コンドームだけじゃない! 知らないところでお世話になってるオカモト商品のすごさを聞いた
ゴム! プラスチック! ゴム! プラスチック!
こんにちは! ライターのみくのしんです。
今日、僕は「あの」オカモト株式会社に来ています。
インテリジェントなねとらぼ読者の皆さまならご存じかと思いますが、オカモトといえばそう。コンドームメーカーとして名高い会社ですね。
今回僕がお邪魔した理由なのですが、何やらオカモトではコンドームの他にもさまざまな商品を販売しており、そしてその商品のほとんどが会社を支えてるくらいの売上があるらしく、
「もっと色んな人にウチの会社のすごさを知ってほしい!」
「オカモトはコンドームだけじゃない!」
「あわよくば新商品も宣伝してほしい!」
というお話でオカモトの門をたたきに来た、というわけです。すごい素直じゃないですか? この時点で好感度が高い。それではお邪魔します!
コンドームの他にも作ってる商品が山程ある……?
「本日はわざわざお越しいただきありがとうございます。和田と申します。それでは早速なんですが弊社がおこなっている……」
「いやその前にまず、机の上コレどうなってるんですか? 薬局1軒買い占めました?」
「いえ、そういうわけではありません。コレが今回みくのしんさんにご紹介しようと思っている弊社の商品です」
「え? これ全部オカモト商品なんですか?」
「はい、そうです」
「波乱の幕開けだ」
「さて……、どの商品からお話しましょうか……?」
「続・波乱の幕開け。そこは和田さんが舵とってくださいよ」
こんな商品もオカモト!? その1・ゴム手ストロング
「あらためてすごい量ですね。全部でどれくらい商品の種類があるんですか?」
「そうですね……、ここに無いものや大きさの違う商品なんかを入れるとすごい数になってしまいます……正式なところ分からないですが、1000は軽く超えますね」
「本当にコンドーム以外の商品にも力を入れてるんですね。正直ここに来る前は失礼な話多くて4つとかかと思ってました。すみません」
「いえいえ」
「失礼ついでにお聞きしたいんですけど、そのー……どうしてこんなにバリエーションのある商品を作ろうと思ったんですか?」
「ゴム・プラスチックの総合メーカーとして、当社の持つ技術を通じて、社会に貢献することを考え開発してきた結果だと思います」
「なるほど。しかしですよ? 肌感なんですけど正味コンドームだけで会社やっていけるだろ! って思っちゃうんですけど……」
「それがですね……実のところコンドームだけでは売り上げ全体の1割程度なんですよ」
「え!? そうなんですか!? やべーじゃないですか!?」
「やべー訳では無く、コンドーム以上にその他の商品が多いのでそこで売上が出ている。といった感じですね。みくのしんさんも実はオカモト商品とは知らずに使ってる商品がもあるかもしれませんよ?」
「へー! それはなんかアハ体験ですね!」
「何か使ったことありそうなのはどれですかね……あ。これとかみくのしんさん使ったことありませんか?」
「あるわけねぇだろ。いや、失礼……。和田さんの目には僕がどう写ってるんだ。そしてなんですかこれ」
「ゴム手ストロングと言います」
「見たまんま。そして口に出して言いたい『ゴム手ストロング』。ちなみにこれは何をする商品なんですか? 警察犬の訓練のときに使ってます?」
「これは工場等でメッキ作業時や、分厚いので給食センターでも使われてます」
「確かに分厚い! そして柔らかい!」
「天然のゴムを使っておりましてゴムの厚さは1mmです。強くて柔らかいのが特長の一つです」
「やっぱりオカモトさん。ゴム関連の商品はお強いですね……」
「ありがとうございます。ゴム・プラスチックの総合メーカーとして85年になるので、そこは誰にも負けません!」
「創業してそんなになるんですね。おめでとうございます」
「ピースもしちゃお!」
「なにしてるんですか」
「せっかくなんで」
こんな商品もオカモト!? その2・ピチットシート
「みくのしんさんはお料理はなされますか?」
「そうですね。人並みにはする方かとは思いますけど……」
「それならこの商品なんて使ったことがあるんじゃないでしょうか?」
「ん〜? これはラップじゃない……? 浸透圧脱水シート? ちょっと分かりません。これはなんですか?」
「ピチットシートといって、お魚や生肉などの食材から余分な水分を吸ってうまみを残すシートになります」
「なんか聞いただけでもすごそう」
