全ての会社員の夢「有給取り放題」を実現 株式会社ゆめみが社員に手厚すぎる理由が深かった
「給料を自分で決める」「あらゆる勉強代は会社が全額負担」「仕事しながら世界一周可能」など夢みたいな話が聞けました。
会社員なら誰もが欲しいし使いたい有給休暇。そんな有給を「取り放題」にするというとんでもない制度を導入してしまった会社が、アプリ開発やネットサービス事業を手掛ける「ゆめみ」です。
ゆめみの「有給取り放題制度」とはその名のとおり、有給休暇を無制限に取ることができるという制度。実はこの会社、給料を自分の言い値に設定できる「給与自己決定制度」や、気になる本やDVDを買ったり研修会やイベントに行ったりした費用を会社が100%負担する「勉強し放題制度」など変わった制度を多数導入している異様なくらい社員に手厚い会社なのです。
一体なぜそんなことが可能なのか。話がうますぎて何か裏があるんじゃないのか。というわけで同社代表の片岡俊行さん、マーケティング担当の工藤元気さん、総務人事の大西智子さんに話を聞いてきました。
いざというときに会社を辞めなくて済む「有給取り放題制度」
――確認なんですが「有給取り放題」っていうのは、休んだ上に給料ももらえるあの伝説の「有給休暇」のことでいいんですか?
片岡さん:そうですね。
――本当だった……。そんなことできるんですか?
片岡さん:もともとアメリカの一部の企業では実施されてる制度なんですよ。NetflixさんとかEvernoteさんとか。アメリカって有給休暇の付与が法律で定められてないので、「うちは有給ないよ」って会社もあればそういう会社もあるんです。
――あ、前例があるんですね。
工藤さん:まあアメリカでも1%未満もないんですけど。
片岡さん:アメリカだと消化できなかった有給は会社が買い取らなきゃいけないという法律もあって。ゆめみでも以前は買い取ってたんですけど、取り放題にすればその必要もなくなるので会社として管理の手間やコストを削減できるという経済的合理性もあるんですよ。
――それだと「よっしゃー有給365日使うぜ!」って人が出たりしないんですか?
片岡さん:アメリカは競争社会なので「あいつ休んでばっかで成果出してないよ」ってなったら簡単にクビになったりもするのでそこまで休む人は出ないみたいですね(笑)。もちろん、ちゃんと結果を出したうえで1カ月バカンスに行くような人もいるみたいですが。
――なるほど、アメリカっぽい。でもここは日本ですよ!
工藤さん:そうなんですよ。頭おかしいですよね。
大西さん:アメリカとは法律も違うから実際導入するのすごい大変だったんです……。
――代表が社員からめちゃくちゃディスられてる。
片岡さん:いや、でも今のところうまくいってるので(笑)。そもそもゆめみで有給取り放題を導入しようとした一番のきっかけは介護や看護の問題なんですよ。
――と言うと?
片岡さん:一緒に仕事をしてたある個人事業主の人が親御さんの介護を理由に仕事が続けられないということがあったんです。日中は介護があるので朝や夜、土日の時間を使ってなんとか続けてもらってたんですけどいよいよ続けられないと。今後の時代を考えたときに本人がいくら健康でも働けなくなるリスクがあるなと感じたんです。
――なるほど。
片岡さん:今は40代以上の平均20%くらいは4、5年介護や看護にかかわらないといけない時代です。そんなとき有給が無制限に使えたら会社を辞めなくてもいいじゃないですか。
――でもそれ「給料分働けなくてもいいからうちにいなよ」ってことじゃないですか。そんな会社聞いたことないですよ。
片岡さん:介護といっても分担して行うことが多いので週に何日かは自分の時間があったりします。そこで例えば今までの40%しか稼働できなくなったとしても、他の人と協力したりして60%くらいの成果を出すことはできて、それなら会社としても大きな損失にはならないんです。
それすらできない、本当に1年間フルで休むしかないという人は仮に社員が500人いたとしても年に1人くらいだと想定していて。それなら残りの499人がその人の1年間分の給与をカバーすればいいっていう風に決断したんです。大体社員1人あたり月にワンコインくらい負担してあげれば、会社の負担と合わせて、その人を助けてあげられるからいいじゃない、と(笑)。
――確かに……!
