むつ市の窓口「マスクなし対応」にネットで批判の声 担当者「必要な人はマスク着用している」と弁明
朝日新聞の記事をきっかけに、青森県むつ市が窓口職員への「マスク非推奨」施策がネットで批判を浴びています。実態を市の担当者に詳しく取材しました。
青森県むつ市が窓口の職員に特段の事情がない限りマスクを着けず接するよう求めた、という朝日新聞の報道をきっかけに、ネットでは市に対し「インフルエンザ流行時期にやめたほうがいいのでは」「花粉症の人がかわいそう」など反発の声が上がっています。「ノーマスク」はどのような取り組みなのか、利用者や職員の反応はどのようなものなのか、詳細をむつ市民生部に取材しました。
きっかけとなった朝日新聞の記事は、2月6日に「朝日新聞デジタル」で公開された「あえて『マスクなし対応』好評 市役所、風邪の職員は…」。役所の利用者に不快な印象を与えないよう、窓口の職員にマスクの非着用を推進する取り組みを紹介した記事です。“体調が悪い職員には「窓口対応をさせない」「自宅で休ませる」ことを徹底”“健康上の理由や業務上必要な場合もあることをふまえ、一律にマスク着用を禁止することまではしていない”と、マスクを完全禁止するものではない施策であることも触れていました。
しかしこの時期に「あえて『マスクなし対応』好評」との記事が出たことで、ネットでは批判や疑問の声が噴出することに。「インフルエンザ流行時期にこそ職員の健康管理という観点からも予備的にマスクはさせるべき」「発症に気づかない職員からお客様に感染させる可能性もある」「私は花粉なのでこんな『同調圧力』は絶対にやめて欲しい」など、インフルエンザや花粉症への対策として悪手だという意見が寄せられました。
Social Insightによると、Twitterでは6日昼ごろ「マスクなし対応」に対するツイートが大きく盛り上がり、97%がネガティブな反応という結果になりました。
「市役所窓口のマスクなし対応」の盛り上がり
「市役所窓口のマスクなし対応」のネガポジ
「市役所窓口のマスクなし対応」の注目されたつぶやき
滋賀県の真逆な対応も注目された
むつ市ではどれほど「ノーマスク」を徹底しているものなのか。市の民生部部長に取材したところ、今回の施策はマスクを全面的に禁止したものではなく、「着用する必要がない窓口の職員は外しましょう」といった程度のものであると説明。実際に現在、家族にインフルエンザの発症者が出てしまったり花粉アレルギーがあったりと、マスクが必要な職員は着けて就業していると言います。
「ノーマスク」施策の経緯については次の通り。まだむつ市でインフルエンザ予防の時期ではなかった11月から、市役所の窓口でマスクを着用する職員が増え、調べたところ体調や予防以外の理由で着けてる人が多かったとのこと。「ちょっと気持ち的に着けたいので」「マスクしたほうがいいかなと思って」など、顔を隠すことで人と接する気持ちが楽になるといった、心理的な理由が少なからずあったといいます。
市が1年前に行った利用者アンケートでは「マスクしている職員の声が聞き取りにくい」という声がありました。また平成30年(2018年)度から窓口対応の改善に取り組んでおり、マスクを外すことで表情含め柔らかく対応できるのではないかと考え、12月11日から「ノーマスク」実施を決定。体調が悪い職員は自宅で休むよう徹底し、その他就業時にマスクが必要な人は一言断りをいれて着用する、というルールです。
ネットで批判が集まっている状況については、「朝日新聞から例の取材を受けたのが1月17日で、その時点ではまだむつ市でインフルエンザ警報が発せられていませんでした。24日に今シーズンで初めて、むつ保健所におけるインフルエンザの報告数が警報レベルを上回り警報が発令されたのですが、今このタイミングで今回の記事が公開されたことで、世間の皆さまに誤解を受けてしまったと思っています」と述べます。
決してインフルエンザの予防を禁止する「ノーマスク」ではなく、「必要のない人は外しましょう」くらいのトーンの施策だ、と担当者。職員からは特に不満の声はあがっていないと説明しました。
(黒木貴啓)
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