「なんか真空状になった袋の中に少しだけ水? が入ってる……? これはどうやって使うんですか?」
「そのシートで解凍したいお魚や生肉などの食材を包んで冷蔵庫に入れておくだけです。それぞれ食品によって巻きつける時間は異なるので注意してください」
「それだけで素材のうまみだけ残して余分な水分を吸収できるんですか? どういう理屈? 絶対このシート水吸わないでしょ」
「いえ、吸い過ぎるくらいです。みくのしんさんが先ほど水が入っていると言ったのは、実は中に水あめが入っていて、浸透圧を利用して、うまみ成分を残して余計な水分を取り除く仕組みになっています」
「なんだか詳しいことは分からないけどすごい!」
「主に飲食店を経営されてる方などに売れています」
「すごい気になる……。これはどこで買えるんですか?」
「プロ仕様になっているため一般的なスーパーなどではあまり取り扱われてはいないのですが、東急ハンズや釣具屋などでご購入できます」
「釣具屋ですか」
「釣った魚の鮮度を保つのにもご利用できます。ピチットシートで脱水したホタテはうまみが格別です。このシートを使って一夜干しも簡単に作れます」
「お腹空いてきました。これちょっと買って帰ります」
こんな商品もオカモト!? その3・女視プロジェクト商品
「和田さん」
「はい? どうしましたか?」
「オカモトのコンドーム以外の商品……。なんだか楽しいじゃないですか。もっと教えてください」
「ありがとうございます。それでは質問です。みくのしんさんは使い切りビデってご存じですか?」
「と、唐突だ! ま、まぁ……温水洗浄便座についているビデは知ってますが……」
「実はオカモトではこういった商品も出しているんです」
「これは……携帯ビデ……的な商品ですか?」
「そうですね。温水洗浄便座についているビデは膣外を洗うものですが、われわれが販売しているビデは使い切りビデという膣内洗浄するものです。女性のデリケートゾーンのケアに一役買っている商品ですが日本では生産している会社は少ないんですよ。知っていました?」
「勉強不足ですみません……正直この商品も初めて見ましたし使い切りビデに関してはチンプンカンプンです……」
「そうなんですよね。同性のことは分かるけど異性となるとどのような商品を出せば良いのか分からない。それでもどのお客さまにも満足していただきたいのでオカモトでは『オカモト女視プロジェクト』と言う、女性視点・消費者の立場からものづくりを行う女性社員で構成されたプロジェクトチームがあるんです」
「なにそれかっこいい!」
「そのプロジェクトで生まれたのが先ほどの商品です。その他にも……」
「温女子といって、ショーツからはみ出ないように研究された温熱シートや」
「家庭用手袋『カシニーナ』という、人間工学に基づいた家庭用手袋など、さまざまな商品を『女視プロジェクト』から生み出しています」
「このカシニーナは普通の家庭用手袋とは何が違うんですか?」
「まず、一般的に売られている家庭用手袋と違う点はデザイン性です。指先のフィット感も特長です。ぜひ着けてみてください」
「これ、めちゃめちゃフィットしますね。女性サイズではあるんですが決してキツい訳じゃないです。市販の家庭用手袋のダボダボ感がまるで無い。指先までしっかり感覚があります」
「そうなんです、他にも家庭用手袋を使っていて袖から水が入ってくるというお困りごとを消費者の方からよくお聞きしていたので、袖がズレにくい加工を施しています。指先はダブルコート加工といって指先を強化しているので破けにくいようにもなっています」
「僕もそこまで肌が強い訳じゃないので、皿洗いのバイトしてるときに家庭用手袋を着けて洗い物してたんですけど、すぐ破れるわ使いづらいわで嫌いでしたが……これがあのころにあったら飛びついて買ってましたね。ぜひ男性用サイズも作ってください!」
「男性用ですか……、カシニーナフィッティドレスという新商品のラベンダーはLサイズがあります。ぜひお試しを!」
「マジで欲しい人いるはず!」
こんな商品もオカモト!? その4・その他の製品
オカモトの商品の量は底知らず……、全てを紹介すると世界が一巡してしまうのでここからはダイジェストでお送りします。
「これはなんですか? 壁の素材一覧みたいな……」
「これは建材(建築材料)ですね。バスユニットの壁や玄関ドアに使われています。オカモトでは、その他にも壁紙などをこだわりを持って製造・販売しています。身近なところでいうと、自動車内装材といって、自動車のダッシュボード・座席・ドアなどで使用される内装表皮のほか、二輪車座席用・椅子張りなどの家具用プラスチックレザーもオカモトが製造しています」
