素人の「お前には絶対ムリ」よりプロの意見を 自分の経験を描いた漫画に共感の声

いろいろな意見を吟味できるようになりたい。

[林美由紀，ねとらぼ]

　進学、仕事、結婚など人生の重要な局面ではいろんな人からアドバイスをもらうことがあります。そんなときは「その道の成功者」の意見を参考にしたほうが良い――そんな思いを描いた漫画『成功したいなら、成功している人の意見を真に受けろ』が話題です。作者はかいち（@KAICHIRO_ISHII）さん。

意見する人はその道の成功者どころか門外漢であることも

　かいちさんが「漫画家志望」を名乗っていた頃は「漫画家になれるわけがない」「いい加減諦めなさい」と親戚や友人から言われて、「やっぱりムリなのかな」と周囲の意見を真に受け、弱気になっていたといいます。

　しかし、冷静に考えると周囲には漫画家経験者は誰もいませんでした。これでは太っている人にダイエットの方法を聞くようなものです。

漫画家志望の時はみんなに無理だと言われてしまう。

その道のプロではない人の意見を真に受けてしまって内省

　本当に真に受けるべきなのは、その分野をよく知っている人の意見だったのだと気付いたかいちさん。ある日目にした、「漫画家志望とは言わない」「漫画描いて1円でも頂いたら【漫画家】と言っても良い。『私は漫画家です！』って言うと、仕事が来るし、覚悟もできる」というプロの漫画家のツイートを見て、自分も漫画家を名乗ることに決めたといいます

　それからは、メディアから声がかかったり、漫画を描いてほしいという依頼が本当に来て、驚きの連続でした。「本当に真に受けるべきは、成功している人の意見だよ」と、自身の経験を踏まえて締めくくっています。

ある日目にしたツイートでかいちさんは変わる！

「漫画家」だと宣言することで仕事が来た！

　何かをやろうとするとき、いろいろな意見があるのは当たり前です。特に家族や友人など関係が近ければ近いほど、心配する気持ちが大きくなるため、慎重なアドバイスになってしまうことが多いはず。そんな意見も貴重ではありますが、迷ったときはその道の成功者の意見にも触れて、取り入れていければなと考えさせられました。

　この漫画を読んだ読者からは「ものすごく共感した」「少なくともやったことのない人には分からないことが必ずある」などかいちさんの主張に考え方や実体験から共感する人のコメントが届いています。

　作者は、かいち（@KAICHIRO_ISHII）さん。Twitterで日々の体験や思いなどをつづった漫画などを公開しています。

画像提供：かいち（@KAICHIRO_ISHII）さん