工藤さん:「ゆめみ共済」みたいな発想ですね。
――ちなみにさっきのきっかけの話、個人事業主ってことは正社員ではないんですか? 会社がフリーの人の面倒をそこまで見るって聞いたことないですが……。
片岡さん:そうなんですけど社員でもフリーランスの人でも、ゆめみで働くことのメリットをちゃんと提供しないといけないなと思ったんです。国としても対策はしてると思うんですが、特に介護に対するサポートはまだ手薄だと思っていて。そこは会社の制度でフォローできないかと。
――下手な政治家より日本のこと考えてる気がする。
片岡さん:あとは将来の不安を解消することが大事。介護をすることになる可能性って誰でもあります。でもいざというときに「有給取り放題制度」があると思えば不安を持たずに仕事に集中できて成果も出ると思うんです。そういう保険みたいなものなんですが、そんな保険が商品として世の中にあるかっていったらないんです。そしたら会社がやるしかないだろうと。
工藤さん:もともとゆめみには育児や出産に関する「コウノトリ休暇」みたいに細かい保障制度がいろいろあったんです。で、休暇に関してはもう全部ひっくるめて「有給取り放題」にしちゃえばいいやと(笑)。
大西さん:代表がそういう提案をポンポン出してくるので私が「それはさすがにどうでしょう」って止める役目です。普通逆だと思うんですけど。
――普通逆だと思います。
片岡さん:有給取り放題にしたい、って言ったらいろんな人に大反対されましたね(笑)。
大西さん:「とにかく取り放題だ」というのはどうでしょうと。例えば雇用保険とか健康保険組合の制度が使えるところはまず使って、それでも足りない場合は会社として有給取り放題を使えるっていうルールにしませんか、とかそういう調整をしています。
自分で給与を決める「給与自己決定制」
――あとゆめみでは自分の給料を自分で決められるって聞いたんですが本当ですか?
片岡さん:はい。今は希望の年収を言ってもらって僕が承認する「給与自己申告制」なんですが、今度からは完全に自分で決められる「給与自己決定制」になります。
――なんでそんなことが成り立つのか本当に不思議だ。誰も「俺の給料1億円!」とかって言わないんですか?
片岡さん:今んとこ言わないですね。
――言えよ! チャンスじゃん!
工藤さん:考え方の基準として「自律、自学、自責」というのがあるんです。自由だからこそ自分で学び、考え、判断する必要がある。自分で給与を決めるときとかもそこに立ち返って考えようね、という風にすると「俺の給料1億円!」みたいなエラーは起こりにくくなるという思想ですね。
――めちゃくちゃ真っ当な思想だ。自分が恥ずかしくなってきました。
片岡さん:以前はむしろ目標設定や人事評価をかなりかっちりやってたんです。給与を自分で決めるようになった今でも期待される役割や年収の水準のガイドラインは細かく作って公開しています。前提としてそういう土台がある上で「それにとらわれずに自己申告してね」という流れではありますね。
――でもぶっちゃけ「こいつちょっと給料盛ってきてるな」みたいな人もいるんじゃないですか?
片岡さん:どちらかというと自分を過小評価して少なく見積もってしまう人がいるので、そういう人には「もうちょっと上げていいんじゃない?」と声をかけたりはしますね。
――この会社、聖人しかいないんですか?
片岡さん:もし「ちょっと高めかな」という人がいてもそれはそれでいいんですよ。自分で決めた給与ならその価値に追いつくために自分で成長すればいい。会社としてそのために投資してると思っているので。
工藤さん:同じ歳でも結婚して子どもがいる人と独身の人で必要な給与って違うんですよね。だから単純な給与の額で価値が語れない部分があります。あとほとんどのケース、自分の給料が自分で気に入っていれば別に人のこと気にしないと思うんですよ。
――確かに。もっと給料欲しいと思えば自分で設定してそれだけ頑張ればいいと。
片岡さん:誤解されがちなんですけど給与の額=その人の価値ではないと思うんです。自分より給与が高い人がいるとその人のほうが価値が上って思っちゃいがちですけど、そもそも中途採用とかだと「前職の給与がいくら、うちだといくら欲しい?」「いくら欲しいっす!」「いいよ!」って感じでわりとえいやっと決めるじゃないですか。だからそもそも給与にばらつきがあるのは普通なんです。うちでは入社したあとも全員がそのプロセスを続けてるだけなんですよ。
会社があらゆるインプット代を全額負担してくれる「勉強し放題制度」
――制度的な部分はわかってきたんですけど、実際ゆめみではどんな風に仕事をしてるんですか?
片岡さん:もちろんベースとなるエンジニアや人事などはあるんですけど、ゆめみでは挙手制で好きな仕事の役割を担当できます。例えばエンジニアの人が人事や広報の仕事をやったりとか。
工藤さん:経理をやってる人が自分の使う経理システムのJavaScriptを自分で書いちゃうこととかありましたね。その人はエンジニアではないんですけど。
――才能がマルチすぎませんかその人。
工藤さん:最近だと広報にエンジニアがメンバーとして入りまして。基本のエンジニアの仕事もしつつネタを探して「これTwitterのネタにどうですか?」みたいなコミュニケーションを取ったりしてます。自由度は高いですね。
片岡さん:例えば将来マネジメントをやりたいエンジニアがいたとします。でもマネジメントって経験学習なのでエンジニアだけやってるといつまでもその能力って身につかない。だからエンジニアをしながら10%でもマネジメントの仕事に関わって経験を積んでおけば将来のキャリアの役に立つだろうという考え方です。
――この「勉強し放題制度」というのもその一環ですか?