「種類も使用されてるところもこんなにたくさん……!」
「この布テープももしかして……」
「はい。オカモト製です。オカモトでは布テープやクラフトテープなどのテープを扱っています」
「水とりぞうさん! これ知ってます! よく実家のタンスに入ってました! これってオカモトさんの商品だったんですね! ……でもこれはちょっと小さい?」
「こちらはタンスなどに置いて除湿する水とりぞうさんのミニバージョンです。形が小さく場所を取らないため狭いスペースや靴の中などに入れることができます。他社の製品と違う点は形状が立体のため、靴のつま先にもぴったりきます」
「うわー……なるほど。これも欲しい……! ぬれた靴とか乾かすときにもってこいじゃないですか……」
「ちなみにこの『どこでもテトラ』も女視プロジェクトで開発された商品です」
「女視プロすげ!」
「そうやって略さないでください」
「氷のうだ。聞いたことはありますが実物見るの初めてかもです。開けてみてもいいですか?」
「ジェネレーションギャップですね。どうぞご自由にご覧ください」
「熱とかでのどが痛いときに使うんですね……知らないな……う、うわああ!!!!」
「どうしました?」
「どデカコンドームじゃないですか!!」
「いや、そんなことより脇汗すご!」
「え!? うわ、マジだ! はずかし!」
「そしてどデカコンドームではありません」
「すみません」
オカモトの新商品「オカモトゼロワンローションウェット」
「オカモトの素晴らしい商品の数々……恐れ入りました。冒頭でも多さは感じたものの、なんだかんだ数だけだろってなめてました。すみません」
「まだ用意した半分程度しか紹介しきれていませんが……この度新商品が発売されることになりましたので、そちらを最後に紹介させてください」
「これで半分!? ……オカモトのコアはどこだ!?」
「よろしいでしょうか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「こちらがオカモトの新商品! ラブローションのオカモトゼロワンローションウエットです!」
「え!? ラブローション!? ……ん? ……あ、そうか。もともとコンドームの会社だったんですよね。さっきまでコンドームからかなり離れていたので脳が混乱して大きい声出してしまいました」
「大丈夫ですか」
「すみません。ちなみにこのラブローションは何が新しいんですか?」
「オカモトには、ゼロワンというコンドームをはじめとしたシリーズの商品があるのですが、それはご存じですか?」
「はい。0.01mm台のうっっすいコンドームですよね」
「オカモトゼロワンというブランドを冠したラブローションは『ハード』と『ソフト』があったのですが、今回は第3のローションとして『ウエット』が新登場したんです!」
「すみません。あんまりラブローションに詳しくなくてピンと来てないんですが……具体的に今回の商品は今までの2種類とどう違うんですか?」
「まず『ハード』は乾きにくく強い粘りのあるタイプで、逆に『ソフト』は洗い流しやすくサラサラしたラブローションなのですが、今回発売される『ウエット』はまさにその中間として、糸引き少なくスーッと伸びるのが特長です!」
「その他にも、オカモトゼロワンのデザインが少しリニューアルされました」
「右上のロゴが1万円札みたいになってますね。かっこいいけどこれじゃあ複製できないですね……」
「いきなりなにを考えているんですか?」
「すみません……」
最後に……
「ゴム・プラスチックを製造販売する総合メーカーとしてそれぞれの技術を相互に生かしながら、皆さまの身近な暮らしに貢献できるよう商品を開発しています」
今回さまざまな商品を教えていただき、オカモトさんの商品にかける熱い情熱は、創業から85年たった今も燃え続けていてることが和田さんの口ぶりから感じ取れました。
安いだけじゃなく、手にするユーザーのことを第一に考えて良いものを作る。口で言うのは簡単だけど、それを実現するのって難しい。なんか職人みたいで本当にかっこよかったです。
本日はありがとうございました!
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提供:オカモト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2019年3月31日