ダァン」。それもうあるから!

 とはいえ、実際に「告白をする」と決めたら、実は割と押しが強そうなのが御行。言葉と行動でガンガン行くタイプのようです。どうしてもかぐやの前だとひねくれるけれども、基本熱血漢。


かぐや様は告らせたい ドキドキ☆盗み聞きシチュエーション(1巻P123)

 御行は相談相手には割と真摯。なので「告白しなきゃ何も始まらん 変に策略を練って駆け引きなんてしても話がこんがらがるだけで 良い事ないぞ」と、自分たちがやらかした失敗を直球で告げます。

 まあそう告げたのも、上のページのようにかぐやをベタ褒めしたのも、かぐやがこっそり見ていたのに、気づいちゃったからですが。


かぐや様は告らせたい セーフ!(1巻P124)

 極端にウソくさいセリフだし実際その場しのぎ。でも御行ってこういうことを、素で言える純粋な性質の持ち主であったりもします(かぐや以外には)。さきほどの星空を見上げる妄想のセリフのように、ちょっとかっこつけなところと、感受性が強くてのめり込みやすいところがある人間。悪く言えば厨二病的。よく言えば詩的で、漫画の主人公的。

 果たして、恋愛相談の時の発言は何パーセントがおべっかで、何パーセントが本音なのやら。


ムード破壊の権化、藤原書記


かぐや様は告らせたい おい、やめろ(1巻P129)

 夏休み旅行、どこに行くかをバトル中、すっかり藤原書記の存在が忘れられているのは笑いどころ。かぐや様、あなた親友でしょう!? まあ裸足で地雷を踏んで駆け抜けるのが藤原書記なので、仕方ない部分はあるが。

 とはいえ、決して2人は藤原書記を避けているとかではないです。御行が睡眠していた時、天真爛漫(てんしんらんまん)すぎる藤原書記は、ペンを取り出して額に「肉」と落書きします。これにはかぐやも愕然。お堅い家庭のかぐやは、いたずらするのが苦手。人間同士の距離感がわからないからです。


かぐや様は告らせたい 弁当のときもそうでしたね(1巻P204)

 藤原書記「大丈夫ですよ 会長はこんな事で怒る人じゃないです」

 御行の今までの人となりを、非常によくわかっている発言です。以前の弁当回でも、藤原書記の行動は怒られませんでした。むしろ彼女の欲求に対して親切に対応したくらい。愛されているとまでは言わないけど、「仲間」だとはお互い感じている。

 御行も藤原書記も、根はかなりコミュ強です。誰とでも話せるし、人を巻き込んで行動できるし、やりたいことをはっきり言葉にできるし、正直にしゃべれる。御行はたまたま、かぐやへの恋心が強すぎてねじ曲がっちゃっただけ。

 しかし、かぐやはかなりこじらせたタイプ。真面目に生き続けるがゆえに、人に頼ることや、人に甘えることができない。

 最序盤で、人への信頼や親しさがわからないかぐやが描かれたことで、かぐやの成長物語としても作品は進んでいきます。かぐやは藤原書記みたいに、とまではいかないけど、御行と簡単に喧嘩したり仲直りしたりできるくらいになるといいんだけれども。


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