中国の友人「一番難しかった日本語は“ギンギラギンにさりげなく”」→そもそも日本人にも分からない 解釈を巡る議論に発展

「ギンギラギン」と「さりげなく」は両立できるのか問題。

» 2019年02月07日 15時05分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「ギンギラギンにさりげなく」ってどういう意味だろう――1つのツイートがきっかけで、マッチこと近藤真彦さんが歌った昭和の名曲が、Twitterであらためて考察されています。そういえば、表面上の意味だけ見ると、「派手かつ自然に」と禅問答を強いられているみたいで昔から謎でした。

※ギンギラギンにさりげなく:1981年9月30日にリリースされた、近藤真彦の4thシングル。作詞は伊達歩(作家・伊集院静の作詞家としての名義)、作曲は筒美京平。同年、近藤真彦はこの曲で日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞した(参考:Johnny's net

ギンギラギンにさりげなく 「ギンギラギンにさりげなく」レコードジャケット。マッチは当時17歳(Amazon.co.jpより)

 事の起こりは、投稿主の宵(しょう)さん(@l_a_g_craft)が、中国の友人に「今までで一番難しかった日本語は?」と聞いた件。すると、返ってきた答えは「ギンギラギンにさりげなく」で、以来ずっと納得のいく説明ができずに悶々としてきたのだそうです。そりゃあ、日本人が日本語で読んでもよく分からない歌詞ですし、翻訳が難しいのも当然。


 同曲のサビで歌われるのは、「ギンギラギンにさりげなく」が「俺のやり方」であり、「2人の恋のやり方」であるという生き様。あらためて語意を大辞林で確認すると、「ギンギラギン」の派生元と思われる「きんきらきん」は「派手」を意味する形容動詞、「さりげない」は「考えや気持ちを表面に表さない」という意味の形容詞と出ました。こうした相反する要素の混在したフレーズは、ほかにも「さめたしぐさで熱く見ろ」「涙残して笑いなよ」など、Aメロでもみられます。

きんきら(副詞)きらきらと光るさま。けばけばしく派手なさま

きんきらきん(形容動詞)「きんきら」を強めた語。「――に飾り立てる」

さりげな・い(形容詞)考えや気持ちを表面に表さない。何気ない。「――・い顔」「――・い調子で受け答えする」

(三省堂 スーパー大辞林3.0より)


 この不思議な歌詞について、宵さんは「自分らしさを磨きつつ人に押しつけず自由に生きる」「貪欲に、かつスマートに」と解釈するのが精一杯だとコメント。そのうえで意見を求めたところ、「思春期における、入り交じった複雑な感情」「派手さをさりげなく忍ばせる“粋”の精神」「派手に目立ちたいと思いながらも、その下心を悟られないようクールを装いたい男心」「壁ドンして耳元で静かに告白」など、さまざまな解釈がリプライで寄せられました。


 その一方で、「インパクトと語感を重視して作られた歌詞で、特に深い意味はない」とする意見も多い様子。それも1つの正解でしょうし、各々が曲と歌声から感じたものも、また正解なのでしょう。


ベスト盤 2006年リリースの、同曲を収録したベスト盤。いつの世もマッチはかっこいい(Amazon.co.jpより)

協力:宵(しょう)さん(@l_a_g_craft

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/06/news012.jpg 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  2. /nl/articles/2502/08/news008.jpg 「本当にこれでいいの?」 親子の“価値観の違い”で対立も…… 100万箱以上売れた「家庭科のドラゴン」、人気再燃の理由
  3. /nl/articles/2502/08/news087.jpg 木村拓哉がタイプロで「弁当」差し入れ→“衝撃の価格帯”に騒然 「ぶったまげた」「庶民には買えない」
  4. /nl/articles/2502/08/news038.jpg スーパーで買ったちりめんじゃこをよく見たら…… 紛れていた“まさかの生き物”が2000万表示「これは当たり!」
  5. /nl/articles/2502/07/news132.jpg 「いまこんななの?!」ディズニーリゾート内の商業施設、“ゴーストタウン化”に衝撃の声 改装前の閉店ラッシュに「寂しい」
  6. /nl/articles/2502/08/news091.jpg 北海道の“雪のヤバさ”が伝わる写真に460万表示の反響 衝撃的な光景に「何かの冗談でしょ?」「見たことない景色」
  7. /nl/articles/2502/07/news135.jpg 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  8. /nl/articles/2502/08/news016.jpg 「味見したら止まらなくて危険」 “何度も作ってしまう”簡単サラダが間違いない! 「思う存分作って食べます」と95万再生
  9. /nl/articles/2502/08/news015.jpg パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  10. /nl/articles/2502/06/news004.jpg 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議