「何も手がつかない」「彼はライバルであり、親友」 米津玄師、「ヒトリエ」wowakaの訃報に悲痛な思い 

同時期にボカロPとして活躍した2人。

» 2019年04月10日 11時30分 公開
[深戸進路ねとらぼ]

 ミュージシャンの米津玄師さんが4月10日、バンド「ヒトリエ」でボーカル、ギターを担当していたwowaka(ヲワカ)さんが急性心不全のため死去したことを受けてブログを更新。10年来の親友でライバルの訃報に、「他に何も手がつかないし、気持ちに整理をつける為にもやっぱり書きたい」と思いをつづっています。

米津玄師 wowaka ヒトリエ 急性心不全 ボカロP ハチ 4月5日に急性心不全のため亡くなったwowakaさん(画像はwowaka Instagramから)

 wowakaさんは2009年、初音ミクを使って楽曲制作するボカロP(ボーカロイド作曲家)としてニコニコ動画で活動を始め、「裏表ラバーズ」「ワールズエンド・ダンスホール」など数々の名曲を発表。ヒトリエ結成後もボカロPとしての活躍は語り継がれており、訃報を受けてニコニコ動画のランキング上位にwowakaさんの楽曲が多数浮上するなど、ボーカロイド黎明(れいめい)期を支えた功績の大きさが形となって表れています(関連記事)。

advertisement

 同じく2009年ごろからボカロP・ハチとして活動していた米津さんは、「wowakaさんと出会ったのは10年くらい前のニコニコ動画だった。当時の自分からすると今まで聴いたことのない音楽を作る人だった」とwowakaさんとの出会いを回顧。「ほとんど同じ時期に投稿し始めたこともあって、彼にだけは負けたくないと勝手にライバル視していた。それ以上に尊敬していたし、多大な影響を受けた」とライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)していたことを明かし、「お互いシャイだからそう言葉数は多くなかったけれど、ああでもないこうでもないと音楽の話をしていたのを憶えている」と初対面の思い出も振り返っています。

米津玄師 wowaka ヒトリエ 急性心不全 ボカロP ハチ 2016年、元日から2人で飲むwowakaさん&米津さん(画像はwowaka Instagramから)

 2人はいつしかボカロシーンを離れ、米津さんはソロアーティスト、wowakaさんはヒトリエとして活動を開始。「同じような境遇の人間が他にいなくて不安だったのもあり、たまに二人で飲みに行ってはだらだらくだらない話をした」とその後も交流は続いており、「年を重ねるごとに飲みに行く頻度が加速していき、最近は週二、三で飲んだりしてて」と近年ではさらに仲が深まっていたといいます。

 wowakaさんの若すぎる旅立ちに、「なんとかできなかったのかな、と今も考える。恐らくこれからずっと考え続ける気がする。ハチくーんっつってそこの扉からフラフラ入ってきてほしいと今でも思ってる」と正直な心境を吐露した米津さん。「僕にとって彼はライバルであり、親友であり、どこか兄のようでもあった。でも亡くした」とwowakaさんへの親愛の思いをつづりながら、「今は虚しいけど、それも時間が攫って行くんだろうなと思う」と未来に向けた言葉も残しています。

米津玄師 wowaka ヒトリエ 急性心不全 ボカロP ハチ 死因 近年では週2、3回飲んでいたという2人(画像はwowaka Instagramから)

advertisement

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/01/news049.jpg 一般家庭で暮らすワニ、“ご飯だよ”の合図を聞いた瞬間 400万再生の予想外すぎる顔に「温室育ちの純粋な目をしてて草」
  2. /nl/articles/2502/03/news057.jpg 「押すなよ、絶対に押すなよ」なポーズの猫ちゃん→次の瞬間…… 笑っちゃうほどの展開が200万再生「爆笑しました」
  3. /nl/articles/2502/02/news028.jpg 生後2カ月で迎えた保護たぬき、犬に囲まれて育ち5カ月後…… 見事な“オラオラ俺様モード”に「愛嬌の塊みたい」「可愛すぎて虜」
  4. /nl/articles/2502/03/news152.jpg 母「昔は男性からモテまくりだった」→娘は信じられなかったが…… 当時の“説得力ある姿”が260万再生「なんてこった!」【海外】
  5. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  6. /nl/articles/2502/03/news157.jpg 「目を疑った」 “8割引”も……恵方巻の「大幅値引き」目撃相次ぐ 「予約購入は少数派」消費者との温度差も
  7. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  8. /nl/articles/2502/03/news009.jpg 27歳女性がひとりで営む“おにぎり屋台”が話題沸騰中 必死にリヤカー引く姿に「なんだか泣けました」「見かけたら必ず買う!」400万再生
  9. /nl/articles/2502/03/news025.jpg 真冬なのに“様子がおかしい木”を発見→近付きよく見てみると…… まさかの正体が200万表示「初めてみた」「マジで存在するんだ」
  10. /nl/articles/2501/31/news164.jpg 妻「おはぎ教室行ってくる!」→持って帰ってきたものは…… 妻が作った“衝撃のおはぎ”が400万表示 「知ってるおはぎと違う」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議