片岡さん:あらゆるインプットに対して会社が100%補助を出すという制度ですね。研修を受けたり語学を学んだり本やDVDを買ったりして学ぶことをサポートしてます。
――これも幅が広すぎるというか。「フェス」とか書いてあるんですけど。
工藤さん:え、フェスもいいの? 俺ナンバガの再結成見に行きたい。
――会社の金でフェスに行けるだと……!
工藤さん:いや、もちろんただ遊びに行きたいってだけじゃ駄目なんですけどね。アウトプットの定義というのがあって「どんなことを学んできたよ」というのを社内のSNSで共有したりする必要はあって。まあ中には「それ学びなのか?」っていうのもあるっちゃあるんですけど(笑)。
片岡さん:でも何が事業につながるかわかんないんですよ。将来新しい事業をやるには新しい学びを社員の人が得て新しい仕事になっていかないといけない。今の事業に関するものだけ勉強し放題、ってことにしてしまうと、今の事業の拡張しかできないじゃないですか。だからあらゆる学びをやっていいよということにしてるんです。語学でも料理教室でも「研修」という名のつくものがあるならそれは世の中に需要があって事業につながる可能性があるということですから。
――要するに興味ある習い事があるならお金出してやるからどんどんやっておいでと。片岡さん、親かなんかなんですか?
工藤さん:親でも今どきなかなかそんなことしてくれない(笑)。
片岡さん:研修費ってそんなに高いものじゃなくて、それより時間のほうが貴重だと思うんです。10時間とか貴重な時間を使って何かを体験してそこで自分が何を学んだのか、ってしっかり整理することが重要。あと、みんなが「こんな学びしてきたよ」って社内でシェアされてると「自分も何かやろうかな」って刺激になるじゃないですか。そうやって会社全体で「学ぼう」っていう文化ができてくるところに価値があると思ってます。
――でも僕だったら絶対すっとぼけて「フェス行ってきました。めっちゃ学べたので金ください」って言うと思いますよ。
片岡さん:そういう誤りをする人がいたとしてもそれはそれでOKなんですよ。なぜならそれに対して周りから「それはどうなの?」っていうフィードバックが返ってくる。それによって自分が間違ったことをしたと学習する、それ自体が学びなんです。
――また真っ当なことを言われた……!
片岡さん:また、それを見て「なんだあいつ、ルールを好き勝手に利用しやがって」って怒る人も出ますよね。でも、「この怒りってなんだろう」と考えるきっかけになる。例えばその人が昔からルールをしっかり守る人で「でも本当はちょっとうらやましい、あんな風に自由にふるまってみたい」という気持ちの反動で怒っていたとします。もしかするとその気付きがきっかけで仕事でも殻を破って新しい挑戦をすることにつながるかもしれない。それもまた学びじゃないですか。
――めちゃくちゃ深い。考え方が菩薩の領域だ……。
工藤さん:僕らもだいぶヤバイと思ってます(笑)。
全ては「夢を見て」「夢を実現」するために
――片岡さんの考え方がかなりゆめみの社風や制度に影響してるのかと思うんですが、そもそもなんでそういう思想を持つようになったんですかね?
工藤さん:もともとこの人、草食って生きてたことあるような人なんですよ。
――どういうことですか(笑)。
片岡さん:いや、学生時代に自転車でお金を持たずに旅行してた時期があって、当時はそこらへんに生えてる草を食べてたりしたという(笑)。お願いすれば結構食べ物を恵んでもらえたりするんですよ。だからいざとなれば日本ってどうやっても生きていけるなって。
――「究極的には草食ってりゃいい」って発想、強すぎません?
工藤さん:生活レベルに対する考え方が多分他の人より異常に低いんですよ。僕らって例えば借りてるアパートの家賃とか月々の光熱費とかを気にして生活してるじゃないですか。この人はそんなのちっぽけだと思えるラインにいるんです。だから自分への還元とかもそんなに考えてなくて、それより会社の環境作りにコミットしてるんです。
――そもそも道ばたの草食ってた人が会社を立ち上げる経緯が気になるんですが(笑)。
片岡さん:もともと個人で「ゆめみ亭」っていうチャットのポータルサイトを運営していたんです。まだGoogleとかネット広告のビジネスもない時代だったんですが、インターネットの可能性はすごく感じていて。ちゃんと技術のある人と組んでやろうと思って、大学の研究室の仲間と一緒に始めたのがゆめみです。
――その頃から思想的な部分は変わってないんですか?
