コンビニおでん中止・縮小のピンチ!〜きめ細かなビジネススタイルも限界?

人手不足もあり、物を届けていくことが難しくなっている。

» 2019年11月01日 14時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(10月30日放送)に作家・ジャーナリストの河合雅司が出演。人手不足による物流、経営問題について解説した。

フォト

コンビニおでんが中止や縮小 人手不足が原因

大手コンビニの店舗を中心に、レジ横でのおでん販売を中止、縮小する動きが広がっている。調理時間が長いおでんは清掃や補充にも手間がかかることから、従業員の人手不足が加速するなか、店側が敬遠する傾向があると見られている。

森田耕次解説委員)コンビニのレジ横にあるおでんの販売ですね。これを中止、縮小する動きが広がっているということで、つゆに長時間浸すおでんは販売できる時間が短い、清掃や補充にも手間がかかるということです。大手コンビニによると、おでんのつゆというのは煮込んでから9時間が販売目安の時間とされていて、おでんのたねはつみれが3時間、さつま揚げやこんにゃく、ロールキャベツが5時間、大根や卵が8時間などと販売目安の時間が細かく規定されているのです。ですから、温度の管理、衛生管理、補充もしなくてはいけません。廃棄時刻も記入しなければいけないという細かいマニュアルがあるそうですよ。

河合)(おでんはコンビニ店員が)調理しているので、人手が足りないなかで細かなことをずっとやっていくのは難しくなってきているのでしょうね。

森田)大手コンビニのファミリーマートは食品ロス削減というのもあるのですが、おでんの販売、展開期間をこれまでの8ヵ月間から3ヵ月間に短縮します。来年1月からは個別注文で電子レンジを使って温める方式を取り入れる方針だということなのですね。コンビニは人手不足で細かいことはやりにくい。

フォト

地方の人手不足が深刻化

河合)外国人留学生のアルバイトの人は多いのですが、従業員そのものとして外国人労働者(が就業できる職種)の対象にして欲しいという要望が強い業種です。大都市のなかもそうなのですが、少し地方へ行くとアルバイトの方を集めるのが大変だということです。少ない人手でお客さんをたくさん捌かなければいけない状況のなかで、おでんまでやるのはなかなか負担が大きいですよね。この間〈おでんの仕込みをしている間〉に他のお客さんを待たせてしまうことにもなります。

森田)我々利用者としては、コンビニは24時間空いてくれていて、何でもそろって便利なのですが。

河合)おでんだけでなく宅配便の手続きとか、公共料金の支払いなどと便利なのですが。

森田)業務がどんどん広がっていますね。

河合)外国人のアルバイトの方にもお客さんからいろいろな要望が来るので、対応は大変だと思います。

森田)これから流通の問題も出てくるでしょうから、品揃えもしっかりできなくなるということが今後起こり得るということでしょうか。

フォト

顧客も減少 ビジネスが困難に

河合)人手不足に加えて、買い物に来るお客さんの不足も各地に広がると思います。

森田)お客さんも減るのですね。

河合)(お客さんは)減ってきて、(商品を)運ぶことも難しくなってくるということで、一部のコンビニでははじまりましたが、店舗の整理、合理化もこれからは増えていかざるを得ないでしょう。

森田)台風のとき、コンビニでは運送ができなくなったことによりお弁当などがなくなったりしましたからね。

河合)コンビニは(大きな)倉庫がない経営なので、何時に何個届けて何個売れるという見込みを立ててやっています。

森田)そういうきめ細かなビジネススタイルというのがこれから厳しくなっていくのでしょうか。

河合)これまでは人がたくさんいたから、(きめ細かな流通システムは)できていたのです。人が減ったらなかなかいろいろな仕組みが上手く機能しなくなるということでしょうね。

森田)ツイッターでも“くどけん”さん「おでんはレンジで頼んで容器に入れるので時間がかかるので、レジ前にはすぐ列ができてしまっていろいろ大変。できれば自分で入れるか、調理済みの袋に入ったものを買って欲しい」。それから“あしたトゥデイ”さん「おでんは確かに美味しいけれど、手間のかかることを考えたら縮小、廃止はやむなしか。でも私は年中おでんが食べたい」と来ています。

河合)(おでんに関しては)パックで温めるものにしてもらうしかないかもしれませんね。

フォト

政府は地方企業の共同経営を認める方針

森田)それから、29日の政府の未来投資会議では、経営環境の厳しい地方のバスの事業者や地方の銀行に対して合併や共同経営を弾力的に認める特例法案の概要を固めて、来年の通常国会に提出するようです。バスだと、統合する事業者が運行回数や路線を事前協議して調整し、収入を分け合う運賃プール制も認めると。これまでは独禁法で規制されていたのですが、路線や運行ダイヤを見直して、山間部も含めて分担したりするようにしなければいけないと、政府も動き出しましたね。

