アドベンチャーワールドのパンダ、なぜ名前に「浜」が付くの?
「彩浜」「結浜」「桃浜」「桜浜」「優浜」「陽浜」「海浜」「永浜」「梅浜」「明浜」「愛浜」「幸浜」「秋浜」「隆浜」「雄浜」「良浜」
パンダ好きライターによるパンダの楽しみ方をお届け! 第4回では「名前と“浜”の関係」「名付け親の特典」について解説します。
一度足を踏み入れると、沼のようにズブズブと沈み込んでいく。日常に潜んであなたを誘う「パンダ沼」。足先でもいいので、浸してみませんか。沼の住人でもあるパンダの飼育員さんも巻き込んで、パンダが愛される秘密を暴きます(4/5)。
絶対「浜」が付くわけじゃない!?
アドベンチャーワールド生まれのパンダは、名前に「浜」が付いています。「名前には絶対浜が付くと決まっているわけではありません」と飼育員さん。なぜ名前に浜が付いているのか。それは2000年に、アドベンチャーワールドで初めて生まれた子パンダの命名を依頼された当時の白浜町長が、名前に白浜の「浜」を付けたことから始まっています。その時生まれた子パンダが良浜(らうひん)。今のパンダファミリーのお母さんです。
その後、中国動物園協会会長の柳尚華氏や、日本動物園水族館協会などが名付け親になっていますが、町長に習って子パンダの名前に「浜」を付けたために、その後も浜の付いた名前の子パンダが続々と登場しているのです。浜の字を「絶対付けなくてはならない」と言うわけではありませんが、みんなそれに習っているんですね。中国ではアドベンチャーワールド生まれのパンダは「浜家(bang family)」と呼ばれているんですよ。
運が良ければご対面も!
子パンダの名付けの一般募集は2005年から始まりました。主にパーク内のコーナーや、インターネットなどで募集されます。同じ名前を付ける人が多いため、1頭の子パンダに名付け親は何人もいます。パンダの名付け親になった人には「プレミアム命名カード」と呼ばれる名付け親証が贈られます。そして、運が良ければ子パンダにご対面もできるんです。
2018年生まれの彩浜の名付け親は2682人。全員にプレミアム命名カードが贈られ、その中から、彩浜が生まれたときの体重にちなんで、75人に特別観覧がプレゼントされました。特別観覧の方法は、親子が過ごすブリーフィングセンターの運動場にロープを張り、その外側から親子に対面するというものでした。
(つづく)
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