うぉぉ「GT-R顔」に大変身 日産が新型「スカイライン」発表、原点回帰の「らしさ」「走り」ガツンと前面に(1/5 ページ)
自動運転にまた一歩近づいた注目の新機能も。さらに幻の「400R」が復活だとぉぉぉ。【写真50枚超】
「GT-R顔」に大変身──。日産自動車は7月16日、“初の手離し運転”を実現する新型運転支援システムを備えたプレミアムセダンの新型「スカイライン」を発表しました。価格は427万4640円(税込、以下同)から。2019年9月に発売します。
目次
- » 運転支援システム「プロパイロット」が2.0に進化
- » スカイラインの原点回帰「走り」のグレードも強化
- » 昭和世代「うぉぉ!」あの幻コンプリートカー「400R」が再来
- » 新型「スカイライン」フォトギャラリー
スカイラインは1957年(昭和32年)に誕生。昭和時代の「ケン&メリーのスカイライン」「愛のスカイライン」などの名キャッチコピーをはじめ、GT-Rなどのホットモデルやレースシーンでの活躍、そして技術力の掲示を目的に歴代のモデルには「その時代の最先端技術」を積極的に採用してきたとする同社の代表的車種です。
今回の新型は、2014年に登場した13代目V37型のビッグマイナーチェンジ版にあたります。ただし、2001年のV35型から続く、北米市場や世界基準を重視したインフィニティブランドでの上級セダン戦略から軌道修正。スカイラインを明確に日産ブランドに戻し、あらためて「スカイラインらしさ」を前面に出して原点回帰を図ります。
特にフロントグリルは、同社フラグシップ車種であるGT-R(関連記事)を連想させ、また日産ブランドの象徴としている「Vモーショングリル」へ日産ロゴとともに変更。リアもスカイラインのアイコンとする「丸目4灯ランプ」とし、一目でスカイラインであると分かるとするデザインを採用しました。
運転支援システム「プロパイロット」が2.0に進化、初の“手離し運転”に対応
新型スカイラインは、“手離し運転”に対応した自動運転技術/先進運転支援システムである「プロパイロット 2.0」を初めて搭載します。プレミアム志向のハイブリッドモデルへ標準搭載とし、「高速道路同一車線内でのハンズオフ(手離し)機能」「ルート走行中の車線変更と分岐、追い越し時の車線変更支援機能」「緊急停止時の自動SOSコール機能」などの新機能を実現します。
ちなみにプロパイロットとは、アクセル、ブレーキ、ステアリングの操作を車間距離や車線などの道路状況を読み取って自律制御することで快適かつ安全な運行を支援する機能。大枠では、前車を追従するアダプティブクルーズコントロール(ACC/日産の名称では「インテリジェントクルーズコントロール」)の「アクセル/ブレーキの操作支援」と、車線を認識して車線中央を走るようにステアリングを制御する「ハンドルの操作支援」を組み合わせて実現します。
プロパイロット 2.0はこれらの操作支援システムに加えて、高速道路で同一車線走行時等とする条件下で「手離し運転」を可能とし、また同一車線上に遅いクルマがいる場合などの条件下で自動車線変更を行う「追い越し支援」や設定したルートで高速道路の分岐路を認識して制御する「車線変更支援」などができるようになります。完全自動運転の実現により一歩近づいた機能といえます。
緊急停止時の自動SOSコール機能もプロパイロット 2.0に付随した機能です。走行中に寝てしまう、意識を失ってしまうといった「ドライバーの緊急事態」を認識し、車両を自動停止させるとともに専用のオペレーターに自動接続します。 » トップへ戻る
スカイラインの原点回帰 「ならではの走り」のグレードも強化
新型スカイラインは、3.5リッターのVQ35HRガソリンエンジンとHM34型モーターを組み合わせたハイブリッドモデル(2WD/4WD)と、高出力の3リッターV6ツインターボエンジン「VR30DDTT」搭載モデル(2WDのみ)から、装備別にそれぞれ3グレード9モデルを、さらにスカイライン史上最高の400馬力を発生するスーパー高性能モデル「400R」を用意します。
全てのグレードに走行性能の高さや走りの楽しさを連想させる「GT(Grand Touring)」を入れた意気込み。そして、まさかの400Rがトピックです。かつて(1995年)、R33型スカイラインGT-Rをベースに400馬力の高出力専用エンジンを載せ、1200万円で販売した伝説の市販コンプリートカー「NISMO 400R」の再来を予感させます。
なお「走り」志向の3リッターガソリンエンジン(VR30DDTT)搭載モデルは、「レスポンスの良さで、スカイライン本来の走りのダイナミズムと操る喜びを提供するために新規開発した。高いパフォーマンスと研ぎ澄まされたレスポンスを両立する」(同社)とする新型エンジンに刷新しました。マニュアルモード付きフルレンジ電子制御7速AT(MTは全グレードで設定なし)を組み合わせて最大304馬力(224kW)を発生。さらに400Nm(40.8kgf-m)の最大トルクを1600rpmの低回転域から中高回転域まで発生します。街中、普段使い時のパワフルさや加速感、かなり感じられそうです。
ボディーサイズは4810(全長)×1820(幅)×1440(高さ)ミリ、ホイールベースは2850ミリ。重量はガソリンエンジン車が約1730キロ、ハイブリッド車が1830キロ。燃費性能はガソリンエンジン車がWTLCモードでリッター10キロ、ハイブリッド車はJC08モードでリッター14.4キロ。タイヤは標準グレードのガソリン車GTが17インチ(225/55RF17)、上位グレードのGT Type Pは18インチ(225/50RF18)、最上位グレードのGT type SPと400Rは19インチ(245/40RF19)です。 » トップへ戻る
昭和世代「うぉぉ!」 あの幻コンプリートカー「400R」が再来
最後に、“スカイライン史上最大馬力”とする400Rは、最大出力405馬力(298kW)、最大トルク475Nm(48.4kgf-m)/1600〜5200rpmの強大なパワーを発生するようにチューニングしたVR30DDTTを搭載します。
日産車多くにNISMOやオーテックによるメーカー純正チューニングが施された「NISMO仕様/オーテック仕様」があり、新型スカイラインの400Rもそれと似たものと想定しますが、あえての「よりグッと来そうなグレード名」なのでしょうか。ターゲット層の昭和生まれのクルマ好き世代が「うぉぉ!」と奮い立ってしまいそうです。 » トップへ戻る
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