河合)いま東京の都バスも運転手不足で、運転間隔を広げるという対策が始まっているのですね。地方では路線バスに荷物を載せて運ぶこともやっていて。

森田)宅配のような運送業者みたいなことをバスがやっているのですね。

河合)バスの前の方はお客さんを乗せて、後ろの席を荷棚にして集配所まで持って行くような、運転手の不足をカバーするような方策は考えているのですけれども、そもそもお客さんの数が減ってくると統合だけではうまくいかないので、未来投資会議のアイデアは過渡期の政策という位置付けになってくると思います。そもそもバスに乗らなくてもいろいろなことが自分の近所で機能していくようなコンパクトな街づくりまで考えていかないといけなくなるでしょう。(今後は)目的の場所まで行くことが難しくなる地域が増えてくるでしょうから。ある程度人が集まっていれば、そこへお店の方が来てくれる巡回型(配送サービス)ができるのですが、最後はそういうところまでやっていかなければいけなくなるでしょう。

森田)ある程度狭いエリアのなかに病院や学校などがあって。

河合)そこに商店街だったり、そこへ(商品などを)運んでくる事業をやるということです。運んで物を売る商売もいま赤字になっていて、どんどん撤退しているのですよ。ある程度数の消費が見込める状態をつくっていかないと、(巡回型の配送サービスも)人口の急減が予測されるエリアはやっていけません。ただ(銀行やバス会社が)規模を大きくするだけではうまくいかないでしょうね。

森田)そうすると、それこそ山間部みたいなところからある程度違うところにまとまって。

河合)地区ごとにそういうところをつくるのがいちばん現実的だと思います。せめて500人や1000人くらい人が住んでいる状況をつくっていかないと、(多くのサービスの立地は)難しいですね。

森田)コンビニなんかもそういうところに1つあるけれど、という。店舗に関しても、縮小統合みたいな形になってくると。

河合)物流だけでなく行政サービスも含めて、物を届けていくことが難しくなっていますので、社会のあり方も考えていかなければいけません。これが今後の内政の大きな課題になるだろうと思います。

森田)この「コンビニおでん曲がり角」なんていうのは、まさに象徴的ですね。

河合)(おでんの話は)あの頃そんな話をしていたな、という風に思い起こすような事例になると思いますよ。

ザ・フォーカス

FM93AM1242ニッポン放送 月-木 18:00-20:20


Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/03/news009.jpg 田舎道を車で走っていたら、白鳥がのんびりと…… 見送ったあとのまさかの出来事が100万再生「えっ?って声に出た」「なんて平和なんだ」
  2. /nl/articles/2403/03/news012.jpg 築56年の小さな平屋→扉を開けると…… “予想もつかない内装”のレトロ物件に仰天「ギャップがすごい」
  3. /nl/articles/2403/03/news007.jpg 泣き出した1歳妹、理由を察した5歳兄が近づいて…… スマートなサポートに「優しくて良い子」「ホンマに素敵な兄妹やなー!」
  4. /nl/articles/2403/01/news052.jpg スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  5. /nl/articles/2403/02/news025.jpg イケメンを自覚しているインコの登場シーンに「歩き方がww」「10回はリピート」 笑いをこらえきれない姿がSNSで話題
  6. /nl/articles/2403/03/news019.jpg 犬「あやしいやつだ」→キツネに吠えてみようとした結果…… まさかの先制“口撃”に柴犬タジタジ「キツネの鳴き声初めてきいた」
  7. /nl/articles/2403/03/news010.jpg わらべうたで遊んでいた兄妹、次の瞬間まさかの展開に……! 240万再生の入れ替わりに「大爆笑した」「めっちゃ可愛いイリュージョン」
  8. /nl/articles/2403/02/news028.jpg □に入る漢字はなんでしょう 空欄を埋めて熟語を作る“漢字パズル”に挑戦しよう
  9. /nl/articles/2402/29/news183.jpg 少女がメンズカットにした結果……! 劇的なイメチェンに「イケメンすぎる!」「絶対モテる」と大絶賛
  10. /nl/articles/2403/01/news159.jpg 薬剤師は「医者憧れ」「そいつが見たって薬変わらへん」 バラエティー出演芸人の発言に批判殺到 かまいたち濱家らが相次ぎ謝罪
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小泉進次郎、生後3カ月の長女を抱く姿に「貴重なパパの顔」 2023年末には小泉元首相の“幸せじいじ姿”も話題に
  2. 庭にアジサイがあるなら知っておくべき!? 春になる前に急いでやりたい“大きな花を咲かせる”お手入れ術に反響続々
  3. 生まれたばかりの孫に会いに来た両親、赤ちゃんを見た瞬間号泣し…… 幸せあふれる光景に「一緒に泣いちゃいました」
  4. つんく♂、「僕の大好きな妻」と元モデル妻の貴重ショット公開 「めちゃくちゃお綺麗」と反響
  5. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  6. 「ずっと手を触って」「強烈な口説きが」 グラドル、元K-1王者のセクハラ行為を“告発”→反論しバトルに 「引っ込んどけよロバは」謎の容姿罵倒で流れ弾も
  7. 2歳娘、帝王切開で入院するママの前では強がっていたが…… 離れてから号泣する姿に「いじらしくて可愛くて朝から泣いた」
  8. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  9. 長女と赤ちゃんの夜のルーティンが「可愛いしか言えん」 愛が強すぎな姉から逃げる姿に「嫌いじゃないのねw」「素敵な姉妹」
  10. 「ほんと愛でしかない」「心から尊敬します」 “6男7女の大家族”うるしやま家のスーパーママ、“15人分のお弁当作り”が神業レベルで称賛の声
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」