片岡さん:優秀な人がたくさんいたので、僕は自然とその人たちがのびのびと力を発揮できる場を作ることに専念しようという方向にシフトしていきました。ゆめみという社名には夢を見る「夢見」とそれを実現する「夢実」という2つの意味があるんですが、最初からわりとそういう思想ではありましたね。
工藤さん:そもそも現在や将来の不安が解消されないと夢を見ることもできない、というのが根本的な考え方なんです。だから医療費を会社が負担するとか有給取り放題ができるようにしたりという制度を作っていると。そして夢を見ることができたら勉強し放題制度などを使って実現に向けて頑張ってもらうという仕組みなんです。
――社員に手厚すぎる理由がわかってきました。実際にそれで夢を実現させた例とかはあるんですか?
工藤さん:働きながら世界一周旅行に行った社員とかはいましたね。
――スケールがでかい。
片岡さん:最初は新婚旅行で世界一周したいから会社辞めます、って言われたんですよ。世界一周する人ってわりとそういうものらしいんですけど、会社を辞めて借りてる家も引き払って1年間とか旅に出るらしいんです。でも辞めるって言われたらびっくりしちゃって。だから「会社辞めなくていいから行ってきなよー」って言いました。
――そんな会社ないですよ!
片岡さん:いや、ゆめみなので夢を実現してくれるならいいんだけど会社辞めるのはもったいないじゃん、と(笑)。なので世界一周旅行をしながらリモートでちょこちょこ仕事をしてもらいました。そうすれば旅行も行けるし多少なりお金も稼げるし戻ってきたらまた働けるし。
大西さん:そのときも雇用契約をいろいろ社労士さんに相談して大変だったんですよ。例えば法律で休日手当とか深夜、早朝手当とかがあるんですけど、世界を回ると時差もばらばらだから「どこが深夜になるんだ?」とか。とにかく柔軟に調整するのに苦労しました……。
――なんでそこまでして給料を払いたがってるんだ……。
工藤さん:代表のせいで一番苦労してるのは大西さんだと思います(笑)。
片岡さん:でもその彼がゆめみのオランダオフィスの立ち上げを担当してるんですよ。ね、世界一周した経験がちゃんと会社の成長につながってるんです。
――夢みたいな話ですね、ゆめみだけに。これまでの話ってどれも理想論チックというか、実現できたらすごいけど普通はできないんじゃないかという印象もあるんですが。
工藤さん:制度はトガってますけどあんまりアウトローなやつはいないというか、みんな遠慮はしないけど配慮はするんです。こういう制度があることでむしろ「休みってなんだろう」「お金とか自分の価値ってなんだろう」とかいうことを自分で考えるようになるんですね。実際Slackとかでも社員同士でよくそういう議論が起こってますし。
――なるほど……。それって社員さん1人1人のレベルがすごい高いから成立してる気がするんですけど、採用の基準とかってあるんですか?
片岡さん:一番重視してるのは「成長力」です。現時点でスキルがめちゃくちゃ高いエンジニアでもここから成長する力が低ければ駄目ですし、逆にほとんど未経験という人でもすごく成長できる人であればOKです。
――それを見極めるのってすごく難しくないですか?
片岡さん:課題を必ず与えるんです。既に経験のある中途採用の人とかでも「じゃあ1週間でこれやってください」っていってどこまでできるかを見る。技術ってどんどん変わっていってるのでそこについていける人を求めてます。
――じゃあ逆に言うと今くすぶってるような人でもそういう能力があれば活躍できる可能性はあると。
工藤さん:最近は「ゲームプレイ採用」というのをやりました。「Factorio」っていう、不時着した未知の惑星で資源を集めて機械を生産・製造する仕組みを自動化させて、星から脱出するゲームがあるんですけど、自動化させることを考えるってプログラマーの素質にすごく近いものがあるんじゃないかという話になって。このゲームのプレイレポートを見て一次面接をパスするって企画です。
片岡さん:それも社員から出てきたアイデアでした。他の制度に関しても社員全員で意見を出し合って内容をアップデートしてます。
大西さん:そういうのが週に何回もあるので調整するのが大変なんです(笑)。
――なるほど。「有給取り放題」とか「給与自己決定」とか一見すると自由すぎる制度に思えますけど、ちゃんと自分で分別を持って考えられる人材を集めてるからうまくいってるんですね。
片岡さん:極端な制度に見えるかもしれないけどあくまで事業を大きくするための手段だと思ってるんですよ。一番よく働けて能力を伸ばせる環境を作ることが結果的に一番事業を大きくする方法だと考えてるんです。
工藤さん:代表が社員を優遇する制度を考えまくって社員がそれを止めるというよくわからないバランスで成り立ってます(笑)。
片岡さん:今のところは業績も伴っているのでうまくいってるんじゃないかなと。まだまだ課題もありますし更新できる部分はもっとよくしていきたいと思ってます。
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