「顔のない貴族」に仕える生き人形の顔が良い! ゴシック・ロリータ・ダークメルヘン漫画『シャドーハウス』の美麗な画力
全編カラー版も存在するヤンジャン作品。
ライターのにゃるら(@nyalra)と申します。今回は僕が陰ながら応援している作品の紹介をしたくて、記事を無理やりねとらぼにねじ込みました。
『シャドーハウス』は、以前からかわいらしく美しい少女を描き続けたソウマトウ先生による週刊ヤングジャンプ連載作品。ソウマトウ先生の描くロリータが素晴らしいのは表紙から十二分に伝わるとして、なんとシャドーハウスは、そのあまりに美麗な画力と世界観を余すことなく表現するめに全編カラー版が存在するほど。
さて、シャドーハウスを紹介するに、その独特で斬新な世界観をジャンル分けするのは難しく、あえて言うなら「ゴシック・ロリータ・ダークメルヘン漫画」とでも呼びましょうか。
前作である「黒」から続く、どことなく不穏さと危うさを感じさせるダークなロリータの魅力が今作でも存分に発揮されております。あらすじを引用するとこのような感じに。
「貴族の真似事をする、顔のない一族『シャドー』。その“顔”として仕える世話係の『生き人形』。来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う――」
これまた難解ですね。実際、ストーリー自体もまだまだ謎が深まっていく段階でして、読者側に明かされる明確な情報としては、シャドーと呼ばれる顔のない貴族(表紙右の影の女の子)が存在し、そのシャドーに仕え、主人の顔の代わりをする世話係の「生き人形」が暮らしていること。主人公であるエミリコちゃんも生き人形の1人です。
そう、登場人物の顔を描かないという漫画界のタブーに挑戦しているため、その分主人と漫画としての「顔」役を果たす健気(けなげ)な女の子エミリコちゃんは…………とても顔が良いのです! 今回は、そんなエミリコちゃんの顔が良いシーンをたっぷり堪能してもらい、シャドーハウスの雰囲気を未読の方にも味わってもらいましょう。
まずは寝間着姿のエミリコちゃん。棺おけのようなベッドで、まるでお人形のように眠りにつこうとする姿が愛らしい。
エミリコちゃんは主人であるケイト様が大好き。主人を眺めているときの蕩けきった顔が、掛け値なしの愛情を感じて素晴らしいですね。
盗み食いかわいい!
2巻からは、他の生き人形と館の謎について少しづつ挑戦していきます。他の子達とエミリコちゃんの交流。ダークな世界観の中、どんなときも明るく笑顔を絶やさないエミリコちゃんの天使のような表情が光る。
エミリコちゃんは食事が大好き。おいしいものを食べて、はしゃぎたい気持ちを頑張って抑えようとするも震えてしまう様子が少女らしくかわいらしい。ケイト様のナイスなアシストもほほ笑ましい。
顔が良いのはエミリコちゃんだけじゃない! 他の生き人形たちも、ちゃんと主人の顔となるため、その美貌をたっぷりと見せてくれます。どことなくすごみを感じるクールなこの子はルウちゃん。
同じページの下段では、試練に立ち向かうために励むエミリコちゃんが。こちらも当然のようにかわいい。
やっぱりソウマトウ先生といえば、思わず息をのむくらい美しい画面づくりであることがわかる1コマ。少女の儚さと健気さ、可憐(かれん)さの3つが、コマの全てから溢れ出している。
そして、シャドーハウスは、カラー版でなく通常版やコミック版でも、巻末にカラーページの扉絵が掲載。やはり、出版社としても、この貴重な画力をできる限り伝えたいのでしょう。自分が一番好きなのは、このケイト様衣装のエミリコちゃん。
ソウマトウ先生が描くゴシックロリータな舞台と人物たちの魅力は伝わりましたでしょうか? 当然、本編でも全コマ見入ってしまうほどの美しさですので、少しでも気になった方はぜひ読んでください。ちょうど12月18日24時まで、「となりのヤングジャンプ」とアプリ「ヤンジャン!」で49話まで無料公開中です! 以上、にゃるらでした。
(にゃるら)
関連記事
- オタクたちがただ『五等分の花嫁』について語り合うだけの回
- 花守ゆみりさんが30代おっさん達へ全力で解説する『ハッピーシュガーライフ』の魅力!
- “安易ではないスピンオフ”はどう作られるのか 『1日外出録ハンチョウ』×『闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん』担当に聞いた
- 今のキン肉マンを読んでいないのは人生の9割損してる! 新章の試合結果を旧章読者に予想させてみた
- 「カードキャプターさくら」の新シリーズと知世ちゃんの感情について
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
-
「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
-
「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
-
才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
-
【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
-
「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
-
武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
-
大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
-
ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
-
古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
- 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
- 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
- パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
- アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
- 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
- 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
- PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」